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お腹の声を聴こう 効果的なダイエット方法

最近、ダイエットをしようと頑張っている人々がとても多いです。コロ*(な)太りで、困っておられる方もいるようです。

今回は、お腹に意識を向けてみましょうという話です。

私は、かつてかなり太っていました。その時は、1日に規則正しく3食または4食(夜食もです)食べていた時があって、時間になるとお腹が空いているか、空いていないかに関わりなく食事をしていました。そのため、お腹が空いた感覚はあまり味わえなかったです。

ところが2年前にファースティングをした時に、お腹が空くという経験をかなりしました。

私たちは、普段お腹に意識をほとんど向けていません。「お腹が空いてから食べますか」と聞いてみるとほとんどの人は、時間になると食べていると答えます。お腹が「グーグー」となる経験は、あまりしていないようです。

実は、このお腹が空くということはとても大事なのです。この空いてくるまでの期間が体にとってとても大切なのです。いつもお腹がいっぱいだと消化にエネルギーが取られて、エネルギー不足になり、しかも胃、腎臓、肝臓、小腸、大腸などの消化のための臓器が休めません。

さらに、食事の後、2時間程度でおなかが空く方もいますが、このような方は要注意ですよ。

普通にお腹が空く時は、血糖値が下がった時で、その時には、体がエネルギを必要としているので何かを食べなさいという信号を送っているのです。

しかし、糖や炭水化物の多い食事を、たっぷり食べたにも関わらず食後2時間で、お腹が空くということは、体の糖化が進んでいますよ、危険ですよと知らせていることになるのです。このような時に、またお腹いっぱいに食べてしまったなんて経験をした方はいませんか? 体に不調を感じなくても、食後2時間くらいでお腹が空く場合は、体の糖化が進んでいるという危険信号だと思って注意しましょう。

血糖値が下がった時、まず最初に体には「空腹感」が感じられます。低血糖状態は体にとっての危険ですから、何か食べないといけないぞ、というサインなのです。では、食事をして満腹感を感じたにもかかわらず、なぜ食後2時間くらいですぐに空腹感を感じるほど血糖値が下がってしまうのでしょうか?

美味しい食事をしてから30分ほどすると、次第に血糖値が上がり始め、インスリンが少し遅れて分泌されます。しかも過剰に分泌されてしまうことがあるのです。その結果、インスリンが効きすぎて血糖値が急に下がり始めて低血糖となってしまい、空腹感が刺激されてしまうというわけです。

空腹で血糖値が低いときほど、体は栄養を早く吸収しなければと待ち構えているのです。ここで甘い菓子パンやハンバーガー、フライドポテトなどのジャンクフードに手を出せば、血糖値は急上昇してしまいます。

すると、体内のブドウ糖を代謝するためにインスリンが大量に分泌されて、一挙に処理しはじめます。その結果、インスリンの作用によって体は再び低血糖、空腹の状態に逆戻り。これを繰り返すことによって、高血糖と低血糖を乱高下して、糖化を促進する最悪の状態になるのです。

このような急激な血糖値の上昇とインスリンの大量分泌を交互に何度も何度も繰り返すと、糖化が過度に進行してしまい、なんと怖いことにインスリンが効かなくなってしまうのです。

これはインスリンを生成している膵臓にあるランゲルハンス島のなかにあるベータ細胞が破壊されてしまうからです。このインスリンが効かない状態を「インスリン抵抗性」と言い、糖尿病をはじめさまざまな病気の引き金になっています。

この体に対して糖化を促してしまうリスクを減らすためには、食物繊維の豊富な食事を食事のたびにゆっくりとよく噛んで食べ、血糖値が穏やかに上昇するようにしてあげることが大切なのです。

肥満傾向のある人は、お腹が空いたから食べるのではなく、美味しそうな食べ物やお菓子、スイーツが目の前にあるとか、食事の時間だからというだけで、ついつい食べてしまう傾向があります。私もかつてはそうでした。

お腹がいつも空いているような人は、お腹からの信号を受け取ることを断っています。その状態が長く続くと、お腹が空いたという信号がだんだん弱くなってしまいます。

そのような人は、お腹が「空いたよ」というお腹の声を聴ける練習をしないといけないのです。

長寿の人たちは、お腹が腹8分目でいっぱいになってしまう前に食べるのをやめています。この習慣が健康を保ち、長寿にも結びついているのです。

そうではなくてお腹一杯まで食べないと気がすまない人は、いつかそのうち医者のお世話にならないといけないでしょう。

そうならないために、食べている時、食事をゆっくりよく噛んで食べて、お腹からの信号を何度かチェックしてみる習慣をつけることです。すると、食事の量が適量で十分に満足することに気がつくはずです。

今までよりも少ない食事で、心が満足するようになったらしめたものです。体に備わっているこの満足することに意識を向けることを続けてみましょう。

我慢して食べるのを控える場合には、心に不満が残ります。反対に同じ量を食べても満足する場合は、心に満足感があるので、不満を感じません。

ある人は朝起きたてではあまりお腹が空きません。その時は食べない方が良いのです。お腹が空いてきたら食べたほうが、体も食べ物を消化できるという状態ですので都合が良いのです。

私が、大阪の学校にいた時に、近畿地域の学校の保険委員になった時がありました。その時に、健康に関するテーマでの話を、学校医にお願いするのですが、そこで話されたことは、「朝食はキチンと食べましょう」という話でした。私は当時その話をまとめる係をしていましたので、よく覚えています。その時は、何も疑問を感じませんでしたが、今思うと、あまり正しくないことを教えていたのではないかと感じます。その当時は、それを推奨していた時代だったと思います。

人にはそれぞれの食べ方のスタイルがあると思います。少ない食事をチョコチョコ何回にも分けて食べる方が調子の良い人もいれば、一日1回の食事の方が調子が良い人もいるのです。

くるみでもなんでも良いのですが、くるみを一粒、ゆっくりゆっくりと意識を集中して食べてみてください。その時に、お腹の声を注意して聴いてみましょう。

いかがですか、満ち足りているでしょう!

この話をして実施してもらうと、皆、びっくりします。「一粒のくるみなのに、なぜ、お腹が満足するのだろうと。今まで、くるみを一粒だけ食べたことはなかった。なぜだろう。」

満足感は食べた量とは関係ないのです。食べ物をどの程度深く意識しているかによるのです。食べ物の色、香り、味、舌触りなどにしっかりと意識を向けると量には関係なく、満足感は高まるのです。

このような食べ方をすると、食べるということに対して意識が開いてきます。

「なぜこれを食べるのか」といつも自問するのです。食べている時、体がそこで満足したら、安らぎを感じたら、そこで食べるのをやめるのです。

そうすると食べ過ぎることもまりません。

私たちは、お腹、脳、心の訴えていることを混同してしまうことが多くあるのです。今、食べたい感覚は、お腹が訴えているのか、頭が訴えているのか、心が訴えているのか、どれだろうと正しく知ることができれば、それが、暖かいスープの場合もあれば、仕事をキチンとこなせるかの不安の場合もあるし、好きな人の声を聞きたい時もあるのです。

それでは、これからは、自分のお腹の声をキチンと聴いてみましょう。驚くほど簡単にダイエットできるようになるでしょう。






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