見出し画像

メンズアランニットの記録 | HELLO, HYGGE LIFE と編み物

昨年の10月頃、旦那さんにセーターを編み始めました。

作って欲しいと言ってもらえたのは今回が初めて。なんだかちょっと嬉しくて、張り切って制作をスタートしました。途中、編みなおしたりしているうちに3ヶ月半もの月日が経ち、気づけば長い道のりとなりましたが、先日ついに完成させることができました。

毛糸選びからサイズやデザインに至るまで全て2人で相談しながら作ったこのセーターは世界に1着。
大変でしたが、仕上がりに満足してもらえたので作って良かったなあと思います。

今日は備忘録も兼ねてこのセーターの詳細について書いていきたいと思います。この記事がオリジナルセーター作りの参考になれば幸いです。

このセーターについて

こちらが今回編んだセーター。
どっしりと分厚く、主役になるようなボリューミーなセーターが希望だったので、2本どり+細めの針で目の詰まった重厚感のあるセーターに仕上げました。その分重量はなんと1kg。重い分しっかり暖かいです。

デザインのポイント

全体にあしらったアラン模様

背中側も同様に総柄になっています。

肩落ち&太めの袖

男性が着てもしっかり肩落ちする広い身幅と、ドルマンスリーブにも見えるくらい太めの袖がいい味出しています。筋トレで肩回りが成長し続けている彼が今後も着られるように工夫した点でもあります。

メンズならではのデザイン

袖は手首に向かって緩やかに細くし、裾はストレートなシルエットに仕上げました。
自分用に作る時は手首で一気に減らし目を行い、手首にたゆんとしたシルエットをつけたりしますが、可愛くなりすぎてしまうので、自然と細くなるよう意識しました。
また、裾のゴム編みは旦那さんの希望でストレートなシルエットになるよう、減らし目は行わず針を細くして柄部分と同じ横幅になっている部分もポイントです。

サイズ

身長175cm、普段M~Lサイズ着用なので、若干大き目のサイズになっています。
反省点は丈。あと3~5cm長くすればよかったなーと少し反省しています。
直すかどうかいったん保留にしていますが、もしどうしても気になったら直そうと思っています。こうやってあとから調整できるところも編み物の魅力ですね。

柄編み時の目数の決め方

柄セーターも通常のセーターと作り方は同じですが、目数の設定に注意が必要。編みたいセーターの身幅が決定したら目数を決めていきますが、その際メリヤス編みと比べて幅が縮むことを考慮して目数を設定する必要があります。

柄によって伸縮率が異なる分、どのくらい縮むかわからなかったので、今回は必要目数を予想し、それよりも少し少な目の目数でスタートし、伸縮率が分かってから足りない分を足すという方法で乗り切りました。

背中のパーツを編んでいるところ。
写真右下、鹿子編みの部分に段差があります。ここで増やし目をしています。

やり方は簡単。
まず、ネットの様々な情報から、メリヤス編みの1.3倍前後の目数が必要と予想されるので、メリヤス編みの1.2倍の目数で柄の配置を決めます。この時必ず両端数目は2目鹿の子編みにします。
そしてその目数で背中を編み進め、10cmくらい編み進むと横幅がわかってくるので、足りない分を両脇に作り目し、必要な横幅に合わせていきます。(両端は2目鹿子編みになっているので、増やした目も同様にこの編み方で編みます。)
増やし目をした部分が段差になってしまうので、あとから拾い目をして通常の背中の形になるように足りない部分を編んでいきます。2目鹿子編みは少し柄が違っていても分かりづらいので、模様がずれてしまっても気にせず編んで大丈夫です。編み終わったら本体に縫い付ければ完成です。

背中を編んでいるときの図。

これで計画通りの横幅の編み地を作ることが出来ました。
ちなみに今回は最終的に1.35倍の目数が必要でした。
この方法なら、1度編んで伸縮率を確かめる手間なく手軽に編み始められるのでおすすめです。

使ったもの

針: 5mm, 4.5mm, 4mm
ケーブル: 120cm, 80cm, 60cm(60cmは無くてもOK)
ステッチマーカー、ニットゲージ、メジャー
ISAGER JENSEN 30番(黒)~250m/100g   1000g 

柄はこちらの本からいただきました。

素敵なアランパターンが110個も載っている、夢のような本。
1冊あるとオリジナルセーターの幅が広がるので、おすすめです。

苦労した点

ジャーマンショートロウ中の柄操作

ジャーマンショートロウは肩や首回りを編む際に編地を変形させるために使うテクニックですが、首元までしっかり柄の入ったセーターの場合、どうしてもこの工程の最中に柄編みをつづけなくてはなりません。
なんとか乗り越えることが出来ましたが、慣れるまでは軽くパニックになりました。いい方法が見つかったら記事にしていきたいと思います!

思ったよりもめちゃくちゃでかい!

体のつくりが大きく違うため、意外なところが窮屈になってしまったりと、驚きの連続でした。そしてまさか毛糸1kg使うことになるなんて想像しておらず、毛糸の買い足しに難航しました。笑

まとめ

初めてのメンズセーターづくり。
大きい分編むのは大変でしたが、編みながらニヤニヤしてしまうくらい美しいセーターに仕上がりました。トップダウンでも柄物が編める!ということもわかり、可能性は無限大だと改めて感じました。
今後はざっくりとしたシンプルニットの研究に取り組もうと思っているので、アランニットは当分お休みですが、また必ず編みたいと思います。

今回はここまで。
お読みいただきありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?