【ネタバレあり】≪GARDENリーグ　season8.≫君L:第7節　狼‘s company　VS　WBBB　感想

 本日記は個人の感想・後知恵による考察であり、ゲーム内における正否などを問う目的はありません。加えてどんなプレイヤーの事も誹謗中傷するつもりはありませんし、そうならないように書いたつもりですが、不快に思われた方がいたらお申し付けいただければと存じます。尚文章中は敬称略とさせていただいております。

　全体的に黄色がかった狼‘s company　VS　WBBBの一戦。

1試合目

　まぁ。霊媒信用勝負に狂人が勝っていたのでしょうがなかったかな、と思う。

　霊ロラを止めて色を見せたい、というのはその霊媒を真だと思っていないとできない進行で、「一回どっちの占いと繋がるか結果が見たい」や「結構、真があると思うから今日は置いておきたい」という進行をたまに見かけるけど、個人的には霊ロラの一番のメリットは【「1人外そこで落ちている」という共通見解を村が得られる事】(副次的にはロラ中に真預言や騎士が少なくとも縄で死ぬことはない)だと思っている。
　
　そんな中、片吊りした後、途中でパンダ吊りや灰吊りを挟むと、残った霊媒が偽の時にノイズとなる情報が落ちてしまう事はもちろん、仮に真であっても対抗の色結果以外に1個結果が出てしまう事によって村の派閥が「ロラしたけど3結果出した霊媒真だと思うよ派」と「3日目の結果納得いかないから何だかんだ初日に吊った霊媒真だと思うよ派」に分かれる可能性がある。この分断は主観的な要素に拠るところが大きく擦り合わせが難しく、結果霊ロラのメリットが薄れてしまうと思う。

　推理の為には情報はたくさんあるに越したことはないのだが、人狼ゲームに「投票」という多数決の要素が含まれ、かつ「村陣営の方は最初から仲間が分からない分、一致団結する必要がある」以上、「情報を増やす」事と同時に「情報を絞る」事も大切だと思う。

　これは村陣営が「情報を得る」→「考察する」→「推理を固めて投票する」までは仮にできても、その先の「自身の推理に基づいて他の村の投票を誘導する」のが段違いに難しい事にも起因する。

　誰か一人、村のリーダーたる人が居て、その人の視点が進みさえすればいいゲームなら、情報はあればあるだけ良いのだが（その人が「人外による嘘の可能性がある情報」を含む多くの情報を正しく捌ける事が前提）、そうではなく村全員で総意を作り一致団結する必要がある際には、情報が多いことが必ずしも良い事ではない、と俺は思う。

　閑話休題。という訳で2日目、チョーナンを生き残らせて結果を見せる事というのはチョーナンのセミ真決め打ち（チョーナンを本物の蝉だと思うって意味じゃなくて、半ば真決め打ちの意ね）だと思う。

　一般論として真占いVS狼騙り占いであれば前者に軍配が上がり、今回の真の輝きっぷりはかなり人外きつかったはずで、特に画面越しに見てると真決め打てそうに感じるが、恐らく村の中ではロラをしたとは言えチョーナン真に傾いており、その空気感の中、狼と狂人のタッグが競り勝ったという事だと思う。

　余談だけど狂人チョーナンは、よくえふでー狼、オウシキ白に気づいてオウシキ黒結果出せたな・・・・。まぁ狂人目線は占い真狼が見えているので、はるか真・えふでー狼・オウシキ白のいずれか1つが分かれば偽結果は出せるんだけど、多分えふでーの方がはるかより狼っぽく写ったってことかな。

二試合目

　預言真狼からの真占2連噛みコースで１GJで縄が返って来ているけど、ちょっと村側のリソースが足りなかったかな。同数吊無し挟んでもジナンが最終日前日で最終票持って狂人COされるとどの道、翌日PPで厳しそうだ。（人狼がPP返しを恐れてアイから噛んでも、オウシキの白先のえふでーと黒先のメガネならメガネの方が白く見えるはず）

Another Story (後知恵によるタラれば)

　村にリソースを付与するなら11人盤面でオウシキ吊り固定にしてグレー精査に時間を使った方が良かった。

　オウシキ霊媒結果黒から白置けるのは（身内切り追わなければ）初日投票を受けているジナンだが、ジナンは狂人なのであまり意味がない（噛まれる可能性は上がるけど、それは狼次第だし）が、チョーナンのお告げ及び らむ黒結果から白くなれない人間達で議論時間を使って、何とかえふでーよりも白くならなくてはならない。別にグレーの誰にも落ち度はなかったけど、やっぱ色が見えているえふでーが白くなる方が早かった。

　身もふたもない事を言ってしまうとオウシキ真の場合でも、3白結果持っていて（アイの漂白を追わなければ4白持っている。追う場合も最終日村に任せていい）、対抗狂人が噛まれていて、しかも１GJで縄が増えているので、真ケアするにしてもこれ以上話してもらうよりは

• 霊媒に白結果を見せる

• グレーに互いを精査させて「あれ？何だかんだオウシキの結果合ってね？」と気づかせる

の方が良く、その点を村は指摘していたが、指摘する都度オウシキの回答をもらう形となってしまった結果、絶対に折れない人外の説得に時間を使っている構図になった事でリソースを消費してしまったかな、と思う。

　これは難しい問題で、別にオウシキを説得しようと思っていなくても、吊りを吞んでもらおうと意見すると真役職目線での反論や推理がオウシキから返って来てしまうので、村の推理の時間が減ってしまうのだが、これ自体が真を切られそうな人外が村にリソースを使わせる為の最適行動になっている。

　こう書くと人外がタイムイートしているように見えるけど、オウシキは別に自分から議論に割り込んでいる訳じゃないし、村だって議論時間が大切なリソースだとは分かっているので、必要だと思って話を振っているはずだ。

　恐らく村はここでグレー詰めして、もし狼結果が見えたなら大きいと分かってはいるものの、吊り位置が決まらないグレランは当然、グレー自身にとっても吊られるリスクがあるので迷いもあったのだと思う。

　その結果オウシキ吊りなのかグレー吊りなのかが決め切れないまま議論が進行する事で人外ペースになったように見える。（そう考えると よこの「オウシキに行くか、行かないならマフィー」と明言出来ているのは、直接の村要素ではないが非常に良い行動だ）

　じゃあ村のリソースを最大限に確保するなら「オウシキ吊り固定で狼位置は投票と遺言で言ってもらって、グレーで話しましょう」が最適解なんだけど、そんなハートレスなやり方が最適解であってたまるかい、とも思う。

　ここがいわゆる「きれいな議論（平等な発言権利）」と「勝つための最適解（自陣営の議論占有率を上げる）」の折り合いの部分で、どうしても村側の方が情報が少ない「推理する側」の立場なので議論時間というリソースの重要度がより高いので、人外に食いつぶされるとダメージがデカい。（ちなみにグレスケ下位にLWが埋まっちゃっている場合は狼にとってもグレーの議論時間は大事なので、露呈している人外によるタイムイートは悪手となる）

　そうなるとある程度議論統制が必要となるんだけど、吊られそうになっている人に「喋る時間を制限する事」を上手く呑ませるのは（相手が人外であればもちろん、仮に村だとしても）難しい。

　ちなみにこういうの統率するのりょち君（今回のPLじゃないので敬称付）が抜群にうまいと思っている。

　ちなみに俺が村に居たら

「まぁまぁまぁ、オウシキさん。オウシキさんが話してグレーが話せないと村が『今日話せてないグレーに行くのはフェアじゃない』とか言ってオウシキさん吊りでお茶を濁そうとしてくる可能性があります！コイツらはそういう顔してますよ！だから今日はグレーで話させて、オウシキさんの推理は後ほど聞かせてくださいよぉ！」って言ってグレーで話した後にオウシキ投票しそう（カス野郎じゃねぇか）

　まぁらむの騎士COによる対抗炙り（真占2連噛みが決定しているので実質フリーランチ）も見事だったし、オウシキの粘りも、えふでーの白くなり方も、ジナンの噛まれない位置への動きも全てが決まっていた。それに最終日まで抵抗した人間陣営も強かった。ナイスファイトでした。

余談

　2日目チョーナンから黒飛んできた らむが「え！」って驚いているシーンがあるんだけど、これは「オウシキGJの騎士」なら「お。オウシキでGJで狂人GJもなくはなかったけど、やっぱりチョーナン人外で合っとるやんけ」と思うはずで「え！」とはならないと思うので、ちょっと偽っぽいな、と個人的には思っていた。（絵に描いたような分かってたおじさんじゃねぇか）

　しかし逆に言えばオウシキGJはある程度アドリブの側面もあったはずで、騎士炙りさえできれば自分の狼が露呈しても白くなるのはみずきちだけなので帳尻が合うとの判断、見事だったと思う。

　ちなみに らむ先吊りを呑んでもらうなら、オウシキ連噛みケアで翌日オウシキが詰めたい所を2日目の内に確認しておいた方が安心かな。

　人外が最終日まで粘り強く戦った良い試合だった！両陣営ともお疲れ様でした！！