そういう時代があった、ちゅうことよ

さて、この2日間で何度聞いたことだろう

「そういう時代があった、っちゅうことよ」

超ハイパーテクニックで軽トラを乗り回す、80代現役バリバリのおじいちゃん
口癖
ハンドルを握りながら、土地や倉庫を案内しながら、山仕事をしながら、
たくさんの話をしてくれた

「麻生のお父ちゃんがやっとったセメント会社からセメントを運びよったんよ、船での。ほいでこりゃ大物になるでいうて言いよったんよ、、」

「吉田いうのが居ろう、アメリカとのあれをしたん。マッカサ―いうんかいの。あれの関係での商売よくなる思うたんじゃがの、、」

「ここに砲台があって、こっちの穴から機関銃で打ちよったんよ。山の上には兵隊さんの学校があっての」

「わしは学校なんて行ってないんで。行けゃせんかったんじゃけぇ、食べるもんがないんじゃき。服も一枚着たら最後、一年間ずっと同じ服きにゃぁいけんのんじゃけぇ」


歴史、、、!
教科書の中のことを、直の、自分の財布に直結する情勢として、体験としてあるのだ!

年齢からして当たり前なのだけれど、やっぱりこれだけ話を聞かないとわからないことがたくさんあって、

歴史の教科書。
奈良の大仏は聖武天皇が建立したと習うけれど、実際の土木工事をしたのは周囲の庶民たちで、どんな服を着て、どんな事情があって働いていたのか。
なんとも言えない気持ちになる。

今この瞬間の、2年目のコロナ禍も歴史の教科書に載る出来事にはなれど、
2020年の出来事として(もしくは~〇〇年として)刻まれるのであろうし、
バイトの時間が削られた私の生活も、育ててきた会社がつぶれた人の生活も、補助金や必要物資で儲けた人の生活も、人生変わる経験になった人の生活もすべてそこに集積されるのだな、
等と思ってみたりもした。

集積の上にまた積んで、わたしの人生を今ここで生きている。
どうでも不思議なことで、
でもそうなのです。


何べんもまわる武勇伝を聞くのも面白い経験で、悪くないなと思う。

戦時中の食料の話、今の自分の仕事の話、レコード会社に勤めてた話、門司でスズメの焼いたので一杯やっていた話、船を買った話、養殖業に失敗した話、小屋の立て方、イノシシの害、地域のためのボランタリーな事業の話、
それはまぁ武勇伝と歴史の詰まった話がたっっっぷり

ありがたい時間。

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