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CBDが睡眠の質を向上、「眠れない!」に有効

みなさんは毎日ぐっすりと眠れていますか。

ある調査によると、日本人の5人に1人は「睡眠で休養が取れていない」、「何らかの不眠がある」と回答しています。*1

睡眠に悩んでいる人はとても多いのが現状です。

そんな日本人にとっては、今回のCBDと睡眠の関係性を明らかにした研究は多いに役に立つはずです。


先に結論からお話しましょう。

CBD(カンナビジオール)には「抗不安作用」というものがあります。

CBDのこの作用により、不安が原因で眠れない方の場合、CBDが助けになる可能性があります。

睡眠は時間よりも質が大事

睡眠時間には個人差があります。

総務省統計局の調査によると、全国の平均睡眠時間は7時間42分です。*2

この平均時間より睡眠が短くても満足できている方、反対に、平均よりも長い時間寝なければ、日中に支障が出てしまう方もいらっしゃるでしょう。

不眠症の診断基準に時間は関係がなく、睡眠に悩んでいることや、日中の生活に影響が出ていることが基準になります。

そのため、睡眠に悩んでいる方の場合、時間を増やすよりも、質を高めることが重要になります。

CBDと不安

眠れない原因は様々考えられますが、その原因の一つがストレスです。

悩みごとや、不安なことを寝る前に考えてしまって、なかなか眠りに入ることができないという経験はありませんか。

CBDが有望視されている理由として、「抗不安作用」があります。*3

その仕組みを簡単に説明すると、CBDにはセロトニン作動性システムの調節する機能があります。

セロトニンとは、脳内の神経伝達物質で、感情のコントロールや、精神の安定に深く関わる物質です。

このセロトニンが不足すると、こころのバランスや、睡眠・覚醒のリズムが乱れると言われています。*4

CBDがセロトニンを調節することで、不安や、睡眠の改善につながるのです。


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CBDが睡眠に作用する仕組み

エンドカンナビノイドシステムとよばれる身体調節機能の1つに、体内時計や睡眠などに関与する働きがある可能性が指摘されています。

つまり、徹夜などの不規則な生活によって体内時計が乱れることで生じる不眠に対し、CBDが助けとなる可能性を示唆しています。*5

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CBDと睡眠の関係を調査した実験

CBDの臨床研究は様々なところで行われています。

2019年に行われた研究では、不安感や睡眠に悩む方に、通常の不眠治療の補助としてCBDカプセル(25mg)を毎日処方しました。

その結果、最初の1か月以内に、約8割の方が不安の低下を感じ、睡眠に関しては、約6割の方が改善したとされています。*6

もちろん、通常の不眠治療が効いただけかもしれないという可能性は残ります。

また、ニュージーランドの研究では、さまざまな状態のCBDオイルを処方された患者に、症状や生活の質などの変化を調査しました。

その結果、メンタルヘルスの症状は、深刻度が4から2に改善されました。(5段階評価。1:問題なし - 5:深刻)

また、ポジティブな副作用として、全体の12%の方から睡眠の改善という申告がありました。*7

他の研究では、CBD が PTSD(心的外傷後ストレス障害) に伴う睡眠障害、不眠の助けになる可能性も示唆されています。

2016年に行われた研究では、性的虐待によって PTSD となった10歳の少女の不安を伴う不眠に対し、CBDが有効であったと報告されています。*8


CBDと睡眠の質

このように、CBDは睡眠の質に対する新たなアプローチ方法として期待されています。

人生の3分の1を占めるという睡眠時間。

充実した毎日を送るために、CBDオイルなどのCBD商品を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

不眠に関するCBDの研究を詳しく知りたい方は以下の参考文献もご参照ください。


参考文献
(※1)不眠症 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
(※2)統計局ホームページ/平成28年社会生活基本調査の結果
(※3)カンナビジオールの治療効果とその作用機序
(※4)睡眠・覚醒機能と24時間リズムをセロトニンが束ねる | 理化学研究所
(※5)Endocannabinoid signalling: has it got rhythm?
(※6)Cannabidiol in Anxiety and Sleep: A Large Case Series
(※7)Cannabidiol prescription in clinical practice
(※8)Effectiveness of Cannabidiol Oil for Pediatric Anxiety and Insomnia as Part of Posttraumatic Stress Disorder: A Case Report

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