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テイルズ・アット・ザ・ベイルファイア(15) トーチガード2020からの伝言
随分冷え込みが増してきたが、俺たちの炎は大丈夫だ。少しずつ、しかし絶えることなく薪がくべられていくだろう。「灯火の運び手(トーチベアラー)」が持ち帰ってくれた去年の火種は、この一年の間、ある戦士によって守られてきた。「灯火の守り手(トーチガード)」。その称号を帯びた彼は、約定により、今年も「灯火の守り手」になることはない。焚き火の夜、彼は新たなる守り手に、一年の間構えた大盾を託すのだ。
とはいえ、灯火の運び手と同じく、彼もまた焚き火の夜に現れ、その腕前を惜しまず披露してくれよう。だが今日は、灯火の守り手に話を聞く日だ。おっと、肩の力を抜いて楽にしてくれ。ここに師弟の間柄はない。俺たちは皆同志であり、兄弟ではないか。白パンとチーズ、そしてとっておきの薫製肉もある。それと、ミルルの皮に砂糖をまぶした菓子もな。そうだ、君は蒸留酒を飲んだことはあるか? ヴェルドミラの火竜酒があるから、試してみろ。一口啜れば、舌と喉が燃え上がるような感覚が味わえるぞ。
うまいか? よかった。それでは、彼の話に耳を傾けようじゃないか……。
テイルズ・アット・ザ・ベイルファイア
〜焚き火を眺めながら語ろう〜
ようこそ。テイルズ・アット・ザ・ベイルファイアも5年目。このシリーズ記事では、ペイントコンテスト『ベイルファイア』に関連したホビーアドバイスを届けている。第15回連載となる今回は、昨年のベイルファイアにおける優勝タイトル『トーチガード2020』を獲得した、中村勝氏(noteではmasa名義)から寄せられた記事を掲載しよう。
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それじゃあ、氏にバトンタッチだ!
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はじめに
初対面の方ははじめまして。お馴染みの方はどうもです。前回、第4回ベイルファイアでトーチガード2020の称号をいただいた中村です。Twitterやnoteでお馴染みの方はmasaという方が分かりやすいでしょうか。
拙い文章ではありますが、しばらくの間お付き合い願います。
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