バトルブレイクスは3/4

バトルブレイクスが3拍子であることが多いのはなぜか 覚書

常識的?なところを知らなかったので学習ノート
聞きかじりをざっくりいくぜ
すげえ単純な話

おれを知らない人へ:本職じゃない人間によるノートです


Battle Breaks、Scratch Tool、とは何?

レコードの一種。

DJの中でも、バトルDJというスタイルがある。クラブDJは一般的に、既にある曲をかけて空間をいい感じにするのだが、バトルDJは目の前の機材を早業で使い倒してかっこいいパフォーマンスをする。いわゆる「スクラッチ」や「二枚使い」をめっちゃやる。(両方の要素をうまくかけ合わせたスタイルの人もいる)
バトルDJは普通のレコードも使うが、パフォーマンス用に特化した音や仕様になっているレコードもある。


その仕様ってどんなの?

よくあるのがループ溝。
普通、レコードの溝って渦巻き状になっていて、外側からスタートすると針はぐるぐる中心に向かって進んでいき、ゴールがある。
ループ溝は、輪っかが同心円状になっていて、ひとつの輪っかをたどってみても永遠に回り続けるだけでゴールはない。

画像1

(非常にゆがんでいますが、私は薬物乱用はしていません)

同心円状の溝ひとつひとつには、それぞれ違う効果音やビートのループが記録されているので、どの溝を再生するかを選べばその音だけがループで流れ続ける。
勝手に終わったり、次の音に変わったりしないので、パフォーマンスがやりやすい。

……で、これらのレコードの有名どころを見てると、どうも3拍子のループが多いっぽいのだ。なんでわざわざ? 都合があるのかな。想像してみる。


ループする速さについて

さて、せっかく溝がループしてくれてるんだから、収録した音ネタのほうもぴったりループしててほしい。ドラムが収録されてるなら、一周した時にぴったり一拍目に戻るようにしたい。
仮に、「レコード1回転すると、音ネタはちょうど4拍ぶん鳴る」としよう。このとき、音ネタのテンポはどのくらいだろう?

レコードは基本的に、"33.33回転するのに1分"かかる仕様である。
すなわち、4拍 x 33.33回転 = 133.33拍 鳴るのに、1分かかる。
つまりテンポは、BPM133.33。
これでもいいが、Hiphop的にはちょっと速い。

じゃあ、「1回転で、ちょうど3拍」だとしたら……
同じように計算すると、BPM100 になる。このほうがHiphop的だ。

かくして、3拍でループするBattle Breaksネタがあった。


他の選択肢はないの

まず、速め……BPM133で4拍子のレコードはぜんぜんある。

次に、普通のレコードの回転数には"1分で45回転"もある。78回転も。
45回転なら、「BPM90で、2拍ループ」というのも考えられる。
でもおれは見たことない。あるのかな。

DJ専用ツールとしてのレコードなので、みんな33で統一しといたほうが使いやすいでしょ、てことかな。回転スピードが変わると、スクラッチする感覚も変わって演奏がむずそう。

このへんは本職の人に聞いてみないとな。


むしろ、3拍子がいいこともある?

最初のYouTube動画見てもらうとわかるけど、「1つのレコードを鳴らしてほっといて、もう1つのレコードをスクラッチする」のはベーシックなやりかただ。4拍子の曲やビートをかけておいて、スクラッチという演奏を乗っけるわけだ。

そのときに、スクラッチする側のレコードが3拍子だと、ほっておくと1小節に1拍ずつズレていく。4拍子だと、ズレずに毎小節同じタイミングで同じ音が鳴る。

スクラッチする時はどこに目当ての音が入ってるかシールでマークしたりするというし、コスる=早送り&巻き戻ししまくる上ではズレとか関係ないんだけど、ちょっと手を休めたり別の作業をしてる間にネタの位置が少しランダムに切り替わるみたいな効果があるんじゃないか。

どうだろ。どうなのよ。


おわ

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