7.組織診(針生検)

4月23日、紹介してもらった、市内でも大きい病院に行く。
ここでも以前コロナのクラスターが出たので、院内はビニールシートが張り巡らされ、なんだか物々しい雰囲気だった。

外科の受付を済ませ待っていると、先に他の検査をしましょう、との事。
再びマンモグラフィーを取り、診察室の前で待つ。
大きい病院だけあって、待ち時間は長い…。
でも今日は、主人と来ていたので、こそこそと喋りながら時間を潰した。

診察室へ呼ばれ、主人と行こうとすると、「ご主人は外で待っていてください」と言われる。
奥様は中でエコーとか見ますんで、と同行を断られ、一人待合にしょんぼり戻っていった。

診察室の中で、先生に脱いで横になるよう指示され、服を取って待つ。
やはりエコーで、腫瘍が見つかる。

「これですね、U先生が言われてた…」
コレをもっと詳しく検査するとの事。
二重になっているちょっと太い針で、組織を取り出して調べますと先生。
「麻酔してやるんでね、皆さんそんな辛くないって言われますよー」
と、麻酔の注射をする。
「大きな音がしますけど、大丈夫ですよー。じゃあ押しますよー」
グッと先生が何かを押し当てた感じがした……

「い゛っ!いたたっ!」

思わず声が出てしまった。恥ずかしい。
痛い!先生、痛いよ!マジ痛いです!!!
皆さん辛くないそうですがワタシは痛いですーーー!

…と思いつつ、4回程バチン、バチンと音がするのを、痛みにクラクラしながら耐えた。

「ちょっと傷大きいんで、でっかいの貼りますね!」とガーゼを当てられる。
まだ痛い…。

服を直すと、「ご主人を呼んできてください」と言われ、主人登場。

モニターの画像を見ながら、先生が説明してくれる。
「今回、ここと、この辺の組織を取りました」
「腫瘍の部分は同じ結果になるかもしれないので、今回はその周りも多めにとって、あとこの石灰化している所も取りました」
と言いつつ、先生が目の前で小さな容器をヒラヒラして見せてくれる。

なんだろう。

白っぽい、ミミズの様なものが、液体の中に入っている。
近づいて見ていると、先生が
「今回、とったやつです」

「っ……!」
思わず胸の傷あたりを押さえる。
やだ痛い痛い痛い!!!
何てもの見せるんだ、と思ったけど、自分の一部がそこにあるのが、ちょっと面白かった。

「おそらく、極めて初期のがんです」と先生が言う。
「初期なんですね」と主人が確認する。

結果は、一週間後…主人は今日休みをもらって付いて来てくれたのだけど、さすがに来週は休めないと言う。
まぁ大丈夫よ。結果を聞くだけだし。
そう言って、次回の予約を取って帰った。

主人は、「なんか良かった。良くないけど、直接、先生から『初期の』って言われて安心した」と言っていた。安心してくれたなら、良かった。

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