ブレイキングバッド Netflix で観たよ

ブレイキングバッド 見終わって


以前からオススメに上がっていたが サムネからアメリカのお調子者の話かなと推察して見てなかった。 町山さんの「アメリカの今を知るテレビ」で 何もないニューメキシコが聖地巡礼で賑わっていると聞いて観ることにした。 シーズン5までで60話くらいあるので全部は思い出せないが 途中離脱の危機はあったが 少し戻ったりしながら完走できた。 完走理由は概ねこんな感じ。

⒈ アメリカの生活感が好き
⒉ ニューメキシコの風景 、凝ったカメラアングル
⒊ 何と言ってもとても良く作り込んだ脚本 

⒈  アメリカの経験は30年前に2回出張でシカゴへ行った。2000年代前半 ハワイ2回、グアム1回家族旅行 という程度だ。 ニューメキシコとは違うがアメリカの広さは体験した。またクルマを運転したし クルマ好きなので乗っているクルマでキャラクター付けをしているところは興味のあるところだ。 
主人公が乗っているクルマ、見たことないので検索した。 史上最も醜いクルマといわれるポンティアック・アズテック。 確かにデザイン良くない。これを選んだスタッフってすごいな。 金のないウォルターはデザイン無視して安いから中古で買ったということだ。 彼の奥さんは旧いワゴンだ。 だけど家の広さは日本では考えられない。5LDK プール付きだ。 
相棒のジェシーは最初旧いフルサイズだったが 途中からトヨタ・カリブになった。米国名はターセルだった。 ターセルってあったな。ターセルとコルサで兄弟車だった。 旧いクルマの話題にさえ上がらない不人気車。 昔 ターセル・コルサ新車発表会に冷やかしで行ったら セールスマンが夜うちまで来たことがあった。

ドラッグディーラーの親分はボルボワゴン。麻薬捜査班は大きなSUV。義姉はニュービートル。 ウォルターは免許取り立ての息子にダッジ・チャレンジャーを買い与えた。
ウォルターの研究仲間だった夫婦は会社を興して儲けているのでベントレー・クーペ。

自宅プールサイドでホームパーティー。10数人招待しても余裕がある。

⒉  ドラマ舞台、アルバカーキ:ニューメキシコ州。 アルバカーキは中学の頃好きだったプロレスの日本人レスラーが武者修行に行っていた場所として聞いていた。 
全くどんなところなのか知らなかったがアリゾナの東、テキサスの北あたりで 街から少し離れると砂漠のような荒野が広がっている。まっすぐな舗装道路から横へ逸れると砂埃の舞う道なき道となる。 ドラマでは雨の日は無かったと思う。 川も見えないから水はどうしているのだろう。 閑話休題的に風景が映し出される。ローアングルだったり超広角レンズだったり。 

⒊  ストーリーが秀逸だ。 高校教師がドラッグ製造に手を染めてゆくと聞くと それがうまくいくけど最後はダメになる と想像するがそうではない。 ウォルターの悩み、奥さん、息子、義姉夫婦の悩み などいろいろなストーリーが並行して進んで行く。ドラッグ売人、ジャンキー、麻薬カルテル・・・・ そして蛇足にも思える大きな事故 など満載。 あれいつのまにかウォルターがとても悪い人になっている? 

俳優の演技、表情に感動する。表の顔と裏の顔。ドヤ顔と死を覚悟した顔。嬉しい、疑いの目、感情を無くした顔。恐れ入った。

他にも言いたいことはあるがここらでやめておこう。2013年に完結したけど日本では話題にならなかったかな? 

銃社会のアメリカは怖い国と思っていたが ブレイキングバッドを観て より一層怖い国という認識を持った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?