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ミニチュアペイント大全

ミニチュアの製作とペイント(塗装)に関するあらゆるノウハウを詰め込んだ定期購読マガジン。オールドスクール・ファンタジーミニチュアを楽しむ貴兄には無論、あらゆるジャンルのミニチュア…
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#ペイント大全マスターズ

ミニチュアペイント大全 総合もくじ(2024年7月24日更新)

イントロダクションここは定期購読マガジン「ミニチュアペイント大全」の目次だ。ここに来れば、君はペイント大全の何がどこにあるかをたちどころに把握できる。下の「目次」を使えば、それぞれのエントリーに飛べる。 エントリーの最初に🔰がついているものは、ペイントを始めたばかりの初心の友にまず読んで欲しい、いわば基本中の基本を扱うエントリーだ。 それじゃあ、楽しんでくれ! 執筆:籾山 庸爾 🔰ペイント大全の読み方・進め方ペイント大全は、初心の友からハードコアなベテラン趣味人まで

ペイント大全マスターズ:〜ベーシスト列伝〜情景素材ガイド

よくぞ来た。ベースデコレートとは、ミニチュアの立っている「ベース」に、そのミニチュアがいる「舞台」を作り彩ることだ。シンプルに地面を表現するものから、まるでミニジオラマのような野心的なものまで色々ある。 ベースデコレートのアプローチには色々ある。種族や陣営ごとに地形を揃えるのも一つの方法だし、それぞれのミニチュアの個性や出自、または活躍するであろう場所を想定し、様々な情景を表現することも一つの方法だ。 ベースデコレートの魅力は無限大だ。ペイント大全では、ボール紙やつけまつ

ペイント大全マスターズ:上級モデリング伝説II(骨組にグリーンスタッフを盛り付けてのパーツ新造)

よくぞ来た。今回は『マスターズ:上級モデリング伝説』の続編にあたる。前回の上級モデリング伝説では、武器のスゲ替えによる改造や、荒れの補修や革ベルトの追加工作を紹介した。今回は「骨組に盛り付けたグリーンスタッフによる杖の新造」を紹介する。 今回の内容は、グリーンスタッフによるパテ造形を前回の上級モデリング伝説より一歩進めた、いわば“次のステップ”になるよ。パテ造形にさらに親しむ上で、とても有用なヒントになるはずだ。 前回の上級モデリング伝説に限らず、今までパテ造形について扱

ペイント大全マスターズ:上級モデリング伝説(パーツのすげ替え改造&グリーンスタッフの使い方)

よくぞ来た。今回のペイント大全では、『マスターズ:上級モデリング伝説』と銘打ち、今までのエントリーではカバーしきれていなかった、発展的なモデリングテクニック各種を紹介していく。 今回扱うメインは2つ。作例ミニチュアを組み立てつつ、「パーツ変更によるミニチュアの改造」「グリーンスタッフでのパーツ隙間埋め、革ベルトの追加工作、荒れ補修」を紹介する。いずれも、最初のうちは別に必要ないスキルだけど、身に着けることでミニチュアの製作がさらに楽しくなるものばかりだ。 題材に選んだのは

ペイント大全マスターズ:ペイントレシピを作ろう

よくぞ来た。ペイント大全には、基礎的な知識やテクを解説する『ベーシック』、発展的テクや単一題材のペイントを扱う『マスターズ』、手数を抑えてテンポよく完成するまでをガイドする『ステップアップガイド』、さまざまなテクを用いて塗り込みをする『ショウケース』の4系統がある。 今回のエントリーは、ペイントテクニックを紹介するものじゃない。ペイントをホビーとして楽しむ上で、長期にわたって君をヘルプする『ペイントレシピ』の作り方、そしてその蓄積がもたらす良さ、使う上での注意点などをじっく

ペイント大全マスターズ:ペイントスペース再考

よくぞ来た兄弟。年内最後のペイント大全は、個別のペイントテクニックではなく、もっと根本的な部分….ペイントをする場所自体をテーマに据えてじっくりと届けよう。 ペイントスペースをどう作り、いかに収納し、いかに使い、いかにして保つか。それは、ミニチュアペイントを楽しむ趣味人共通のテーマと言える。『ベーシック:ペイントスペース伝説』では、当時俺の使っていたペイントスペースを紹介しつつ、ミニチュアペイントに最低限必要なものを紹介した。 今回は、具体的な実例として、現状の我がペイン

ペイント大全マスターズ:ベーシスト列伝 遺跡建造奏法

前回のマスターズで組み立てた『怒れるドラゴン』。続く今回は『マスターズ:ベーシスト列伝』の一つとして、遺跡ベースデコレートの作り方を紹介しよう。君がこのミニチュアを製作する時にはもちろん、どんなミニチュアのベースデコレートにも応用が効くものだ。 ベースデコレートあれこれミニチュアのいる場所には、当然色々な情景がありうる。ベースデコレートは、ミニチュアの完成度、臨場感、物語性を高めてくれるものだ。ミニチュアペイント大全では、様々なベースデコレート法を紹介してきた。たとえばそれ

ペイント大全マスターズ:大型ミニチュア組み立て伝説

ペイント大全マスターズは、特定題材の塗りこみや発展的な製作法を紹介するシリーズ。今回のペイント大全マスターズでは、現在ほとんど語られないか、他媒体で語られていても内容が古すぎたり、言葉足らずだったりしている「大型ミニチュアの組み立て方法」を丁寧に、じっくり解説する。 迫力と重量感に溢れた大型モンスターの魅力オールドスクールファンタジーミニチュアの多くはパーツ分割のない一体成型(一発抜きという)で、人間サイズのものだと大体3cmくらいの大きさだ。それといわば“同スケール”なが

ペイント大全マスターズ:まとめ塗り(後編)

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ペイント大全マスターズ:まとめ塗り(中編)

前回エントリーで骨のまとめ塗りを済ませたスケルトンの戦士たち。もともと前後編でやろうと思っていたけど、構成を考え直し、前・中・後編の三部作にする。今回はスケルトン兵6体の盾と武器、そしてベースデコレートの仕上げから完成までを解説。次回のペイント大全では、まとめ塗りの総仕上げとして、残る2体のリーダーたち(上写真の右端にいる2体)のペイントを紹介するよ。 それじゃあ、行ってみよう! 盾の裏地と革ベルトのベースコート(フラットペイント)スケルトンたちが持っている盾は、表側

ペイント大全マスターズ:まとめ塗り(前編)

よくぞ来た。ペイント大全マスターズでは、特定の題材を掘り下げて解説する。カウンシル記事『単体塗りとまとめ塗り』でも言及したように、今回のマスターズでは『まとめ塗り』のペイントアプローチとその実際を紹介する。 題材にするのは、ジェームス・シェリフのデザインした『スケルトンの戦士』(v1とv2の両方)だ(上写真は俺の手がけたものじゃなく、メーカーであるクルックド・ダイスが用意した作例だよ)。 それじゃあ、始めようか! ミニチュアを眺めるまずはミニチュアたちをじっくり眺め、造

ペイント大全マスターズ:ロボット/メカのペイントとウェザリング(後編)

よくぞ来た。まるで実在するようなリアリズムと説得力で、君の作品を演出したくないか? 俺はしたいよ。 ペイント大全は、水溶性カラー「コートデアームズ」を用いた筆塗りで楽しむ様々なペイント方法を紹介している。ペイント大全マスターズは、特定の題材に特化してその仕上げ方を解説するものだ。前回に引き続きザクヘッドを用いて、ロボット/メカのペイントとウェザリングについてじっくりと語ろう。ザクヘッド以外にも当然応用できるし、ぜひやって欲しい。 前編で全体的なペイントを終えたザクヘッド。

ペイント大全マスターズ:ロボット/メカのペイントとウェザリング(前編)

よくぞ来た。ペイント大全マスターズでは、特定の題材に特化してその仕上げ方を解説する。今回取り上げるのは、最近リクエストが増えた「ロボットのペイントとウェザリング」。そう、コートデアームズの筆塗りでプラモを塗る回だ。 ペイント大全はハーミットイン図書室の一翼を担うが、ハーミットイン商店と異なり、ペイント大全自体は別にオールドスクールファンタジー専門ではない。筆塗りでペイントを楽しむあらゆる人に向けたものである。 今回のペイント大全マスターズで扱う題材は、ザクヘッド....ザ

ペイント大全マスターズ:グリーンスキン(肌・顔・爪と牙)後編

よくぞ来た。『ペイント大全マスターズ』は、単一の題材にテーマを絞り、そのペイント方法をじっくりと解説するシリーズ。今回はリクエストの多かった「グリーンスキン」......すなわちオークやゴブリンの肌と、顔、爪と牙のペイント解説後編だ。前編はこちらから見てくれ! 前編で肌のペイントがひと段落。後編では、目、唇、牙、爪を仕上げ、顔や体の各部に色味を加えて生物感を出していく。 それじゃあ、早速行ってみよう! 目のペイントまずは目のペイントから。俺がグリーンスキンの目をペイント