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ミニチュアペイント大全

ミニチュアの製作とペイント(塗装)に関するあらゆるノウハウを詰め込んだ定期購読マガジン。オールドスクール・ファンタジーミニチュアを楽しむ貴兄には無論、あらゆるジャンルのミニチュア…
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ミニチュアペイント大全 総合もくじ(2024年7月24日更新)

イントロダクションここは定期購読マガジン「ミニチュアペイント大全」の目次だ。ここに来れば、君はペイント大全の何がどこにあるかをたちどころに把握できる。下の「目次」を使えば、それぞれのエントリーに飛べる。 エントリーの最初に🔰がついているものは、ペイントを始めたばかりの初心の友にまず読んで欲しい、いわば基本中の基本を扱うエントリーだ。 それじゃあ、楽しんでくれ! 執筆:籾山 庸爾 🔰ペイント大全の読み方・進め方ペイント大全は、初心の友からハードコアなベテラン趣味人まで

ペイント大全ショウケース:ログテ・オーク パート3(地面、緑の布、ゲートル、革)

イントロダクションよくぞ来た。『ペイント大全ショウケース』は俺がどうミニチュアを塗り込んで仕上げていくかを余すところなく解説するシリーズだ。組み立てやベースデコレート、そしてペイントを進め完成させるまでの全ステージをじっくりと解説していく。 今回俺が選んだ題材は、デイヴィッド・ソダキストの手がけた「ログテ・オーク」のレンジから、「ログテ・オーク/斧と盾」。 今回は、地面を進め、緑色の布と革部分、手足の爪を仕上げるぜ。さっそく行ってみよう! 地面のペイント俺は今回、ベー

ペイント大全ショウケース:ログテ・オーク パート2(ベースコート、生命感のある肌、歯と口)

イントロダクションよくぞ来た。『ペイント大全ショウケース』は俺がどうミニチュアを塗り込んで仕上げていくかを余すところなく解説するシリーズだ。組み立てやベースデコレート、そしてペイントを進め完成させるまでの全ステージをじっくりと解説していく。 今回俺が選んだ題材は、デイヴィッド・ソダキストの手がけた「ログテ・オーク」のレンジから、「ログテ・オーク/斧と盾」。 今回は、各部をベースコートし、肌や口をじっくり塗り進めていこう。それじゃあ、行ってみようか! ペイント手順を考え

ペイント大全ショウケース:ゴブリンのまじない師 パート6(小袋とハーブ、草カゴ、干しキノコ、腰紐のペイント)

よくぞ来た。今回のペイント大全は『ショウケース』…つまり、俺がどうミニチュアを塗り込んで仕上げていくかを順序立てて紹介していく。前回に引き続き、「ゴブリンのまじない師」を進めていこう。 このまじない師はたくさんの手周り品や小物を携えているから、何をどの順番で塗るかで、ペイントのしやすさ(筆の入り込みやすさは、ペイントの難易度に直結し、はみ出しの修正頻度にかかわる)がものすごく変わる。今回は普段よりもさらにペイントの手順に気をつけながら進めていこう。 それと、ショウケースで

ペイント大全ショウケース:ゴブリンのまじない師 パート4(赤紫の頭巾、目、口、顔の仕上げ、生命感と加齢の表現)

イントロダクションよくぞ来た。今回のペイント大全は『ショウケース』…つまり、俺がどうミニチュアを塗り込んで仕上げていくかを順序立てて紹介していく。前回に引き続き、「ゴブリンのまじない師」を進めていこう。 今回は、まじない師の被る頭巾、続いて顔をじっくり塗り込んでいく。それじゃあ、始めようか! 頭巾のペイントこのまじない師が被っている頭巾は、赤紫に仕上げる。現実世界においては、化学的な染色が広まるまで、洋の東西を問わず紫は染料が貴重だった。それゆえに、多くの地域や文化圏で高

ペイント大全ショウケース:人間の戦士 パート2(衣服のベースコート、チェインメイルと鎧兜のペイント)

よくぞ来た。今回はショウケースのパート2。『マスターズ:上級モデリング伝説』で改造を加え、『ショウケース:パート1』でペイントを始めた人間の戦士…名付けてマーチン・ハウアーの続きを進めていこう。 今回取り上げるトピックは以下の通り: ミニチュアとの“対話” 衣服のベースコート ホコリの巻き込み対処法 チェインメイルのペイント 板金鎧のペイント 真鍮飾りのペイント それじゃ、始めようか!

ペイント大全ショウケース:怒れるドラゴン パート4(土と遺跡の石、ドラゴンの牙&口内)

「マスターズ:大型ミニチュア組み立て伝説」で組み立て、「マスターズ:ベーシスト列伝 遺跡建造奏法」で崩壊した遺跡のベースデコレートをし、「ショウケース:怒れるドラゴン パート1」「パート2」「パート3」でペイントを進めたドラゴンを、引き続きじっくりと塗り上げていこう。 『怒れるドラゴン(商店のアイテムページはここ)』の、前回時点における状態を改めて載せておこう。前回は腹板を塗り込みまくったね。今回は、地面をある程度進めつつ、ドラゴンの口の中と牙を仕上げよう! ペイント順序

伊達者の戦士 完結編(ペイント大全:ステップアップガイド)

ミニチュアペイント大全には、4つのカテゴリー分けが存在する。初心の友向けの基礎テクをまとめた『ベーシック』、発展的なテクや単一題材のペイント法を紹介する『マスターズ』、さまざまなミニチュアを塗り込み、制作開始から完成までを徹底解説する『ショウケース』、そして今君が読んでいる『ステップアップガイド』だ。中編に続き、『ステップアップガイド:伊達者の戦士 完結編』を届けよう。 かなりボリュームのあるエントリーだけど、それは、ペイントする題材が思いのほか多く、それぞれを丁寧に解説し

ゴブリンの族長 後編(ペイント大全:ステップアップガイド)

よくぞ来た。このシリーズは、ペイントスキルのさらなるステップアップを狙う君のためのガイドだ。とはいえ、『ショウケース』でやるような、じっくり塗り込みのテクや手順を紹介するものとは違う。 このシリーズで注力すること。それはミニチュアを最小限の手数で効果的にカッチョよく塗り上げ、テンポよく完成させることだ。いかに手を抜くかという単なるスピードペイントではなく、だからといってじっくり塗り込むコンテスト向きペイントでもない。その真ん中だ。 前編で塗り進めたゴブリンの族長へさらに手

ペイント大全マスターズ:ロボット/メカのペイントとウェザリング(前編)

よくぞ来た。ペイント大全マスターズでは、特定の題材に特化してその仕上げ方を解説する。今回取り上げるのは、最近リクエストが増えた「ロボットのペイントとウェザリング」。そう、コートデアームズの筆塗りでプラモを塗る回だ。 ペイント大全はハーミットイン図書室の一翼を担うが、ハーミットイン商店と異なり、ペイント大全自体は別にオールドスクールファンタジー専門ではない。筆塗りでペイントを楽しむあらゆる人に向けたものである。 今回のペイント大全マスターズで扱う題材は、ザクヘッド....ザ

ペイント大全ショウケース:広場の大きな布告板 パート2(羊皮紙、文字と絵の描き込み、銅細工、鉄部材、サビ、地面〜完成)

よくぞ来た。前回のペイント大全で、主な部材である木材部と、雨除けのペイントを済ませた「広場の大きな布告板」。後半となる今回は、いわば“主役”である布告の数々と、正面の枠を彩る飾り物を塗り上げ、細部とベースを仕上げて完成まで持っていく。 こいつが完成像だ。今回のショウケースでは「羊皮紙のペイント」「文字や図案の描きこみ」「金属細工とサビの表現」「地面のペイントと苔の表現」を紹介する。君がこの布告板を制作する時はもちろん、「漢たちのシルバニア」各アイテムや、その他のミニチュ

角兜の狂戦士パート6:角飾り、兜、地面、雪の表現、トップコート=完成

よくぞ来た。前回のショウケースで、斧に巻かれた滑り止めの革ひも、斧の刃、骨飾り、右腰の小袋を仕上げた。3ヶ月に渡って組み立てから各部のペイントを進めてきた「角兜の狂戦士(双斧)」も、今回でいよいよ完成を迎える。 完成が近づいてくると、早く仕上げたくてウズウズし、気持ちが急いてしまうものだ。俺はいつもそう。でも、グッとこらえてじっくり仕上げていこう。せっかく手間ひまをかけてペイントしてきたミニチュアだ。焦って失敗したら元も子もないしね! それじゃあ行ってみようか! 角兜の

角兜の狂戦士パート5:斧(鋼鉄と革)、骨飾り、小袋

よくぞ来た。前回のショウケースで、斧の柄(木材)、腕帯とブーツ、ベルトと左腰のカバン(革)、ゲートル(革)を仕上げた角兜の狂戦士! 今回は、斧に巻かれた滑り止めの革ひも、斧の刃、骨飾り、右腰の小袋を仕上げる。 斧の素材についてペイントに入る前に、改めて彼の斧をじっくり見てみよう。俺がミニチュアペイントをするとき、ペイントを同じくらい楽しいのが、ミニチュアをじっくり観察して、あれこれと想像を巡らすことだ。そしてこうした想像は、配色決めの手助けにもなるだけでなく、ストーリーを組

ペイント大全ショウケース:トロール パート4(粗雑な作りの棍棒&腐り干からびた生首)

よくぞ来た。前回のショウケースで体のペイントは一区切りとなり、棍棒にも少し手を入れたね。今回は、右手に持つ『粗雑な作りの棍棒』と、左手に持つ『腐り果てた生首』2つのペイントを進めよう。 それじゃあ行ってみよう! 棍棒のハイライト1段目(ドライブラシ)先日のショウケースで、ステイニングぎみのベースコートを棍棒にして、ジュース・シェイディングで軽く凹凸を引き立たせたよね。ここからさらに色を重ねて、深みと質感を出していこう。 まずはドライブラシで凸部を引き立て、ハイライト