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パーティ好きの叔母がいる

銀座のジミーチュウが閉店していた。お店へ向かうまでにだいたい通る道があって、中央通りから銀座5丁目あたりをあっちこっち曲がっているんだけど、横目で流し見していたあのジミーチュウが、いつの間にかからっぽなお店になっていて驚いた。

中央通りのジミーチュウはこの前新しくオープンしていて、その前は期間限定でラルフローレンがカフェとともにあった。結局1度も行ってなかったけど、ラルフローレンからジミーチュウになるんだーと不思議な感じ。入ったこともないしジミーチュウのものは何ひとつとして持っていないけど、ああいうブランドが、同じ銀座内で、かたやオープンしてかたやクローズするんだなあ。

「そういう服、どこで買うの?」お客さまに度々言われるのは、いつだって叔母にもらった派手なワンピースやスカートを身につけているとき。それか、わたし自身がコロナ直前にベトナムへ行ったときに自分で買ったワンピース。「パーティ好きの叔母にもらうんです」と、もらったドルチェ&ガッバーナのワンピースやドロワーのスカートを紹介する。「パーティ好きの叔母」なんてくすぐったい響きだろう、周りに、パーティ好きの身内がいる友達なんていたことない。そもそもパーティってどこからだ?

かくいうわたしも(?)パーティというか飲み会が大好きで、何を着ていこうかわくわくするあの感覚が好きなんだと思う。ジミーチュウを持っていなくても、わたしには叔母や祖母、そして母にもらう数々の服がある。なんて恵まれているんだ、とクローゼットを見るたびにうっとりしちゃうよ。「まだ20代のあなたがそんな高い服着てたらパパ活だと思われないかしら」と叔母はよくわたしの心配を(?)してくれる。

大丈夫よ、お客さまから聞かれるたび、そして褒められるたび、わたしは胸を張って答えている。「パーティ好きの叔母にもらったんです!フフフ、素敵でしょう!」と。祖母や母にもらうCHANELやHERMESだって、まだ30にもなってない女が似合うわけない。だけどやっぱり素敵なことに変わりはないから、着ていくと必ずといっていいほど褒めていただける。鮮やかなワンピースを着ると気分もいいし、いい色だねえなんて言ってくれるひともいて、その服を見るたび浮かぶお客さまなんかもいたりする。褒め言葉なんて、なんぼ言ったってええもんですから。

パーティがしたいね。わたしなんぞ日々パーティみたいなもんよ。飲んでしゃべって楽しくて。歩いているだけで楽しい銀座で。



嬉しい!楽しい!だいすき!