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光る靴を履く男の子と、あの時できなかったにらめっこがしたい。

皆さん、こんにちは。
ヘラルボニーの深澤です!
4月に入社して、noteを書くのは何回目でしょうか…?


いきなりですが、最近髪の毛をハイトーンにしました。学生時代はアルバイトの関係上できず(一時期ピンクの時はありましたが)、念願のハイトーン生活を現在堪能しております!しかし、私のこの髪色を見た友人からは「大丈夫?何かあった?」と連絡が来て笑ってしまいました。
この髪色の効果か、街中で視線を感じることが多くなり「みんな私のことどう見えてるうだろうな〜」と考えていると、昔の記憶が蘇ってきたので、今日はこの話をしようと思います。

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~ 光る靴を履く、男の子の話 ~

私が中学生だった頃の話です。私は小学校時代の友人達と離れ、学区外の学校に電車通学をしていました。理由はもちろんバスケットボール。週1回の休みが天国のように感じる毎日を送っていました。
朝練は何時に家を出ていたのかは覚えておりません。放課後練は、周りの先生にバレないようにこそこそと体育館を出ていたので、学校に認められていない時間まで活動…という時間でした。


そんな生活をしている中、駅でよく会う男の子がいました。と言っても恐らく私より年上の高校生。普通なら"男の人"という認識を"男の子"と思ったのは、とてもカラフルなリュックサックに、小学生が履くような靴を履いてなんだか落ち着きがなかったから。私は男の子のことを、待合室の中からよく観察していました。

そしてある日の部活帰り、駅のホームにはいつもの男の子。薄暗いホームにキラキラと光る彼の靴はいつの通りの光景でした。私は1人のおばあちゃんが先客としていた待合室に入ります。しばらくすると待合室のドアが開き、「誰かきたのかな」と思うと驚くのも束の間、男の子が私の隣にドカッと座り笑顔でめちゃくちゃこっちを見てきている…!

「(席全然空いてるのに何でここ!?何でこっち見てるの何何何!?)」心も頭もパニック状態の私。と、変わらず満面に笑みの男の子。

「お嬢ちゃん、こっちにいらっしゃい!」と優しい声の方を見るとおばあちゃんが立っていて、私を自分の隣に座らせてくれました。あの時はパニック過ぎて気がついていなかったのですが、多分「怖い」という気持ちで半泣き状態でした。「大丈夫?怖かったでしょ」というおばあちゃんに「ありがとうございます…」という私。そして未だ満面の笑みの男の子。笑

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ここまでくると「優しいおばあちゃん」の話になってしまいそうですが、皆さん疑問に思うことってありませんか?

…何で中学生の私は、あの時怖いと思ったのか。逃げるような行動を取ってしまったのか。

はじめにひとつ言いたいのですが、優しくしてくれたおばあちゃんも、満面の笑みの男の子も、中学生の私も、誰も悪くはないということです。


・・・無知って怖いことなんだよ・・・

これは大学で福祉を学んでいる頃、耳にタコができるほど言われてきた言葉。
私は中学生の時、身体障害のある方に関わったことはあったけれども「知的障害のある方」に関わったことはなかったし、どういう方達なのかも知らなかった。それこそ24時間テレビとかは見ていたけれど"遠い存在の特別な人"という認識で、つまりは無知だったということだと思います。知らない=恐怖になり、私は逃げるという行動になりました。

「中学生なのに知らなかったの?」という言葉が飛んできそうですが、あなたの価値観の中で間違いなく、明確に認識していますか?私は4年間福祉について学んできましたが、正しく、明確に認識できていないと思います。

私は偶然にも福祉に興味を持って、ヘラルボニーを見つけて、今このnoteを書いている訳ですが、私が福祉に興味を持っていなかったら…と考えると怖いです。きっとあの日の出来事がトラウマのようなものになって、また別の価値観が自分の中に、知らずのうちに生まれていたと思います。


話は変わり、先日、るんびにい美術館にお伺いして、アーティストの方々とお話ししていたのですが…大爆笑でした。いや、アーティストの皆さん面白いし、何とも行動が興味深い。

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どう見ても青色の作品なのに、「何で描いたんですか?」と聞くと「ピンクと紫」と返答する。時間を置いて聞いてみても同じだった。あっ…と思って、「この作品のどこが好きですか?」と聞いてみると「ここ!」と小さく描かれたピンク色の部分を指差した。「ここなんだ…笑」とみんな思ったのだが、"ピンクと紫に焦点がいくように描かれている…!?"という疑問が私の頭から今もなお離れない。

もっと多くの人に届けたい…
無知ではなく、もっと知ってもらうきっかけを作っていきたい。
もっとアーティストと関わっていきたい。知りたい。

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これから。

結果から言ってしまうと、もっと多くの人に知って、触れて、考えて欲しいと思っています。偉そうに話しているようですが、これはわたしの一緒で、学び続けていきたいと思っていますし、知らないことだらけです。今の自分の価値観に囚われずに、新しいものを学び続けていかなきゃな…と、髪の毛をハイトーンにしたことで改めて思いました。

そして、少し情報が解禁されていますが…
ヘラルボニーが岩手県をジャックします…!!?

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私は店頭に立って、皆様とアーティストのお話など沢山していきたいと思っておりますので、情報の全貌を楽しみにお待ちいただけたらと思います!
私も楽しみでワクワクしています!!

そしてそして、現在ヘラルボニーでは「日常をアートで美しく彩る、サステナブルなリバーシブルアートマスク」のクラウドファンティングに挑戦しております。

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すでに多くのご支援をいただきありがとうございます!第一目標を達成し、NEXT GOALに向かって走り続けていきますので、引き続きご支援のほど、よろしくお願い致します!!
これからのマスクのあり方を考え、
昨日までは仕方なくつけていたマスクを、今日からはつけたくなるようなマスク」になるように。気分で分けて使っていただけるようなリバーシブルのマスクになっています。大切な人を守りながらも、大切な時間を過ごしていただけますと嬉しいです。


最後に、

もし今、光る靴を履く男の子にあったら、

わたしも満面の笑みを向けてにらめっこができるだろうか。

にらめっこして私が男の子に勝ちますように。


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