ホリエモンのナチュラルボーンなビジネスセンス

当コラムは『堀江貴文のブログでは言えない話』で連載している内容を週遅れで転載しています

このコラムを読んでいる人に質問です。
「パン屋からアプリ経由で100円割引クーポンが届きました。その割引クーポンを使うことを目的にパン屋へ行きますか?」
個人的な感想を書くと、パンを食べたいと思っていた人なら行くと思いますが、パンじゃなくてもいいと思っている人は積極的に行こうとは思わない気がしています。

でも、これがパン一個無料クーポンだったらどうでしょうか? パンを食べたい人はもちろん、そうでない人も「パンにしようかな」という考えになりやすいですよね。少なくともお店が近くにあれば立ち寄るはず。だってタダだし。

わかっている人もいると思いますが、これはホリエモバイルユーザが得られる『小麦の奴隷』のザクザクカレーパン一個無料の特典です。
当然、仕組みを考えたのは堀江さん。ホリエモバイルユーザのメリットと『小麦の奴隷』販促を兼ねたものですが、割引クーポンでなく、無料で毎月一個プレゼントだと、提供側(この例だと小麦の奴隷)は「損をするんじゃないか?」と二の足を踏んだりしますよね。
ただ、これを見たときに自分が思ったのは、「やっぱ堀江さんは商売のセンスがあるな……」でした。

前述の通り、無料クーポンを配ると一見店側の利益はないように見えます。
でも、パンを無料でもらいたい人をお店に呼ぶことはできますよね。お店に人が集まっていると繁盛しているように見えるので、別の人を呼び込める効果があります。
例えば、激混みラーメン屋に人が並んでいるのを見て「美味しいのかな?」と興味を持つ人はいますが、そうした心理を利用して客が客を呼ぶ構造は実際にあります。

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