読書メモ@黄金の羅針盤(下)

#190「寒くても、気にしないのよ。だって、少しも害にならないから。もし寒いからと着込んでいたら、ほかのことを感じなくなるわ。たとえば、きらめく星の響きや、オーロラの調べ、なによりも月光の絹みたいな肌ざわり。寒さというのは、そのために価値があるのよ。」

#192「わたしを救ってくれたとき、彼は若くて強く、誇りと美しさにあふれていたわ。わたしはすぐに大好きになった。生まれかわってもよかったくらい、星の響き、オーロラの調べを捨ててもよかったくらい、二度と飛べなくてもいいと思ったーージプシャンの船の奥さんになって、彼のために料理をつくり、子どもたちを生むために、すぐになにもかも捨ててもいいくらいに。けれど、どんなに努力しても、生まれかわることはできないの。わたしは魔女で、彼は人間。でもね、彼の子どもを生むまでのあいだ、いっしょに暮らしたのよ……」

#226イオファー・ラクニソンは、さまざまな新しいやり方をとり入れていたので、クマたちはまだ、どういうふうにふるまうのがいいのか、はっきりわかっていないのだ。

#279おじさんはオオカミなんかみたいな目でぼくを見てたよ

#328だが、おまえの真の望みについてはうそをつくな……

   ここにとどまれば、すぐにわたしはおまえなどにもう興味はなくなる。あとで考えなおしたといっても、うけつけんからな。さあ、この世界にとどまって悲劇を演じるか、わたしといっしょに来るか。

#331なぜなら、彼らがおとなで、おとながそういったからさ。でも、そうでなかったら、どうだい?もしダストがーー

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