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5月に流行ってたやつのログ。

右欄リスト上で、コンピなのにVarious Artistsになってないものがちらほら

極力、内容紹介よりも思い出重点でメモる。


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VA (ROMZ Record) - Summer Tracks (2004)

2009入手。おれの血潮はいつまでもROMZ色。レーベルメンバーに初めて触れただけでなく、オオルタイチ、The End、ブリキサーカス、赤犬、Repeaterが収録……

The Books - The Lemon Of Pink (2003)

2010入手。楽器や楽譜や録音のことはわからないまま、編集性だけに惹かれて聴いてた。入り口は以下のfan vidだった。

Gangpol Und Mit - Music Hall, Building Fall (2007)

2011入手。BreakcoreとかIDMに求めてた複雑な構築を音響でなく楽譜でやってて衝撃。しかも和声的な複雑さに全然頼らずトイ・キュートの領域で……

Milky-Chu - Carnival For Edelweiss's Ensemble (2003)

2009入手。Breakcoreって粗暴かシリアスかだけだと思ってた時に、ファンシーなこともできるんだって衝撃。のちにそんなのレアだって知る。

Native Cell - Native Cell (2015)

2018入手。Micro Samplingを極彩色で見せてくれる最高の作品。それでいて譜面側も叙情的だしシンセもジューシー。すごすぎる。Native Cellになりたい。

HIFANA - CHANNEL H (2005)

2006入手。これ聴いて、具体音並べると音楽になるのだと知り、おれも自分でやりたいと音楽制作ソフトを探した。聴いてなかったら音楽始めてなかった。

Joseph Nothing - deadland after dreamland (2003)

2008入手。かれのリリースでこれが一番、ほろんだもののガワだけをみている感じになれて好き。Xploding Plastixと20 Knives参加も嬉しい。

Wagon Christ - Sorry I Make You Lush (2004)

2009入手。Luke Vibertが一番好きな音楽家なのは間違いないが、盤単位・曲単位で激推しでもないんだよな。でもあえて挙げるならSHL/AAか、Kerrierの3か、これ。『Shadows』入ってるし。

Tucker - TUCKER Plays 19 Post Cards (2011)

2014入手。最初わかんなかった。派手なエレクトーンプレイじゃないじゃんって。ライブラリーミュージックに浸かってから帰ってきたら全てが沁みるようになり、涙があふれた。

Xploding Plastix - Amateur Girlfriends Go Proskirt Agents (2001)

2014入手。

Darth Vegas - Brain Washing For Dirty Minds (2012)

2014入手。YA3iのハロウィンパーティのオファーをよく戴いてた頃、Dark Cabaret系を掘ってて出会った。1stもめちゃいいんだけど、2ndは通しで聴いて最終曲を迎えた時の体験が圧巻だった。

Atom™ & Masaki Sakamoto - Alien Symphony (2010)

2013入手。

Satanicpornocultshop - Arkhaiomelisidonophunikheratos (2010)

2010入手。Footwork期前のサタポはネットレーベル (UpitupやVaatican) で聴いてた。コラージュで何をするのかに意識が向いていて世界が開けてる。イカしてる。

Raujika - Art Of The World (2011)

2011入手。テクスチャによるかわいさ表現のてっぺん。こうなりたくて、なろうとしてた。そしてBPM 110が好きになった。

Dim Dim - Kiwi (2002)

2011入手。『Los Gitanos』が拙曲『kit kat fat cat chat』のインスパイア元だとはよく言っているけど、『Fucha Fucha』や『Frosty』も音色づくりに泣きそうになる。

Prefuse 73 - Vocal Studies + Uprock Narratives (2001)

2008入手。『Preparations』Disc 1も聴き込んだので真剣に迷ったが、心に定着してるのはこっちだった。複雑だけど静かで、段ボール箱の中や新聞紙の上にいるような狭さが好き。

letmode - dem (2018)

2022入手。技術からくるかっこいい曲ってもはやありすぎて最近は感動のタガが外れ、聴くだけでも追いつけなくなってる。letmodeもそうでありつつ……でもめちゃフィット感あったんだよ。

2021の日記より

Chuck Sutton - i know what i'm doing (2019)

2019入手。おれさあすげえ昔にChuck SuttonからSoundcloud DM来てたのに気づいてなくて、時が経ち完全に別ルートで聴き始めて、その後Night OwlだFromtheheartだって素晴らしくなって……くやしいすれ違いだよ!(自分のせい。ごめん。)

Plus-Tech Squeeze Box - CARTOOOM! (2006)

2009入手。

フレネシ - キュプラ (2009)

2013入手。M6〜M9をずっと周回してた。聴いてるとなぜか桜丘町とか代官山への道のりをうろついてた光景が蘇る……伝承ホールであった休止最後のライブを見に行ったからかな。

Serani Poji - Ochamekan (2004)

2013入手。3rdを選んだのは『さよならいちごちゃん』がセラニのマイベストだから。就活のときずっと聴いてた。4thも好きだし、本人プロデュース盤のほうが若干フィットするかも。

VA (contemode) - contemode V.A. 2 (2004)

2009入手。全曲思い出深いが、『Kitchen Shock→』の速いオリジナル版が聴けるのはここだけ? (追記: VA『TOKYO BOSSA NOVA』(2001)があったらしい)

VA (Usagi-Chang) - ウサギチャンスーパースター!! Vol.0001 (2002)

2009入手? PSBの『starship.6』やMDDEの『My Honey Dip』に出会えたし、『La shatte poseuse』には今もハートキャッチされ続けてる。

Max Tundra - Parallax Error Beheads You (2008)

2012入手。前作『Mastered〜』も今の耳で聴くとすごいんだが、よりカラフルで開かれてるこっちに先に魅了された、ってか『Orphaned』が夢のようすぎて……

hidenobu ito - Assemblage Funk (2008)

2009入手。リッチなソウルファンク〜エディットエレクトロ〜マイクロカットアップが一本線で繋がってて、初見のウオッって衝撃が萎えることなく今もすごい作品。

Ove-NaXx - おぶけやしき (2008)

2009入手。あらゆる過剰さの集合ってコミカルなやり方でしか全開にできない (シリアスにやると、どこかで削いだりトーンの整理を検討しなきゃならないがち) かも!と痛感させてくれる最強コンセプトアルバム。

Pascal Ayerbe - La Tête En L'air (2005)

2014入手。Micro Samplingを現実でやるとおもちゃ音楽になるじゃんと、Novel Cell Poemを片っ端から聴いてたうちのベスト。録音がピュアだと構造に目がいってイイ。

Laszlo - Radial Nerve (2011)

2015入手。トイ/フォーク、そして当時流行ってたFoley Beatをどう自分の作品に導入するか悩んでた時にこれ聴いて、もうこれ以上はないじゃん、って諦めた覚え。

Jean-Jacques Perrey - Circus Of Life (2000)

2013入手。JJPは勿論古いのも好きなんだけどこれはGM音源感が強い。大学4年の時どこにもいたくなくて都電沿いをひたすら歩いてた時にずっと聴いてた。

Mort Garson - Mother Earth's Plantasia (1976)

2015入手? その2年くらいとにかく初期電子音楽に触れてて、JJPからレイスコ、Bruce HaackにWhite Noise、Piero UmilianiにJoe Meek……みたいな季節の中でゲット。世間評価も超高いのが逆に不満ですらある(笑)

Musette - Drape Me In Velvet (2012)

2015入手。Janisで偶然手にした。同時に借りてた30年代前後のシャンソン集のスクリュービートみたいな近しいノリで聴けてた。拙作『slowalk』はこの盤の影響がわりとある。

Persian Empire - ABOUT//BLANK (2016)

2019入手。Prrrrrrは初めてFull Discography買いしたビートレーベルなんだけど、そのイメージからは新天地でびっくりした。リリースはrx:txからだけどね。ジャケもかっこいいのでヴァイナルで買った。

VA (Maltine Records) - No Shit No Life (2006)

2007入手? ニコニコ動画→らっぷびと→tofubeats weblog→Maltine、というたどり着き方をした覚えがある。別脈でDJ TECHNORCHさんのblogも読んでいたな。

VA (鯖缶) - amen best hit's (2007)

2007入手? mixiの時代だった!

Kid606 - Kill Sound Before Sound Kills You (2003)

2008入手? ニコニコ動画で観たシングルカットの『The Illness』が、一番最初に耳にしたThink Breakの「イェ、フー」だ。

VA (Planet-μ) - Sacred Symbols Of Mu (2006)

2009入手。Shitmat, Venetian Snares, Soundmurdererと出会いつつ、edIT (The Glitch Mob) の曲が理想のグリッチダウンテンポだった。

Doop - Circus Doop (1995)

2011入手。「TBSの東京フレンドパークでかかってたBGMよかったよな」から探して川崎のブックオフで買った覚え。構造をかなり研究した。

VA (Easel) - Beat Architecture (2007)

2008入手。Riow Arai, Jemapur, チェリボさん、hidenobu itoを知ることになったコンピ。ツタヤで興味本位で掴んだコンピが拡張した世界って大きかった。今ならプレイリスト文化がその役割をしてくれるんだろな。

松浦雅也 - Un Jammer Lammy Original Soundtrack (1999)

パラッパ編がラミー編のRemixになるアツさに小学生で触れられたのがよかった。比べると「音を減らす・隙間をつくるカッコよさ」がよくわかったりね。

DJ TASAKA - GO DJ (2005)

2005入手? 初めて触れたクラブミュージック。当時の最寄りツタヤでは「DJ〇〇」って名前の日本人は全部日本語ラップの棚に並んでたから偶然手にした。

DJ Krush - 寂 -Jaku- (2004)

2005入手? 初めて自分の意思で選んで聴いたインスト。Massive AttackもPortisheadも知らんのに「このかっこいいのはTrip Hopっていうらしい」と覚えた。カットアップもここから……

RHYMESTER - グレイゾーン (2004)

2004入手。合格祝いで初めて買ってもらったCD。親のツタヤカードでCD借りてはMDにダビングして中学受験勉強を耐えてたから、CDが自分のものになるのはスペシャルな感じがして、無限に歌詞カード読んでた。


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NYタイムズだかの記事でバズっていた「14歳の頃によく聴いた音楽が人生で一番心に残る。17歳の頃聴いていた音楽を一生聴き続ける。」つうのがある。91年生まれの自分だとどうだろう。

とくに10代のころはdig記をきっちりつけていたので、入手時期を調べてみた。

04〜07年: 6枚 (14歳前後。カネもSNSも無いが渋谷ツタヤがある)
08〜11年: 19枚 (18歳前後。mixi, twitter, janisで世界が広がった)
12〜15年: 12枚 (22歳前後。クラブに行く/YouTubeで何でも聴ける)
それ以降: 4枚 (Soundcloudもピークを迎えた後)

ボリュームがあったのは17歳と21歳。積極的なdig行動の広がりがそのまま出会いの質につながったんだな。14歳説は自分にはあまり当てはまらないようだが、「TVで受動的に耳にしてたJ-POP」とかなら当てはまるのかも。

あと、リリース年と入手年に3年以上あいているものが多かった。これも積極性の要素だと思う。


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さて、42枚を選ぶにあたっていくらかメモが残っているが、

HOSOME - Jakamashi Jazz とか COM.A - Shot Of Love 、Oorutaichi - Drifting My Folklore なんかも入れたかったし、なんだかんだ Squarepusher - Feed Me Weird Things や Aphex Twin - Richard D. James Album にだって感動もらってる。Chris Clark - Body RiddleJackson And His Computer Band - SmashJimmy Edgar - Color Strip などを実直に追う典型的Warp/Ninja Tune子であったし、DE DE MOUSE - Sunset Girls Remixes & More や imoutoid - ADEPRESSIVE CANNOT GOTO THECEREMONYぐちょん - みんなのうたDJ TECHNORCH - BOSS ON PARADE。2011年前後のBandcampシーンやネットレーベル、FOGPAK……

礎はそういうので、では最近はどうしてるかというと、Twitterなど見てみればまた好き勝手言ってると思います。
つって締めようと思ってたのに、そうは行かない荒れ環境の現在です。


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