ハロプロ楽曲解説 ハロー!プロジェクト モベキマス「もしも…」

ハロプロ楽曲解説第13回!
ハロー!プロジェクト モベキマス「もしも…」

2011年にリリースした時の全グループが参加したシングル「ブスにならない哲学」のカップリング。

出典:ハロプロ公式

つんく♂さんのちょっとしたコメントはこちら。



ちなみにモベキマスとは、各グループの頭文字をとったもの。
モ:モーニング娘。べ:Berryz工房 キ:℃-ute マ:真野恵里菜 ス:スマイレージ

作詞作曲:つんく♂さん。編曲:高橋諭一さん。
参加メンバーは、譜久村聖、嗣永桃子、中島早貴、真野恵里菜、和田彩花。

まず、メンバーに驚き!
なかなか面白い5人!そうくる!?ってね。
※ここでの面白いはお笑いの意味ではなくて、キャラクター性や歌の表現について。
年月経って思うのは、やっぱりこの5人じゃなきゃこの曲は成り立たなかったかなって。
もちろん、他の5人で組んでも面白いですよ!それもそれで聴いてみたいですし。
でもこの5人だからこその曲の雰囲気。バッチリ。

まず、イントロのハープで一気にこの曲の世界へ入り込みます。
一瞬で、夜・星空・ロマンチックな雰囲気が感じ取れる。
ヴィオラ(orヴァイオリン)の伴奏もいいスパイスになってて、雰囲気をさらに作り上げてる。
で、フレーズ終わりのグロッケンがまたいい味出してて。
「さあ!物語のはじまりだよ!」っていう切り替え、場面転換のスイッチが入る感じ。

イントロ切り替わり後は、トランペットなどのブラスが主旋律を担当し、シンセで補完。
そして、この曲で外せない楽器コンガ🪘の登場!
裏で「ポポン」ってなってる楽器がコンガです。
アンジュルム「大器晩成」でも使われている楽器で、比較的アップテンポな曲に使われることが多い印象ですが、このミドルテンポでなおかつちょっと場違いじゃない?ってところに持ってくるあたりがまた面白い。
サビ以外ずっと裏で活躍してますのでぜひ聴いてみてください♪

Aメロからのメロディ調号は以下の通り。
●ト長調(G-dur、G Major)
・調号:♯1個(ファ)
・主音:ソ
・イメージ:輝き、活発、優美
・色:空色、黄色

楽器隊はドラムス、ギター、シンセ、コンガを中心に、
Aメロからはピアノ(鍵盤)は伴奏に加わりさらに色をつけていく。
前半終わりにハイハットでストップかけてバスドラムしかなくなるところは、聴いている人の気を一瞬ひかせてますよね。違いに対して人間は敏感に反応しやすいので、そういう場面はうっすらでも頭に残りやすい。

ただ、伴奏のコード進行は目まぐるしく変化しているので、その中でもこれを成り立たせてることがすごい。

Bメロからはグロッケンの登場!
さらに夜空を彩り、ロマンチックな雰囲気を作り出す。
(でも歌詞はそこまでいい感じというわけでもないんですけどね…)
メロディ調号は変わらないですが、「わかってはいるけど」の「け」で♭つけてくるあたりがおしゃれポイント!ちょっと不安な感じを引き立たせる役割を果たしてます。

サビでは、シンセが2小節(時折1小節)ごとに「タラランタララン」や「タラララタラララターラララーラララララ」など裏で気を引く動きをつけている。
音の動きに注目するとたまーにインドっぽく聴こえたり。
「ダッシュで駆けつけて」の「け」で今度は♯をくっつけて。
臨時記号をつけるということは、その部分を強調したい表れ。

2番は全く一緒。ここまで同じなのもなかなか珍しい。

落ちサビ前間奏の伴奏メロディは、シンセとブラスがまるで掛け合いしているかのメロディの流れ。で、サビ前に入ってくる「タタタンタンタララン」で戻ってきてなおかつ場面転換。

落ちサビでイントロ頭と同じようにハープとストリングスだけ。
1フレーズ目から2フレーズ目の間でサスペンデッドシンバルで「シャーン」と繋いで、
2フレーズ目からスネアとタンバリンで軽く刻みを入れてちょっとした疾走感を出す。

あとはラストサビへ!
「ギュルルと音が鳴っても」や「もっと上手に」の部分の歌い方と音が2番と違うんですよね。
ここ違い見せてくる!?っていう驚きを最後に持ってくる。今までほとんど一緒だったのに。
「私にチューして」で最後の最後に「ね!」と持ってきたり。
最後まで飽きさせないですね…

最後のアウトロ終わりのロングトーン(「おやすみなさい」のパート)のところは、
主音がソに対して、ハーモニーではなく全音上のラをあえてぶつけてくる。
なのに心地よいハーモニーとなって眠りにつく。

あとがき
今日でちょうど1年。
まなかんがJuice=Juiceを卒業した日。
あの日のソロではこの「もしも…」を歌った。
自分が1番かわいく、あざとく魅せられる楽曲として。
ただ、そこにまなかんコールはなかった。

しかし、ちょうど1年となるこの日にまなかんソロイベントを開催。
その日に合わせて開催することはなかなかできることではないよね。
1年前、いやそれ以上前からのファンからのコールを浴びることができてまなかん嬉しそうだったし、コールできたこちら側も嬉しかった!

ありがとうまなかん。
これからもよろしく!

おわり

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