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アマビエだけじゃない? 疫病退散の神「角大師」

はじめまして。Baseショップ「変神 角大師おふだせんべい」を担当している 中の人です。コロナウィルスが世界を席巻してから、もうすぐ1年経とうとしていますね。

疫病退散の神「角大師」って?

コロナウィルスの終息を願う妖怪として「アマビエ」が大人気です。コロナ前には全く知られていなかったアマビエ様。「#アマビエチャレンジ」で日本全国の人に知られるようになりました。実は、アマビエより古く、平安時代から伝わる疫病退散の神が日本にはいらっしゃるのです。

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『天明改正 元三大師御鬮繪抄』1785年 鶴屋喜右衛門発行(原版 天和二歳壬戌三月発行 期本 天明五歳乙巳春正月再版 江都常磐橋御門通北ェ八丁目通油町 地本問屋 仙鶴堂 鶴屋喜右衛門壽梓)よりスキャン。

それは、比叡山延暦寺の僧である良源(元三大師)様。

元三大師様は、疫病が蔓延して人々が困り果てていた時、「角大師」の姿に変神して疫病を追い払ったと伝えられています。

われ一指のわづかにやめるさへいとくるし。いはんや凡身をなやまさむに。いかに堪がたからん。さらばこの病をはらはんと誓願し給ふて。夜叉の形を現じ。鏡に御影をうつして。ちかひての給はく。此影像を置かむ所には。邪魅来ることなく。疫災をはらはんとの給ふ。其よりぞ三台槐門の柱。萬民茅屋の扉にも。今におゐておし奉れり。いとありがたき御誓願にそ侍る。
「元三大師縁起絵巻」より

江戸時代には、「角大師」のお姿を写し取った御影は、門に貼ると疫病から逃れられる魔除けの護符として、国中で信仰されるようになりました。越前国では、これを門前に貼ることで、国中の疫病が収まったと伝えられているそうです。

越前国に疫災をこりて。国人をほく身まかりける。一人の小工有ける。ちかき此山に登り。 元三角形の御影を求めて帰り。門にをしけるに。前後左右の隣家まで。わづらいもてこしに。 かの家の人。一人もやむことなし。……中略…... 国の守護。此事をききて。山にいひつかわし。影像あまたすらせ。人家にをさせければ。国中の病禍やみけるとぞ。
「元三大師縁起絵巻」より

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▲現在も角大師様を祀っている神社仏閣では、角大師様の御札を頒布しています。コロナ禍の中、街中でも見かけることが増えてきましたね。

角大師のお姿は、元三大師様が夜叉という鬼神に変身した姿を写し取ったものであり、角が2本生え、あばら骨も浮き出ています。初めて見る方はその異様な風体にびっくりするかもしれません。

角大師様は、アマビエが登場した江戸時代より古く平安時代から活躍した良源様の変神したお姿。疫病退散の神としての歴史は古くからありますが、アマビエと違ってまだまだ知らない方も多いのではないでしょうか。このnoteでは、日本全国の角大師の情報をなるべく集め、発信していきたいと思っています。是非耳よりな情報がありましたら、コメントやTwitterまで情報をお寄せください。


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Baseショップにて、お札の形の瓦せんべいに病魔を払う角大師のお姿を
焼き付けた「変神 角大師おふだせんべい」を販売中です。
「食する御札」を食べて悪疫退散・無病息災のお守りにどうぞ。



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