ハロプロ楽曲解説 High-King「記憶の迷路」

ハロプロ楽曲解説第8回
High-King「記憶の迷路」

先日解説した「C\C(シンデレラ\コンプレックス)」のカップリング。
昨年のれいるるイベントで歌われ、バースデーイベントでもよく歌われる曲のひとつ。

出典:ハロプロ公式

作詞作曲はつんく♂さん、編曲は江上さん。
このコンビもハロプロではお馴染み。

メロディの調は、変イ長調(As-dur、A♭ Major)
・調号:♭4個(シ、ミ、ラ、レ)
・主音:ラ♭ ・イメージ:夢想的
転調はなし。

原曲では、ど頭から歌が始まりますが、 ライブやイベント歌唱時は前奏が入るようになりました。

イントロ冒頭のフレーズについて、裏でフェードアップ音がありつつ、鍵盤で上の音域1音ずつ鳴らしていくところは、今までの思い出をひとつずつ思い出しているかのよう。

2フレーズ目で、ドラム(シンバル)と上下のギターが入って、今彼との比較を経て、本前奏(元彼との思い出)に移っていく。
本前奏直前の「タンタンタタンタタンタンタン」は左右別々に聞こえるよう立体的に構築されている。

本前奏からシンセが入る。
途中の「ポロロンポロロン…」もまたオシャレ。記憶の一部を表現しているよう。各フレーズの中間で出てくることから、本当に迷路に彷徨っている様子が表現されていると感じる。

全体的にベースがメインという変わった伴奏構成。
サビでシンセが顔を出してくる感じ。それくらい曲として重めの雰囲気を出したかったのではないかと思う。

2番もBメロまで一緒。
その後の間奏1フレーズ目でギターがかましにくる! 今までの葛藤やさらに迷路に彷徨う?いろんな考え方ができる。
2フレーズ目はシンセがゴリゴリかましてきます!

そしての落ちサビ。
イントロと伴奏は全く一緒なのに、情景がまるで違う。
歌(ゆうかりん)にエコーがかかっていて、別世界、本当の自分が語りかけているよう。

最後のサビは同じ。
アウトロの1フレーズ目は本前奏と同じですが、2フレーズ目はまずギターかっこよくが入ると同時にドラムスが消える。
そしてギターとシンセだけになって、曲が完結する。

おわり

あとがき
まるでひとつの小説を読み終えたかのような、世界の壮大さやドロドロ感?を感じられる1曲。
カップリングで5分というのも珍しい。

このシングル自体A面B面どちらも超大作。
このグループだからこそCDとして発売できたかもしれない。
発売から14年が経ちますが、現役ハロメンがこのように歌いついでくれていることが嬉しい。

機会があれば、一度生で聞いてみたいですね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?