「消防団」

昨晩から強く降っていた雨がもう止みそうだけれど、今日はダラダラと過ごす。
不定期の雨日日記。

今日は「消防団」について考えてみた。
檜原村に来るまで、自分が住んでいた地域(東京23区内)にも消防団はあったらしいが、全く気にもせず生活をしていた。
そんな自分が檜原村消防団に入って3年目。
結構、多くの人にとってこの「ショーボーダン」という奴が、厄介視されているらしいことすら、こちらに来て初めて知った。
幾人かの人に消防団に入ったことを驚かれ、入った理由を問われるが、
自分が消防団に入った理由は「燃えたら死んでしまうから」というその一点。
ここで、地域貢献だの、滅私奉公だのと言えたら、なんかの場面で誰かの受けがいいのだろう。

そんな自分も所属している「消防団」が少なからず厄介視されている理由に、
「操法大会」と「飲み会」があるように感じる。
そして、我が檜原村消防団も操法大会を来る6月30日に控えている。
大会まで、あと一ヶ月半を切り、最近は19時~22時くらいまでの練習が週3回ほどある。
団員の家庭の状況はそれぞれだろうけれど、自分は幸か不幸か結婚をしていないので、
奥さんが不機嫌になったり、食卓からおかずが減ったりすることもなく、操法大会の訓練の日々を過ごしている。

確かに、週6日間ほど働いて、乳児がいる家庭は大変だと思う。
そういう若いお父さん年代の団員こそが、過疎地域での大会の貴重な選手として、多くの方の期待を双肩に受けて、日々訓練に励んでいる。
ましてや、団員は減る一方、まさに部員が九人しかいない野球部のように、一人一人の団員の重要さは今後ますます、増えていく。
ただ、ボランティア活動なのだから、基本的には参加不参加は自由。と言っても、この自由という奴はいつも我々を悩ます。(ミスチルも言っていたけど。)

そして、もう一つの案件は「飲み会」。
この飲み会には、必ずと言っていいほど「コンパニオンさん」と言われるお姉さんたちが来る。
この人たちは、自分たちお客さんの料理を配膳や片付けをしたり、お酌をしてくれたり、話し相手になってくれたりする。
ここで前提として、消防団の飲み会は料理屋さんや旅館のお座敷で開かれるため、
お店側は、そういった席用の従業員を常時抱えておくわけではなく、その際に、彼女達はお店側のスタッフとしても働く。
また、偉い方々の話し相手やお酌をして回ってくれるため、若い団員も緊張せずに飲みの席を楽しむことができる。

お姉さん達の多くは30~40代くらいである。
少し前に話をした方は、母子家庭のお母さんで小学生のお子さんがいるとのことだった。
お子さんとナンジャタウンに行った時の写真を見せてくれた。
確かに、このコンパニオンという仕事は、移動用の車と人さえあれば店舗もいらないし、気に入られれば常連客もでき、なかなかビジネスモデルとして優秀な気がする。(ビジネスとかよくわからないけど)
なので、地方の母子家庭のお母さんには貴重な働き口になっているようである。
消防団の団員の奥さんは旦那の飲み会にかかるお金に対して、嬉しく思ってはいないだろうが、そのお金がどこかの母子家庭を支えている。
お金も幸せも巡るのである。

というわけで、上記の二つの案件に関する完璧な解決策など全く思いつかないが、一度みんで話をしてみる場を設けるいかがかなと思った。
雨が止んだ。