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建築豆知識『排水』

排水方法

排水には、トイレ・台所・風呂などの汚水と雨どいや地盤面に流れる雨水に分類されます。

下水の処理方法は地域により異なり、汚水と雨水を1本の排水管に集めて排水する合流式と汚水と雨水を別々の排水管に接続し処理する分流式はあり、一般的に分流式が多いですね。


材料

遠心力鉄筋コンクリート管はヒューム管とも呼ばれ、由来はヒューム管を発明した人の名前なんですね。
遠心力鉄筋コンクリート管は非常に強度が高く、耐久性にも優れているのですが、近年では軽量で施工性がよい硬質ポリ塩化ビニル管が使用されること多くなっています。
VUは薄肉管で、自然流下の屋外雨水排水で一般的に使用されています。

排水桝はコンクリート製のものと塩ビ製のものがあり、狭小地では小口径の塩ビ桝がよく使用されていますね。

排水桝蓋、グレーチングの耐荷重は設置場所により適正な材料を使用する必要があります。
普通乗用車が通行する場合はT-2、大型トラックが通行する場合はT-20が必要となります。


排水の設計

排水管は排水面積により決定され、一般的には下表のとおりになります。

雨水竪管の管径は、下表のとおりになりますが、1時間当たりの最大降雨量が100㎜の場合ですので、地域により異なります。
ゲリラ豪雨の対応を考えますと余裕が必要になりますね。
又、75φ以下は枯葉やゴミなどにより詰まりやすくなりますので、大屋根は100φ以上が好ましいです。


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