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ミニチュアペイント大全

ミニチュアの製作とペイント(塗装)に関するあらゆるノウハウを詰め込んだ定期購読マガジン。オールドスクール・ファンタジーミニチュアを楽しむ貴兄には無論、あらゆるジャンルのミニチュア…
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#ペイント大全ベーシック

ミニチュアペイント大全 総合もくじ(2024年8月20日更新)

イントロダクションここは定期購読マガジン「ミニチュアペイント大全」の目次だ。ここに来れば、君はペイント大全の何がどこにあるかをたちどころに把握できる。下の「目次」を使えば、それぞれのエントリーに飛べる。 エントリーの最初に🔰がついているものは、ペイントを始めたばかりの初心の友にまず読んで欲しい、いわば基本中の基本を扱うエントリーだ。 それじゃあ、楽しんでくれ! 執筆:籾山 庸爾 🔰ペイント大全の読み方・進め方ペイント大全は、初心の友からハードコアなベテラン趣味人まで

🔰ペイント大全ベーシック:テクスチャーサンド伝説

よくぞ来た。ベースデコレートとは、ミニチュアの立っている「ベース」に、そのミニチュアがいる「舞台」を作り彩ることだ。シンプルに地面を表現するものから、まるでミニジオラマのような野心的なものまで色々ある。 今日はまず、シンプルかつ実感溢れた地面を作るテクスチャーサンドでのベースデコレート方法を紹介しよう。これは「手軽」で「シンプル」だ。だがそれは「ダサい」「手抜き」を意味しない。 君はこの記事を読むことで「岩が散らばり、あちこちに草が生えた地面」のベースデコレート方法を知る

🔰ベーシック:ミニチュア組み立て伝説II

よくぞ来た。メタルミニチュアの組み立て方法の基礎は、「ベーシック:ミニチュア組み立て伝説」で詳しく解説しているが、その前提は「一発抜き」…つまり分割のないミニチュアで、込み入ったモデリングがそれほどない例が主だった。 今回はさらに一歩踏み込んで、以下のような例を具体的に順を追って解説していこう。君は今回のペイント大全を読むことで: を深く知ることができる。ミニチュアの不要部分ができる理由、他関連エントリーへの案内も「ボーナストラック」も追加してあるので役立ててくれ。 そ

🆕更新!『🔰ペイント大全ベーシック:ペイントの手順伝説』がリニューアル!

お知らせだ。ビギナーからベテランまで必携の筆塗りノウハウ集「ミニチュアペイント大全」に、最新エントリー『ペイント大全ベーシック:ペイントの手順伝説 2023』が追加された。 創刊6周年を迎えた今年、ミニチュアペイント大全ではビギナー向けのエントリーをどんどんリニューアル&追加していく。初心の友はもちろん、あらためて基礎を見直したい趣味人にもうってつけの内容だ。 🔰ペイントの手順伝説 2023ミニチュアの使用カラーはよく紹介されるが、実際にどこからどうやって塗り進めてゆくか

🔰ペイント大全ベーシック:ペイントの手順伝説

よくぞ来た。メタルミニチュアやレジンミニチュアは精密に作られており、多くの場合が一体成型(一発抜きと言う)か、必要最小限のパーツ分割しかされない。いわゆるプラモデルのような「パーツごとに仕上げてから最終的に組み上げる」ことを想定していないので、慣れていない人からすると「ええっこれどうやって塗るの?」と言うことになる。 何体かミニチュアペイントを楽しんでいると、だんだん「ああ、ここから塗り始めるといいな」とか「ここは後回しにしてこっちを先にやろうかな」といった判断ができるよう

🔰ペイント大全ベーシック:筆おろし&筆のケア伝説

よくぞ来た。今日は、筆を長持ちさせるのみならず、筆のコンディションを最上に保つ「筆おろし」と「筆のケア」について語ろう。 ミニチュアペイントにおいて、筆は単なる道具以上の意味がある。君が使う筆がどんなものにせよ、長持ちさせるため、そして何より、筆本来の能力を活かし切るために、以下の三つがとても大切だ。 筆おろし、使い方、そして筆のケア……これらは本当に重要だ。筆の寿命を伸ばすだけでなく、使い心地や引き出せる性能を決定づけるからである。そして筆というものは、オロシタテよりも

🆕更新!『🔰ペイント大全ベーシック:ミニチュア持ち手伝説』がリニューアル!

お知らせだ。ビギナーからベテランまで必携の筆塗りノウハウ集「ミニチュアペイント大全」に、最新エントリー『ペイント大全ベーシック:ミニチュア持ち手伝説 2023』が追加された。 創刊6周年を迎えた今年、ミニチュアペイント大全ではビギナー向けのエントリーをどんどんリニューアル&追加していく。初心の友はもちろん、あらためて基礎を見直したい趣味人にもうってつけの内容だ。 🔰ミニチュア持ち手伝説 2023このエントリーでは、ミニチュアをペイントする時に必須と言える「持ち手」が必要な

🔰ペイント大全ベーシック:ミニチュア持ち手伝説

よくぞ来た。ミニチュアを直接手に持ってペイントするのは、一見手軽でこそあるが、さまざまな点でチャレンジングだ。 アンダーコートをして以降は、ミニチュアのペイントがすみ、トップコートで表面保護をするまで、ミニチュア自体をベタベタ触るのはあまりおすすめできない。指の脂がミニチュア表面についてカラーの定着を弱めたり、何度も触る摩擦でカラーが剥がれたり、時には取り落としてHELL HAS COME…になったりするからだ。 だからといってペイントスペースの机などにミニチュアを置いて

🔰ペイント大全ベーシック:応用編アンダーコート伝説

よくぞ来た。このエントリーで君は『アンダーコート(下地塗り)』が持つさらなるバリエーションを知ることができる。 アンダーコートの目的は、カラーが塗りやすく、かつ剥がれにくい下地を作ることなので、スプレーによるアンダーコートが最適だ。スプレーが使えない環境なのであれば、筆塗りでアンダーコートすることもできる。 アンダーコートする必要性と理由、スプレーによるアンダーコートの方法、俺のおすすめであるダブルアンダーコートのやり方、および筆塗りアンダーコートの方法などは『アンダーコ

🔰ペイント大全ベーシック:筆の種類と選び方伝説

よくぞ来た。今日は筆について細かく丁寧に語ろう。 筆で塗る、ということ。ミニチュアペイント大全はそれに特化している。筆選びは確かにペイントテクじゃないけど、すごく大切な一歩だ。ここで俺が大いに強調したいのは「どんな筆を選び、それをどのように使うかは、ペイントの楽しさと仕上がりを左右する大きなファクターだ」ということである。 指先の延長となる「筆」は基礎にして最重要のツールだ。小学校の授業においてすら使うこの「筆」だけど、それゆえに筆に関する間違った思い込みや決めつけは少な

🔰ペイント大全ベーシック:ミニチュア組み立て伝説

よくぞ来た。今回は、ミニチュアの組み立て方について語ろう。 ひとくちにミニチュアと言っても、その素材はメタル、レジン、プラと様々。でも、組み立て方のコツは、どの素材でもほとんど変わらない。最近のプラミニチュアは別としても、メタルミニチュアやレジンミニチュアは、そもそも説明書すらついていないものばかりだ。だが、ミニチュアの組み立ては難しくない。コツをつかめば、スーパーシンプルなんだぜ。 君はこの記事を読むことで、メタルミニチュアの組み立て方がわかる。レジンミニチュアや大型ミ

🔰ペイント大全ベーシック:フラットペイント&筆洗い伝説

よくぞ来た。ミニチュアペイントにおいて、もっとも基本的かつ大切なのが、ベースコート(基本色の塗装)で用いるフラットペイント、すなわちベタ塗りテクである。 今日はフラットペイントと、これから沢山することになる筆洗いについてくわしく紹介しよう! それじゃあ行ってみよう! ベースコートとは? どんな色を選ぶ?アンダーコートしたミニチュアをいよいよ塗り始める時、君が最初にペイントするのが、各部の土台となる色だ。これをベースコートという。 ベースコートは、ミニチュアペイントにお

🔰ペイント大全ベーシック:アンダーコート伝説

よくぞ来た。このエントリーで君は、ミニチュアペイントの第一歩にあたる『アンダーコート(下地塗り)』のすべてを知ることができる。 なぜアンダーコートが必要なのか?ミニチュアの素材はプラ、レジン、メタルなど様々だが、ペイント前の必須ステップがアンダーコートだ。ミニチュアの素材が何であれ、アンダーコートをちゃんとすれば、カラーの定着力が高まり、発色も良くなる。せっかくペイントするんだから、塗りやすくて、色ハガレしにくい方がいいよね。 🎨アンダーコートに適した色は? 渋い色合い

🔰ペイント大全ベーシック:ステイニング伝説

よくぞ来た。今回改めて紹介する「ステイニング(染め塗り)」は、君のペイントにさらなる幅をもたらすテクだ。やり方自体はグレイジング(かぶせ塗り)とよく似たテクニックだけど、ステイニングとグレイジングの目的がそもそも違う。まずはそこから説明しよう。 グレイジングとステイニンググレイジング(かぶせ塗り)とステイニング(染め塗り)の違いとは何か?「薄めたカラーをかぶせて、その場所の色味を変える」と言う点で、両者の違いはない。違うのは、その目的だ。グレイジングが、あくまでもわずかな色