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ラーメン店でフレンチディナー?!飯塚市新飯塚「麺すけ別邸」

 ラーメン=豚骨ラーメンだった福岡市に、醤油や塩、味噌など豚骨以外の店が数多く開業しているが、飯塚市にも「麺屋ゆぶき」や「武志」、「中華そば麺すけ」など、豚骨ではないラーメンを新しい経営スタイルで提供する店が増えている。

蕎麦 タコ

 飯塚市郊外に2018年10月に開業した「中華そば麺すけ」が、昨年2月に飯塚市役所前にオープンさせた「麺すけ別邸」。店を切り盛りする藤春慶志郎さんは、昼は店長として「鯛塩そば」を提供するが、夜は経営者として予約制フレンチディナーコースに腕を振るう。

手羽先 ラヴィゴット

 フレンチ独自の火入れ法で加熱したタコを香草やナッツと共に蕎麦のガレットで巻いていただく前菜に始まり、鱗をカリカリと香ばしく焼き上げた甘鯛や、時間をかけて高温のオーブンに小まめに出し入れを繰り返す事で、肉汁豊かなのにキチンと焼き上げてある豚肉など、豊かな食感と風味あふれるコース料理が楽し旨し。

ミニラーメン

 コース途中で登場するミニラーメンは、昼の鯛塩そばをコース料理用に具はのせず、薬味のみ。なので、スープ自体の味わいが存分に味わえる。鯛のダシの円やかな旨みを絡め取りつつ口へとおさまる自家製麺も絶妙な茹で加減。更に麺の下には炙った鯛のつくねが隠れており、崩しつついただけば香ばしい風味がスープを味変する楽しい仕掛けもあり。

甘鯛 トマト ケッパー

 藤春さんは、直方市の調理科のある高校から福岡市の中村調理製菓専門学校に進み、八女市の創作フレンチ「NONOKA RESTAURANT」で3年間働かれていたとか。料理は勿論だが、ホスピタリティあふれる接客も味のうち。デザートも2品ついたこの日のコースは6000円。そして店までは福岡天神から特急バスで1時間半かかるが、新飯塚終点で降りて徒歩5分ほどだし、運賃も往復で2000円弱。なので福岡市内でフレンチでワイン飲むよりずっとリーズナブル。プチ旅行気分のラーメンフレンチディナーに大満足。

豚ロース オレンジ
抹茶 ココナッツ

麺すけ別邸
〒820-0005 福岡県飯塚市新飯塚13−2

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