2023年8月5週目 35/52週目
水曜日
仕事終わりにスタバで書き物をしていると隣に中学生くらいの少年が座った。少年は座るや否やスポーツバックからお弁当箱を取り出すとモグモグ食べ始めた。ちょっと面食らったが、まぁ子供だし店員さんも気づいてないようだし良いかと思い執筆に戻る。
しかし何気なく再度少年を見ると飲んでいるのはスタバの商品ではなくゴンチャのタピオカミルクティーだった。
・・・・・・。
(え!君、ここの店長の息子か何かなん!?)
ここはもちろんフードコートなどではなくスタバの店内である。そこでスタバの商品を一つも買わずにゴンチャを飲むとは。天下の大将軍になる気だろうか・・・・。
少年はお弁当を完食すると教科書を広げゴンチャを飲みながら勉強を始めた。途中、後ろに座ったカップルに「あ。僕使わないんで良かったらどうぞ」と荷物置きを貸してあげていた。カップルも「ありがとうございます」と言いつつゴンチャを二度見していた。
よく分からないことがあっても夢をあきらめてはいけない。そう思った夜だった。
金曜日
若い頃、繁閑の激しい業界におり21連勤などしていた。
当時のお偉いさんは「繁忙期を乗り越えると新人も成長して格段に仕事ができるようになる。苦しいだろうが頑張ってほしい」みたいな事を言っていた気がするが、寝不足から営業車での信号待ちですら意識が飛びかけてた私は「それは忙しい時期が終わった後に人間としての本来の機能を取り戻すってだけなのでは?」と思ったものだった。
しかしまぁその時期を経て若手は力の入れ方、抜き方を学ぶ部分もあるので、適応の為の通過儀式にはなっていたのだろう(0時過ぎに取引先で作業が頻発する時期を経ることを「成長」とは言いたくないものだ)
その時は「幸せというのは週休2日の事だ」と思っていた。それくらい仕事がバタバタしていた。
転職をした後、それなりに忙しい日々はもちろんあったのだが、今週について言えばもう仕事が残ってても見切りをつけて柔道に行った。休みも通常通り柔道したので週3回やった。昔の自分からしたら平日も含めそんなに趣味に打ち込める事は幸せ以外何者でもなかっただろう。
過去、仕事を辞めた時にしばらくニートをしていたのでその時も柔道を沢山していたが、その時ですら週2である。(その時はバドミントンとカードゲームも週2でやってたけど)それが週3。部活引退以来過去一である。
でも何かそうやって昔からやってた趣味を好きにやるのが老後という気がする。仕事を辞めて待っている安らかな日々などそんなものだ。もちろん今ですら若い時と違い、柔道週3と言ってもおじさんたちと技の研究をしたり中学生とのんびり乱取りしたり(それも普通に負けたり)と、やってるんだかやってないんだか分からんレベルなのだが、今後歳をとったら尚更ガッツリ動く事はできないだろう。でも道着に身を包み、帯を締めて体を動かすことには幾つになっても意味があると思う。
今この瞬間にやりたい事をやり、昔のようにパフォーマンスが出なくてもその瞬間を愛し、楽しむ。そんなところに日々の幸せの鍵がありそうだとぼんやり思った週だった。
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