見出し画像

トルコ留学①

はじめまして。僕は2023年9月からトルコはイスタンブールのミマール・シナン美術大学に留学している。今は12月だからイスタンブールに来てから3か月が過ぎようとしていることになる。トルコに来てからいろいろなことがあってようやく少し落ち着いてきた。いろいろおもったことを書いてみたい。

まずは何よりも情報取得が大変で、とても心配で仕方のなかったイカメット(トルコの外国人滞在許可証)について書くことにしよう。なぜなら僕もこのことについてとてもたくさん調べて、いくつかの日本語の記事には大変助けられたからだ。

ビザについて

本記事は留学生向けの情報である。留学以外の就労等の人は必要となる手続きがかなり違うと思われる。

留学する際は事前に日本にある大使館を訪ね、1年や半年等の留学期間に合わせた学生ビザを申請すると思うが、トルコの場合は日本人である場合、ビザは必要ない。もちろん責任は持てないので各々大使館に尋ねるべきだが、私がメールで尋ねたときは、必要がないとの返信があった。どうしてもと言うのであれば発給できるが、学生ビザは最長90日までの滞在を許可するのみなので、日本人であればビザなしで90日まで滞在できるので、意味をなさない。とのことだ。
じゃあとらなくていいだろう。
またもしどうしてもそれでも欲しいのであれば、集めないといけない書類を覚悟しておいたほうがいい。本籍地を示す公式文章のトルコ語訳、犯罪経歴証明書のトルコ語訳、・・・・とりあえずめんどくさすぎるものを求められる。

イカメット

そこで留学生を含めすべての外国人に必要になってくるのがイカメット(滞在許可証)だ。これは90日経過以後、あなたがトルコに滞在する権利がある唯一の公的IDになる。これは常に携帯が求められるし、しばしば掲示する場面と出会うことになる。
例えばSIMカードを契約するとき。90日以上経つまえにプロバイダーにイカメットを掲示し登録してもらわないと、simカードは使えなくなる。その他、旅行で長距離バスに乗っている途中検問があり、警察官へのイカメットの掲示が必要になったりと。
とりあえず必須なものなのだ。90日以内はなくても生活できるし、カードがまだ届いてくてもイカメット取得面接のときにもらったステッカーさえあれば、代替IDにはなるが。

イカメット取得方法(学生)

イカメットの取得には
・証明写真4枚
・申請書類のプリントアウト
・パスポートのコピー
・パスポートの入国スタンプページのコピー
・学生証明書
・acceptance letter 
・住所証明書類
・トルコの健康保険証
・税務署への160リラの支払い証明書

が必要である。これはあくまで学生用。
証明写真は写真屋さんに行って「イカメット」と言ったら通じる。このとき、データ版貰うのを忘れないこと。オンライン申請の際に写真をデータで提出しないといけないからだ。また証明写真は学生用イスタンブールカード(交通カード)、museカード(美術館パス)を買う際に必要になるので、何枚か余分に買っても損はない。
申請書類のプリントアウトであるが、e-ikametのウェブサイトより申請し、いろんな情報を入力し、保険の情報や住所、学校、滞在期間等あらゆる情報を入力し、申請したらpdfがダウンロードできる。また面接の日程も表示される。面接については後述。
学生証明書は学校のオフィスで言うこと。これも大変だったが。。。これもスタンブールカード(交通カード)、museカード(美術館パス)を買う際に必要になるので、2枚もらっておくといい。

住所証明書類がややこしい

住所であるが、他のサイトを見ても分かるように、イカメットを取得できる住所を見つけるのが普通は大変なのだ。25%ルールで一部の地域は外国人は住めないようだし、家を見つけても大家さんと公証役場に行かないと行けないなど。ひどく大変に思われる。
そして私も大変憂鬱だったが、イカメットの申請が終わって、はっきりしたことがある。
留学生である場合は、そのような公証された賃貸契約書などは必要ないのである。ただ面接時に渡される紙に住所を書けばいいだけなのだ。
だから家探しはそのようなことは一切気にせず、住みたいところに住めばいい。だがしかし、面接時には一応、公証されてなくても住んでいることや契約していること、支払っていることなどを証明できる掲示できる書類はあった方が安心である。面接は面接官の気分でいろいろ変わるし、とても疲れるので、こちらで用意しておけるものはなるだけ用意周到で挑んだ方が良い。

あとは健康保険は日本の旅行保険はたぶん使えない。もちろん保険自体は有効だ。でもイカメットの申請には実質使えないと言ってよい。もしなんとかしたいなら調べてみてもいいが、トルコ語の公式翻訳が必要だったり、面接時にとてもめんどくさいことにんあることは容易に想像できる。
おすすめはこちらでイカメット用の最安の保険に入ってしまうことだ。私が加入したのは1年で5000円のもの。これはイカメットのためだけで、なにか保険を使わないといけないことが起きれば、日本の旅行保険を使うつもりだ。

あと税務署にいって、税金を支払わないといけない。税務署では普通は番号札を取って順番を待つのだが、あなたが初めてトルコの税務署に行く場合、まずは税金番号を取得しなければならない。そしてこの番号を取得するのは別の窓口なのだ。だいたいそれはガラガラだ。だからまずは人に聞いて、税金番号を取得したいと伝え、場所を見つけること。パスポートやトルコの携帯番号が必要なので準備しておくこと。
無事税金番号を取得できたら初めて番号札を取って、待つ。順番が来たら窓口に行き「イカメット」と言えば通じる。

面接

オンライン申請が済むと面接日が表示される。だいたい1-2週間後。面接日は選択できないので注意を。問い合わせたら変更できるかもしれないがその面接日は諦めて、学校等を休んで面接に行くのが無難。
面接は一日がかりの戦闘である。覚悟した方がいい。
だいたいとても遠い面接会場を指定される。仕方がないが、そこに行くほかない。面接会場を間違えないこと。
面接時間は指定されるがその時間は気になくていい。だれも見ていない。むしろとにかく朝一番にいくことを強く勧める。会場はとても混んでいて、私は列に立ちながら二時間待たされた。12時になると職員は1時間の昼休みを取る。この間も列を離れることはできないのでひたすら待つ。トイレもいけない。会場は多くはアラブやアフリカ系の移民などが多く、みんなイライラしていて居心地はたいそう悪い。だから朝一番に行くのだ。トイレも済ませて。そして書類を忘れないこと。それと書類は赤いファイルに入れて持って行かないといけない。会場でも路上販売しているが、文房具屋でもたいていあるので、店員にイカメット用の赤いファイルと言えばいい。赤いファイルであればなんでもいいのか、公式のファイルがあるのかよくわからないが、みんなほぼ同じようなものを持っていた。
面接はまずは受付で書類チェック。ここが一番緊張する。そしてそいつらは移民局の人間なのにだいたい英語をほとんどしゃべらないので大変困る。書類を渡して待つだけでいいが、心配であればstudentと強調して伝えておけばいい。ここでおそらく住所を記入するための書類をもらえる。ボールペンを忘れずに持参すること。
そして次に、指紋や写真撮影。最後にファイルを渡して終わり。その最後の面接官にパスポートにステッカーが貼られる。または小さな紙を渡され、そこにステッカーが貼られる。これがイカメットが届くまでの一応の代わりだそうだ。といっても3桁の数字が書かれただけのステッカーで、これでsimカードを長期契約に切り替えたりできそうにはない。

そしてはあとは数週間待つだけ。ときたまe-ikametのサイトで申請番号等を入力すれば進行状況がチェックできるので、みてみるといい。実は数週間は申請番号を入力してもエラーがでるのだが、ある日突然、「あなたのイカメットカードは印刷段階です」という表示が出るようになる。今、僕はこの段階にいる。まだ実はカードを手にしていない。9/22に入国、10月に申請し、11/1に面接を終え、12月初旬にやっと印刷段階。
この後、家に届けられるか、メール等でお知らせされて郵便局に取りに行くものだと思われる。

学生イカメットは大変だが意外にいける

以上、普通のイカメットはとても大変で、お金もかかるし、手続きも大変で、人によっては代行業者に頼む人もいるようだが、学生イカメットはそれに比べれば簡単である。
この記事はあくまで他の記事等に載っていない情報を掲載したまででだ。だから他の日本語の記事等も参考にすると良い。
また各大学がpdf等で留学生向けのイカメット取得方法を説明している文章もネットに落ちている。英語で検索してみるいいだろう。
また一番はやはり自分の大学のオフィスや他の留学生の友達に聞くのが良い。
諸君の健闘を祈る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?