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これだけは知っておきたい『配筋基礎知識』

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鉄筋工事は建物の安全を確保するために非常に重要な工程ですので、配筋検査は、専門工事業者・施工者・監理者・審査機関が各々個別に行います。適切な配筋を行うには最低限の知識が必要となり…
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2022年5月の記事一覧

配筋に上下内外あり

配筋に上下内外あり

配筋で鉄筋が交差する時、どちらを上(外)にすればよいのでしょうか?

もちろん図面に明記されている場合は、それに従うことになりますが、一般的なルールはあるんですね。
基本的に、部材の断面内で鉄筋が離れているほうが構造的に有利になりますので、鉄筋が交差する場合はより重要な鉄筋を外側に配筋することになります。

大梁主筋大梁主筋の柱内で交差し、上下は物件により異なりますので図面にXY方向の主筋の上下が

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鉄筋のかぶり厚を確保する『スペーサー』

鉄筋のかぶり厚を確保する『スペーサー』

スペーサーは、鉄筋の下部及び側面のかぶり厚を確保するために鉄筋を保持するものです。
鉄筋を保持するもの全てをスペーサーと呼んでもいのですが、水平方向のスラブ筋などを保持するものをバーサポートと呼ぶこともあります。

スペーサーの材質スペーサーの材質には
・コンクリート製
・スチール製
・プラスチック製
がありますが、プラスチック製のスペーサーは側面に限り使用することができますので、ベース筋、スラブ

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