神様の端っこだった前世のお話

さて、前世療法の継続セッションも最終日を迎えました。
あれから、まだ数ヶ月しか経っていないのに、記憶はあやふやです。
実は最近になってまた変容があって、あの頃の気持ちや記憶を、なかなか鮮明に思い出すことができなくなっているのです。
拙い記憶ですが、綴っていきたいと思います。

このセッションを始める前、中途半端になってしまった前回の続きから行うか、セラピストに確認をされたのですが、私は流れに任せることにしました。
顕在意識を無理に介入させずに、潜在意識に任せたほうがよいと考えたからです。

私は催眠状態に入り、6度目の前世の旅に出ました。

※※※

私は、ぼんやりとした存在でした。
それまで見た前世では、結構自分の性別や容姿を確認することができたのですが、今回はそれができませんでした。

湿った、洞窟の中のようです。
私はふわふわと、洞窟の入口の方へ移動しました。
だんだんと、自分が半透明の、白くて細長い存在だということがわかりました。
洞窟の隅には、同じようなものたちが、うずくまったり、ゆっくり揺れたりしています。
近いものを言うのなら、ムーミンに出てくるニョロニョロに似ていました。

洞窟の外は夜の森でした。

夜の森は優しいので、好きでした。
昼間の森は、エネルギーが強すぎて、痛いのです。

森を歩きながら、セラピストの質問に答えます。答えながら、私は自分が何者であったのか、段々と理解し始めます。

「神様と一緒にいたの」

私は親とはぐれた子どものように、心細さを抱えていました。
かつて私は、たくさんの仲間と一緒に、神様とつながっていました。

「何か、大きな力がきて、僕らはとばされちゃったの」

「神様が感じられないの」

「神様からはぐれちゃったの」

洞窟の中にいたのは、同じように神様からはぐれてしまった仲間でした。

「神様からはぐれちゃったから、僕たちだんだん小さくなって、たぶん、もうすぐ消えちゃうの」

「消えちゃってもいいの?」とセラピストに尋ねられ、私は、幼子のように泣き始めました。

「やだ、やだよぅ」

セラピストの誘導で、私は神様を探し始めます。

大きな神様は、凍りついた海の中で眠っていました。

「神様起こせるかな?できる?」セラピストの問に、私は考えます。

「僕はできないけど、できる仲間とつながれば、たぶんできるよ」

私は仲間たちとつながり始めます。つながって、神様に呼びかけます。

やがて神様は目を覚まし、再び私達と繋がりました。

セラピストとの会話の中で、私はこんな言葉を口にしました。

「僕は、神様の端っこだから」

私はすっかり安心して、ゆらゆらと揺れました。

※※※

実はこのセッションをどう終わらせたのか、うまく記憶が辿れません。内容もダイジェストになってしまいましたが、特に印象に残ったところは書けていると思います。

セラピストの先生も手応えを感じてくださったのか、一旦終了のお墨付きをいただきました。
私的にも、今自分がたどり着けるベストだと感じました。
とはいえ、実生活の問題は山積状態で、あくまでスタートラインに立てた、という感じでした。相変わらず焦る顕在意識と、防衛本能を発揮する潜在意識の間に陥っていはいるものの、少し高い視座から全体を見渡す自分を手に入れたような感覚でした。

さて、このセッションのあと、いつものように統合した過去世を観察しました。
「神様の端っこ」とのことで、何か目に見えるすごいことが起こらないかな、という期待もあったのですが、この端っこちゃん、神様とつながれてすっかり安心したのか、私の胸のあたりで何をするでもなく、ずっとにこにこしながらゆらゆらしているだけでした。

この後、地元のチャネラーさんに「胸のあたりにアンテナがある」と言われたので、たぶん端っこちゃんだと思っています。

※※※

このように、前世療法や退行療法で見る過去世が、人間ではない、ましてや地上で認識されている生物でもない場合があります。
クライアントに事前にお願いしていることに、どんなヴィジョンが見えても、疑わずに、見えたまま、感じたままに話して下さい、ということがあります。
事象のすべてがこの世界線で起こったこととは限りませんし、もし、実際の過去世でなかったとしても、大切なのは、潜在意識からのメッセージが含まれているということなのです。

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この後、私は前世療法の講座を受けることになります。受講中、受講生同士でセラピーを行いました。その時も、人間じゃない前世がでてきましたので、次回はそのお話をしたいと思います。

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