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建築豆知識『型枠』

型枠の存置期間

型枠とは、せき板と支保工のことをいい、せき板とは、コンクリートに接する板のことをいいます。

せき板と支保工の存置期間は、設計図書や標準仕様書でセメントの種類により定められていて、コンクリートの材齢による場合とコンクリートの圧縮強度による場合があります。

施工荷重(上階・上々階のコンクリート打設荷重等)が設計時の積載荷重を超える場合は構造計算により安全性の確認が必要となります。


型枠の組立

地盤に支保工を立てる場合は、地盤が沈下しない様に十分締め固め、道板などを敷き、支保工が下がらないようにしましょう。

型枠緊張材のセパレーターには、コーンを使用しない丸セパC型とコーンを使用する丸セパB型があります。
基礎梁などで丸セパC型を使用する場合は、座金が残りますので錆び止めをする必要がありますね。
次の場合は丸セパB型を使用してください。
  地下外壁等で止水が必要な場合
  打ち放し仕上げなどで金物を露出させない場合
  防水下地などで表面を平滑にしたい場合


スリーブ

スリーブの材料には
  鋼管
  硬質ポリ塩化ビニル管
  溶融亜鉛メッキ鋼板製
  つば付き鋼管
  紙チューブ
があり、一般的に200mm以下の場合は紙チューブが使用できます。
紙チューブを用いる場合は、変形防止措置を行い、配管施工前には必ず取り除く必要があります。

床スリーブはコンクリート打設後すぐに養生蓋を設置しましょう。

スリーブ固定釘は型枠脱型後、速やかに防錆処理を行いましょう。

地下外壁等で水密を要する部分のスリーブは、つば付き鋼管を用います。
民間では塩ビ管(VU)に止水リングを巻くのが一般的と思います。



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