色指定は現物確認が大事
最近、店舗の看板やウィンドウサインをデザインする機会が多く、それを業者にバンバン発注して指示をだしている。
看板、サインのメインはブランドカラーの赤を使ってデザインする。この赤は7年前ブランディングプロジェクトの際に私ともう一人のメンバーで色指定をしたものである。M100 Y100の安っぽい金赤を「純粋な赤です」なんて陳腐な言葉で企画会社が提案してきたのを一蹴して、160年の重み、伝統も感じさせる漆塗りのような深みのある赤を目指してPANTONのチップから選んで指定した赤だ。
業者への発注時は勿論、CMYKと PANTONと DICでしているのだが、現場で確認するとどうも色がブレている。
今日はわざわざ立ち会いに北九州まで出張したのに、出来上がりの電飾看板と窓枠上部の貼り込みサインと自動ドアの帯サインの色が微妙に違って、かなり気持ち悪い。
CMYKの色指定だけでは、建材系のマンセル値、DIC対応にマッチしないし、材が違えば同じ色を探すのが難しいのも解るが、色ズレが気になってしかたなくモヤモヤしながら夜8時ギリギリに小倉駅に着いた。
かろうじて開いていた駅の売店でお盆に帰省させたい下の小僧の好物のひよこをわざわざ買ったのに、材の色が気になり過ぎてカラーサンプルをググって見つけだしスマホでグリグリと思案し惚けていたせいで、せっかくのお土産をホームに置き忘れてしまうていたらく、、
いかん、いかん。
やっぱり、数字での色指示で安心しないで、現物の色サンプルで確認しよう。
材のタイプや品番もきちんと指定できるよう資料を整えよう。
誰かのせいではなく、自分の目でちゃんと確認しよう。
たかが赤
されど赤
赤けりゃ良いってもんじゃないんだよ。
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