見出し画像

建築豆知識『合成樹脂塗床』

塗床は、コンクリート床の表面保護に用いられることが多く、見た目よりも性能を重視した床材ですね。

合成樹脂塗床

塗床材でよく使用される材料に合成樹脂塗床(有機系)があります。

合成樹脂塗床には、厚膜型塗床と薄膜型塗床の2種類があり、厚膜型塗床はコテ塗りで塗厚0.8mm以上、薄膜型塗床はローラー塗りで塗厚0.8mm未満のものをいいます。
厚膜型塗床には一般のコテ塗りの他、流しのべ工法と樹脂モルタル工法があります。
流しのべ工法とはエポキシ系・ウレタン系樹脂に珪砂もしくは骨材を入れ、床に流し、コテで平滑にする2〜3mm厚で仕上げる工法です。
樹脂モルタル工法とはエポキシ樹脂に骨材を多量に入れ、モルタル状にし、コテで平滑を作り段差等も修正可能です。厚みは5mmからどれだけでも嵩上げ可能で下地から水分や油分に対し緩和層を作ることができる耐久性のある工法です。

塗厚はコストと耐久性に比例しますので、使用用途により使い分けが必要ですね。

施工期間が確保できない場合は超速乾性の塗床もありますよ。
高価ですけど。


合成樹脂塗床の種類

・エポキシ樹脂(薄膜型)
比較的価格が安く、防塵を主目的とした部位に適しています。

・エポキシ樹脂(厚膜型)
接着性、耐摩耗性、耐衝撃性、耐薬品性、耐久性に優れる。

・ウレタン樹脂
耐衝撃性、耐熱性、耐薬品性。耐久性に優れる。

・MMA樹脂
工期が短縮できる

・アクリル樹脂
コストが安価


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?