【CBDの科学】頭痛・片頭痛への光明になるか。最新レポート

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2020年6月8日 03:08

近年、CBDオイルなどが健康を維持するためのサプリメントとして注目されていますね。

この記事ではCBD（カンナビジオール）と片頭痛についての研究を参照しながら、その関係性について解説していきます。

結論を先にいいますと、2019年12月現在、CBD単体で片頭痛にどのように作用するかを立証した研究はありません。

しかしながら、カンナビスが慢性片頭痛や急性偏頭痛を和らげる可能性を示唆した研究は存在しています。

詳しく見ていきましょう。

偏頭痛（片頭痛）とは

片頭痛は中程度から強度の頭痛で、発作的に脈打つような痛みや嘔吐などの症状を伴います。

数時間から、長ければ数日間続くこともあります。

偏頭痛の正確な原因は分かっておらず、今後のさらなる研究が必要とされています。

CBDと偏頭痛の関係を調査した論文

CBDが偏頭痛に効くかどうかを検証した論文は数が限られています。

また、現在ある研究はCBD（カンナビジオール）単体ではなく、THC（テトラヒドロカンナビノール）という日本では禁止されている成分を含んだ場合の研究となっています。

そのため、CBDが単体で片頭痛にどのように作用するかを示した科学的証拠はまだありません。

一方で、CBDやTHCを含むカンナビス（医療大麻）を使用した研究は存在しています。

研究内容を見ていきましょう。

この研究では3ヶ月に渡り、48人に対して、CBDとTHCを複合させたものを200mg毎日摂取してもらっています。

結果として、片頭痛の発作は40.4%減少し、片頭痛の痛みの程度も43.5%減少したとしています。

この研究では、片頭痛の発作が子供の頃から合った場合に、カンナビスは急性群発頭痛に有効であると結論づけています。

また、抗うつ剤アミトリプチリン25mgを投与した患者とCBDとTHCを複合させたものを200mg投与した患者でも比較研究が行われました。

3ヶ月投与し続けた結果、CBDとTHCを複合させたものは、発作が起きた際の痛みを緩和することがわかりました。*1

ただし、日本ではTHCは違法となっていますので、残念ながら日本では手に入れることはできません。

THCについて詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。

なぜ片頭痛にCBD・THCを利用するのか

片頭痛を抑える痛み止めの薬は数多くありますが、副作用もあります。

一方で、CBDは「CBDの人間に対する安全性が確認」されている成分で、大きな副作用は確認されていません。*3

ただし、CBDを摂取することによる副作用の代表的なものとしては疲労、下痢、食欲の変化、体重の変化がありますので、その点は注意してください。

また、他の薬を服用している場合は、必ず医師に相談してから摂取するようにしましょう。

CBDの安全性については以下に詳しく説明をしてあります。

CBDと片頭痛の事例

現在のところ、有効な研究はされておらず今後の研究が期待されます。

一方、CBDを実際に患者が使用したケースもあります。

ナカムラクリニックの中村院長は患者にCBDオイルを使うことを勧めた結果を記しています。

以下、引用です。

後日、来院した患者がいう。
「効きました。頭痛のせいで眠れなかったり、寝ても頭痛で起きてしまうぐらいなんだけど、寝る前にCBDオイルを5滴くらい飲むようにしたら、そういうことがなくなりました。
あと、不眠が改善しました。
以前、先生に勧められてアシュワガンダを飲んでて、よく眠れてたんですけど、飲みきって以後、飲むのをやめてたんです。
すると頭痛がひどくなって、眠れなくなりました。アシュワガンダが頭痛を抑えてくれてたのかな。
アシュワガンダは飲み始めて15分くらいで効き始めて、マイルドに眠りに落ちる感じです。
CBDオイルは、飲んですぐ、1、2分で効き始めます。急激に寝落ちする感じです」
頭痛を訴える患者のなかには、『内因性カンナビノイド欠乏性頭痛』とでも呼ぶべき患者がいて、そういう人にはCBDオイルが著効するのかもしれない。

臨床CBDオイル研究会の身原病院（産婦人科、京都）では以下の症例を報告しています。

長年の頭痛・腰痛持ちでロキソニンをほぼ毎日服用していた。
8%ブロードスペクトラムCBDオイル１日１回 1mlで頭痛は軽減。さらに2mlに増量することで腰痛も若干軽減した。
現在ロキソニンはたまに内服する程度となった。
ただ、若干増量後、朝の目覚めが悪くなった気がするとのこと。

CBDの摂取方法

CBD単体で偏頭痛の関係を示した研究はまだありませんが、CBDオイルなどを試してみたい方は舌下投与をおすすめします。

その理由は舌下投与による摂取方法が吸収効率がよいことにあります。

ただし、研究でもそうであったように継続して摂取し続ける必要があります。
舌下投与の詳しい方法については以下をお読みください。