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建築豆知識『結露』

結露の仕組み

冬に窓ガラスが結露することがありますね。

なぜ冬に結露するのでしょうか?

空気中には水蒸気が含まれていて、水蒸気量は温度が高いほど多くなり、温度が低いほど少なくなります。
ある温度において空気中に含むことのできる最大の水蒸気量を「飽和水蒸気量」といいます。
飽和水蒸気量は、0℃で4.6mmHg、20℃で17,5mmHgとなっています。
一方、湿度というのは、実際の水蒸気量の割合を表したものをいいます。
温度20℃、湿度60%の時の水蒸気量は17.5mmHg×60%=10.5mmHgとなり、この水蒸気量で結露する温度を露点といいます。

冬の窓ガラスは外気により冷やされ、室内空気の露点を超えますので、結露します。
夏に冷たいジュースが入ったグラスが結露するのも同じ理由ですね。

外壁の断熱が不十分な場合は壁も結露することがあります。
結露は、カビ・ダニの発生原因となり、人体に悪影響を及ぼしますので、しっかり対策しましょう。


結露対策

結露を少なくするには、換気や除湿により室内の湿度を下げる、窓ガラスの表面温度を下げない為に複層ガラス等の断熱性の高いガラスを使用することが必要ですね。
複層ガラスでも環境によっては結露しますが、結露の発生量はかなり軽減されます。

複層ガラスの内部にも結露することがあります。
サッシの排水機能に不具合があった場合、下框に溜まった水が中空層内に水分が進入し結露が発生することがあります。

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