君がサヨナラ言えたって僕らはサヨナラ言えるのかな

小林由依卒業コンサート2日間
楽しみだけどそんな日は来てほしくないと
矛盾だらけの毎日を過ごしていた。

始まるまでは一瞬だった。

一曲目 ジャマイカビールのイントロが流れたときの会場の反応は悲鳴に近かった。
一曲目から小林由依の全力を見ることができる。ここから始まるライブがどんなものになるのか想像すら出来なかった。

藤吉のビジュアルと雰囲気は今までで1番と言っていいほど出来上がっていたし遠藤の緊張もとてつもないものだと思うがその迫力に完全にやられてしまった。今までジャマイカビールが披露されることはほとんどなかった。小林由依と遠藤光莉の休業期間を考えるとこの曲が披露される可能性は今しかなかったしBuddiesはみんなが期待していた。
まさか一曲目だとは思ってなかったけど…

リリースされた時この曲がこんなに意味のある曲になることを誰が想像できただろう…

摩擦係数
ジャマイカからの流れでインストのようにダンスが披露された。インストの中に櫻坂では
珍しい6連符 観客の期待は裏切らなかった 

摩擦係数だ!

森田と山﨑がダブルセンターを務める櫻坂の代表曲はライブを加速化させた。
3期生からは村井と中嶋が参加 
新生摩擦係数はひとつも遜色なく、
さらにこの曲ではダンスが得意な
小林由依の職人らしさが垣間見れた

モニターに写し出される小林由依が扉にノックをした。Buddiesはみんな数を数えただろう。
そう 6回…    断絶…

小池のポジションは武元が任されていた。
小池美波がこの場に来れなかったのは本当に悔しい事だと思う。本人がどんなつらい思うでいるのか考えただけで苦しくなる

MCを挟み初日は
思ったよりも寂しくない、君と僕と洗濯物。
二日目は
五月雨よ、最終の地下鉄に乗ってが披露された。

五月雨よは入りがとても難しい。ライブで無理に生歌にしなくてもいいのにと思うほど難しい。歌い出しは歌い出しでありこの歌のピークだ。
ここでキレイに決まるかでこの曲の全てが決まる。もちろん二日目のこの日も生歌だった。山﨑の声に注目が集まる。
「五月雨よ 教えてくれ」
完璧だった。今まで聴いた「五月雨よ」の中でお世辞抜きで一番よかった。山﨑らしさもその後感じる部分はあったけど後はもうウイニングランでしかない。櫻坂は常に今がベストで、いつもそれを超えてくると改めて感じた。

最終の地下鉄に乗って
櫻坂の初期からの名曲 儚さとやるせなさ、それでも諦められない何かがあるかもしれないというモヤモヤが表現された曲は小林由依の過去と重ねてしまう。

僕たちの La vie en rose
アイドルらしい王道の楽曲も披露し
表現力を見せつけた


笑顔で終わるだけではなかった。
懐かしくて期待していたあのイントロ。
僕たちの小林由依がそこにいた。
「お前ら声出す準備できてるか?」
あまりにも期待通りの煽り文句
欅坂の危なっかしい計画だ。
これをしたかったと言わんばかりに会場は一つになりペンライトは緑に
「ラストは腕がちぎれるまでまわせ!」
初日のドローン旋回中以上にタオルを回すBuddiesに力が入った。

モニターに小林由依の加入当時の映像と3期生の加入当時の映像がリンクする。
小林由依にも3期生にも同じように入ったばかりの時があったんだと不安になる事はないという3期生に対する愛情や託す思いが感じられた。

ライブ前の恒例の掛け声もリンクし、いつしかそれはあなた達のものになるよと背中をおした。
小林由依が参加した3期生楽曲Anthem time
中嶋とのダブルセンターで披露された楽曲の歌詞は「卒業のその日まで僕に見届けさせてよ」と小林由依からのエールにも聞こえた

全員曲となったBuddiesで
メンバーだけでなく、Buddiesの背中も押してくれ、いつでも見ていると小林由依に励まされた気持ちになった。
小林由依の感謝の言葉で前半は締められた。

ここまでもこの後も卒コンという事もあって、メンバー全員が支え役にまわっていた事を考えると小林由依のグループへの貢献度、信頼度、いかに愛されているかがわかるライブだった。

関係者席にも欅坂OGが多く来ていた事を聞いても納得できる

偶然の答え
いつもは恋愛の曲として聞きがだけど、この日だけはそれ以上の意味を感じてしまった。
小林由依が櫻坂46にいた偶然の確率はどれくらいだろう。このメンバーでここまで戦ってこれた偶然はどんなものなんだろう思わず考えてしまった。

続く桜月でも、リリース時は様々な考察がされ、欅坂との決別の歌だとか欅坂を忘れなくても櫻坂を愛していいと思わせてくれる意味を持たせたがこの日だけの演出を見ると小林由依そのものをこの曲に見ることが出来た。
見送ることやカッコつけて本当の気持ちを伝えられない自分を嘆いたりするが
それくらいが出来る全てだと言い
途中で消えてしまった小林由依を見送ったメンバーの強さを讃えたい。

Nobody's fault、BAN、承認欲求の表題曲の連続披露で会場のボルテージはさらに上がる。
ラストを考える時間を与えないくらいの圧巻なパフォーマンスを披露する。初期のフォーメーションとは違い2期生や3期生が入るが劣化するどころかいまだにレベルを上げている。
「変わらないっていけないことなの?」と小林由依が放つセリフはBuddiesにはどう届いたのだろうか

会場が一度暗くなるとBuddiesに響くベース音が流れる。ZOZOマリンスタジアム2日目で急きょ行われた3期生による煽り
ZOZOマリンスタジアムの3万6千人をジャンプさせた3期生の自分達にしか出来ない精一杯の支えがあの日櫻坂をもう一歩前に行かせてくれたんだ。ここでもそれをまた見ることができた。

3期生の声が枯れるほどの気持ちはBuddies
にさらに火をつけた。会場は唸りとも思える声援と振動に包まれた。
Start over!が始まると藤吉のいつも以上の鬼気迫る表情に吸い込まれた。

大サビの前ではセンターステージで小林由依と藤吉夏鈴が2人で抜け出しダンスで全てを表現するパフォーマンスには会場の誰もが涙を抑えきれなかったと思う。

最後の曲は
隙間風よ

絶対に泣かない小林由依と涙を堪えるメンバーが対象的だった 大園怜が何度も気持ちを抑えようとして抑えきれなかったのが印象に残る

二日間の卒コンの中で
小林由依に涙は一度もなかった。
小林由依らしい。たくさん泣いて悔しい思いをした彼女だから最後は笑顔で終わる強い意思が感じられた。
またどこかで会えるのならこの日を思い出すだろう

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