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人となりが味わいに映える長崎県長崎市「ノギ中華そば」

 今が盛りのミヤマキリシマ目当てに普賢岳を目指すも、登山口の仁田峠に着くと、辺り一面雲に覆われて霧雨…。

 先日見事なミヤマキリシマを観れた事だし、とサクッと諦め、長崎県諫早市「讃岐うどんかの家」で「きつねうどん」!と向かうも、おやそうか、日曜日は定休日か?

左手が「ノギ中華そば」、周辺に緩く並ぶ客の多くが女性

 ならばココまで来たのだし、と一足のばして「ノギ中華そば」。以前より惹かれていたが、先日読んだ西日本新聞meの『「どうつくるか」突き詰めて 【ノギ中華そば店】』を読み、いよいよ興味津々。行列覚悟で訪ねると、日曜日正午過ぎの店頭には10名弱の順番待ち客。その多くが女性客である事に感心しつつ待つも、回転がすこぶる早く、30分も待たず無事着席。

 店内入ってすぐの食券販売機、ラーメンは「塩中華そば」と「醤油中華そば」の2種。筆頭が店一推しか?と塩のボタンと、せっかく来たのだからと「味玉」と「ワンタン」をトッピング。

塩中華そば

 待つこと僅かで早々に配された一杯は、あれこれと具がてんこ盛り。まずはスープとレンゲでひと啜りすれば、フワッと香り立つ魚介らしきダシの風味とクイッとフックする独特の後風味と、すぐその後に顔を出す厚味のある旨味に、ふと東京中野「中華そば青葉」を思い出す。

 合わさる麺はホクっと解ける中太麺。もちっと&きしっと豚チャーシュー2種に、シャクシャク香ばしいシナチック、大きな皮がドゥルドゥルンに踊るワンタン、絶妙茹で加減&調味加減の味玉と、具の豊富なバリエーションも手伝って、至ってご馳走、いやはや旨いな楽しいな。

 東京の有名ラーメン店で研鑽を積み、自ら起業・開業したラーメン店も2軒とも大人気店に。なのに昨年末、故郷である長崎にこの店を開業されたとか(詳しくは前述の西日本新聞me記事にあり)。そのお人柄がまんま味わいに具現化された感ある一杯に感銘&感服&感動。これは是非とも醤油中華そばも啜ってみたい。

卓上には何故かタバスコとユズスコで、ラーメン調味定番の胡椒は水サーバーの横に置いてあるあたりにも
店主独自の感性をヒシヒシ実感
13時前、店を出ると…


ノギ中華そば店
長崎県長崎市銅座町3−28

讃岐手打ちうどんかの家
長崎県諫早市赤崎町314−1

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