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デイヴ・ペリーがペイントしたハインリッヒ・ケムラーと、それが思い出させてくれたこと

今から10年前のことだ。俺は旧友デイヴ・ペリーからある事を頼まれ、彼はその返礼として、ミニチュアを1体ペイントする、と言った。10年後にそれがどうなったかを、みんなとシェアしようと思う。

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デイヴ・ペリーは、元ヘヴィメタルチームのペインターだ。彼が在籍中に手がけた代表作といえば、グレーターディーモン・オヴ・ナーグル(デザイン:トリッシュ・モリソン 97年発売)であろう。

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デイヴは1998年に思うところあってゲームズワークショップを離れ、数年後、なんと日本へ移住して新たなる夢を追いかけた。俺が夢を追いかけてイギリスへ移住したのと鏡写しに、デイヴは日本へと移住したんだ。

以来、デイヴはかれこれ10年以上日本に住み、現在は外資系リサーチ会社の日本支社長として仕事をしている。業界を離れたとはいえ、デイヴは今でもミニチュアペイントを大切な趣味としており、時折コミッションを受けてミニチュアペイントの腕をふるったりもしている(つまり、現役と言う事だ)。

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俺がデイヴと再会したのは2007年のこと。日本語がベラベラになっていたので驚いた。以来俺たちは時折会ってメシを食い、旧交をあたためている。相変わらず人相は悪いが、いい奴なんだ。あと性格や好みが似ているのでとても気があう。

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Lost Decade Miniaturesは、デイヴ・ペリーの個人サイトだ。先日彼がジャーナルにアップした短い記事を、ここで翻訳して届けよう。

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