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灰色の総武線考

総武線が苦手なのであった。
総武線とは、黄色いラインの入ったあのJR線です。
三鷹から千葉方面まで各停の長旅で私たちを運んでくれる、あの総武線です。
途中まで中央線と平行で走ってるけど、歌になるのは中央線で、自分が総武線だったら拗ねてレールぐにゃぐにゃにしてたかもしれないあの総武線です。
その総武線が何か、つまらないのです。

「電車に面白いもつまらないもあるかっ。」
なんて、どこからか貴重なご意見を頂きそうだけど、やっぱり総武線はつまらないんだな。
この “総武線つまらない” の感覚は、どこから来るのか?という答えは、他の電車に乗って直ぐに見つかった。


総武線って、床が灰色だから無機質な事務所或いは倉庫のような印象を受けちゃうのかも。
因みに中央線はピンクっぽいくすんだ色で、座席の下は別の色だった。

東西線も灰色だけど、粒々の模様が混じっている。

西武線や、多分他の私鉄は色忘れちゃったけど、通路と座席少しはみ出た部分で色が分かれている。

よく聞く雑学、「暖色系の色の部屋にいると時間が過ぎるのが早く感じる」そうで、車内が暖かい雰囲気だったら長距離でも長く乗ってる感覚を覚えにくいのかも。
で、灰色の総武線は車内の灯りも節電のためか何か暗いし、車内案内表示装置が液晶ディスプレイでないのが多いので(つまり車両古いってことかも)それもあって、新鮮さも暖かさもなく、退屈を感じやすいのかな。

倦怠期を迎えた同棲7年目の二人。
彼女:尚美が、彼氏:純平に最近会話が無くなった事と慣れすぎて適当に接してしまう事、そして認めたくはないけど愛情を育てるよりも新鮮さを他に求めている事。二人とも、口には出さないがこの先を続けて行くのは、退屈さと共に歩むとても長い長い旅だというのを知っていた。
……という二人と総武線は似てますね。
嘘です。

つまらないのはでも、個人的な主観と好みの問題で、総武線は何も悪くないです。
しかし気分上げて行くために床の改善をお願いしたいなぁ。で、もし床を改善してくれるならレッドカーペットのような高級感あるのがいいなぁ。
総武線て、酔っ払いとゲボ吐く人が多い気がする。
それ、多分床が灰色だからかなって思う。

「自分を大切にしないと、他人も適当に扱うようになる」
って、心屋さんが言ってたわ。
って、心屋仁之助さんが大好きな同僚が、昔教えてくれた。
総武線も自分を大切にしてないのかも。それが灰色の床に現れているのかな。

「どうせそのうち汚れるから~。」って、汚れる事を前提に灰色にしたんじゃない?
だからゲボ吐かれたりしちゃうんじゃない?
どうせ汚れるからって、ミートソース柄の服を着てたら、誰だってミートソース飛ばしたくなるよね?

食べる分量間違えて麺が残っちゃったの知ってるけどアイツ、ミートソース分けてくれないのに、ミートソース飛ばしてくるよね?
でもそれ、アイツが悪いんじゃなくって、ミートソース柄のTシャツ着てきたから「あ、コイツの服、ミートソース付けていていいやつだ。」って、ミートソース飛ばしを誘発していたんだな。
だから、ミートソース柄の服を着て最初から汚れるのを見通してミートソーススパゲッティを食べるより、シミができたらもう後戻りできない最高級和紙で作ったTシャツでカレーうどんを食べる方が、案外気を遣って綺麗さを保てるかもしれない。

そんな感じで、総武線の床も高級な絨毯敷くなどしたら、大切に扱って貰えると思うよ。
そして、総武線のつまらなさが解消できたらこっちのもんです。