ヘラルボニーが新経営メンバー等を募集。未来、一緒に福祉を、社会を変える仲間へ
「異彩を、放て。」をミッションに掲げる福祉実験ユニット・ヘラルボニーという株式会社を経営する一卵性の双子の松田崇弥・文登と申します。
今回のnoteはタイトルのとおり、新経営メンバーをはじめとした採用に関するご報告です。単なる採用活動を関するご報告ではなく、ヘラルボニーが次のステージへと突き進むためのご報告です。
私たちの活動を初めて耳にする方も、今まで多方面にわたりお世話になった方も、最後までお読みいただけるとうれしいです。
また、異採用をテーマにした、採用特設サイトもございます。こちらも合わせてチェックしていただけるとうれしいです。
ヘラルボニーの原点
私たちは、日本全国の福祉施設でアート活動をする主に知的障害のある作家たちとライセンス契約を結ばせていただき、百貨店を中心に出店するプロダクトブランドを展開していたり、作品を販売するギャラリーを運営していたり、街をキャンバスに捉えたアートプロジェクトを企画したり、最近ではクレジットカード事業も手がける、福祉領域の拡張を目指す企業です。
私たちの4歳上の兄は、重度の知的障害を伴う自閉症です。兄は、視点を変えれば天才で「謎の言葉あそびの開発」「好きな人にだけ心を開く」「時間通りのルーティン生活」など、自分のこだわりに従順な日々を過ごしています。しかし、健常者前提の社会では、不思議な言動を駆使して生活をする天才の兄も「意味不明な言葉を喋る人」「初対面は必ず睨みつけてくる人」「その場で臨機応変な対応ができない人」となり、親戚の叔父すらも「お前は兄貴の分まで一生懸命生きるんだよ」と口にしました。
そんな社会への違和感を正しくアップデートするために、ヘラルボニーは今この瞬間まで存在してきました。
ヘラルボニーは、強くならなければならない
3年半前の創業日は、人生をかけて「自閉症の兄が幸せになる社会」を実現したいと事業を発足しました。3年半の月日が流れた今日、人生をかけて「知的障害のある人とその周りが幸せになる社会」に向けて挑んでいきたいと心の底から感じています。
知的障害のある人、その家族、福祉関係者、クライアント、ヘラルボニーメンバー、ファン、数多の応援連絡を、シャワーのように浴びてきた期間でした。毎日浴び続けるシャワーは「ヘラルボニーは障害福祉の在り方を変えていける存在になれる」という新しい目的地を、ゆっくりゆっくり身体に染み込ませました。
だからこそ、私たちヘラルボニーは、「ソーシャルビジネスなのに」という評価を脱ぎ捨て「障害福祉の常識を変える、リーディングカンパニー」へと成長しなければなりません。
そのためには、あたらしい仲間が、つよい仲間が、ヘラルボニーを牽引する仲間が必要です。
ヘラルボニーが挑戦し、育んできた事業
ヘラルボニーが必要とする仲間の話をする前に、手塩にかけて育ててきた「3本(+1本の新規事業)」の事業を紹介させてください。
1人として欠けては成立しえない、全員で取り組んできた大切な事業です。
ビジネスの多様化、圧倒的に強いリーダーの必要性
ブランド部門、タウン部門、ライセンス部門、ウェルフェア部門、ビジネスが多様化するなか、事業そのものを短期的に5倍、10倍、100倍、圧倒的に強く大きく伸ばしていくリーダー・メンバーの存在がヘラルボニーには必要不可欠です。
上記のグラフの通り、私たちは紛れもなく営利企業です。それも、投資家からの資金調達も完了したスタートアップとして、2027年に株式公開(上場)を目指しています。
それは、現在の事業規模から最低でも「5年間で10倍」を達成させることを意味します。岩手発では難しい、福祉領域では難しい、ソーシャルビジネスでは難しい、言い訳は探せば幾らでも見つかるでしょう。でも、必ず実現させます。「ヘラルボニーは障害福祉の在り方を変えていける存在になれる」可能性を強く感じているからです。
1%の達成と99%の未達成
改めて、ヘラルボニーのミッションを、紹介させてください。
福祉業界は、「配慮」や「事情」という名のオブラートに包まれて語られてきた気がしました。その結果、リアルは見えず、遠い世界の話に聞こえてしまう。
福祉は、もっと自由でいい。
福祉は、もっと楽しくていい。
福祉は、もっと攻めてもいい。
私たちはオブラートを取っ払い、知的障害のリアルを発信して、知的障害のある人の数多の選択肢を提供できる存在で在りたい。それも、人々が興味を持ち、感情移入して、知的障害への理解を、前進させながら。
そんな意味を込め「異彩を、放て」というミッションを策定しました。
今現在のミッション達成率は、体感で「1%」です。
ヘラルボニーはこの世界に、はじめの一歩を踏み出したにすぎません。しかも、「SDGs」「ダイバーシティ」「インクルージョン」の波に乗らせてもらいながら。
驚かれるかもしれませんが、ヘラルボニーは、知的障害のある人みんなが「発信するべき」「評価されるべき」「お金を得るべき」とは思っていないのです。発信すること、評価されること、金銭的価値を得ること、それが全て"正しい"という思考は危険だと捉えています。
私たちが目指すのは、あたらしい障害福祉の選択肢。
だからこそ、最終的には「知的障害=アート」という一方的な「1/100」の選択肢だけではなく、自分自身の兄のような重度の知的障害のある人たちが、今現在の不思議な言動や行動そのものの異彩が、あたりまえに「肯定されている社会」を本気で実現していきたいのです。
ヘラルボニーを強くする7つのファクター
ヘラルボニーが本気で目指している、創業当時から変わらないミッション。その達成に向けて、より事業と組織の両方から強くしていく仲間を募集します。
《役員候補》《コーポレート部門》《マーケティング部門》《ブランド部門》《タウン部門》《ライセンス部門》《アート部門》の7つの役割 / 部門で仲間を集めていきます。以下にそれぞれの簡単なミッションを書きましたので是非ご覧ください。
各募集ポジションのミッション及び業務内容に少しでもご興味ある方は、こちらからご応募いただけると嬉しいです。
「まずは、気軽に話を聞きたい!」という方も大歓迎です。Meetyでカジュアル面談を実施しています。以下のページをご覧ください。全部門・全職種を対象としています。
心からお待ちしております。
未来を描くだけじゃない、一緒に形にしていく
創業から3年の月日が流れ、事業が徐々に成長していくなかで「障害を売り物にしないで欲しい」と、たった一度だけ、ご意見が届いたことがありました。
その言葉の裏には、障害のある人は、優しくて、純真で、癒される存在。そんな古典的なイメージが少しばかり潜んでいる気がしています。
「可哀想」という理由で社会参画を止めるのが一番「可哀想」なのではないでしょうか。
私の兄貴も含めて、障害のある人はこの健常者前提の社会おいては「できない」ことはどうしてもあります。でも「得意」なことも、必ずある。
しかし、この資本主義経済は健常者前提の構造でフェアではありません。
健常者の「できる」と障害のある人の「できる」では実力が一緒だとしても、社会で出ていく為のハードルが違いすぎるのです。
その障壁を取り除くだけで、彼等は資本主義経済の高い波にも乗れるはず・・・つまり、実力が問われているのは障害のある人ではないのです。「私たち」なのです。
「私たち」の最前線で走る仲間を、求めています。
創業初の、採用イベントを緊急開催
ヘラルボニーは、創業後初の採用イベントを緊急開催します。
今回のnoteを読みすすめるなかで、好奇心がくすぐられたり、夢をジブンゴトとして一緒に達成したいと感じた方、一緒に叶えましょう。ぜひ、オンラインイベントにご登録をお願いいたします。
お申し込みはこちらからとなります。
この採用活動を通じて、みなさんとお会いできることを心から楽しみにしております。
これからのヘラルボニーを、どうぞよろしくおねがいします。
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