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#21【映像作品レビュー -Juice=Juice Concert 2019 ~octopic!~編-】ハロプロについて語る

本記事はハロプロライブ映像作品レビューとなります。内容としてはJuice=Juice Concert 2019 ~octopic!~のライブ映像について紹介を書いたものとなっています。

本編に入る前に前回記事の振り返りをさせてください。

前回はBEYOOOOONDSの山﨑夢羽について紹介する記事を書きました。以下のリンクから飛べるようになっています。

彼女の歌声や表情作り、そしてユニークなキャラクターをフィーチャーして書き上げました。興味のある方はぜひ読んでいってください。イイね・コメントお待ちしております。

さあ、本編に入っていきましょう。

この記事を読んで改めてライブ映像を見直すもよし、これまで持っていなかったけどアマゾンでポチるもよし、そんな記事になれば良いなと思っています。

以下目次の通りに内容をまとめていきたいと思います。ちょっと長いかもしれませんが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

■映像作品の概要

ここでは今回映像作品について、公演時期や出演メンバーなどの基本情報を簡潔にまとめる。

●時期
2019年12月4日;松永里愛と工藤結愛の二人が加入してから初めての大きな会場でのライブであった。

●場所
代々木第一体育館;ここでライブをするのはグループ史上初。そもそもハロプロのライブで代々木を使うことはあまりないはず。

●コンセプト / 特徴
公演タイトルに「octopic」という造語が入れ込まれており、これはoct「8人」、topic「話題、トピック」という2つの単語を組み合わせてできている。意味としては「話題の8人組」となる。8人体制となったJuice=Juice渾身のパフォーマンスを堪能することができるそんなライブであった。

●出演メンバー
今回出演メンバーは下記の通り。名前右の括弧内に加入期を記す。
・金澤朋子(1期);現リーダー
・高木紗友希(1期);当時サブリーダー、2021年2月脱退
・宮本佳林(1期);2020年12月卒業
・植村あかり(1期);活動中
・段原瑠々(2期);活動中
・稲場愛香(3期);活動中
・工藤結愛(4期);活動中
・松永里愛(4期);活動中

●セットリスト
参考までに本公演でパフォーマンスされた曲目を貼り付けておく。

1. 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?
2. プラトニック・プラネット【新曲】
3. ロマンスの途中
MC1
4. シンクロ。
5. 風に吹かれて
6. 銀色のテレパシー
7. 如雨露
8. TOKYOグライダー
9. Borderline
MC2:撮影タイム
10. Dance Track
11. 微炭酸
12. あばれてっか?! ハヴアグッタイ
13. 地団駄ダンス
14. 愛のダイビング
15. 生まれたてのBaby Love
MC3
16. Va-Va-Voom【新曲】
17. Never Never Surrender
18. 私が言う前に抱きしめなきゃね
19. CHOICE & CHANCE
20. Fiesta! Fiesta!
21. GIRLS BE AMBITIONS
22. Magic of Love
23. 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?(New Vocal Ver.)【アンコール】
MC4:ライブ感想
24. 未来へ、さあ走り出せ!【アンコール】

■見どころの紹介

曲別に書いていく。すべての曲について書くと膨大な文字数になるため、一部は省略する。見どころのポイントは次の通り。

・パフォーマンス(ダンス/歌/表情)←これがメイン
・メンバーにまつわるエピソード
・メンバーどうしのやりとり

それではセットリスト順に辿っていこう。

●「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?
ちゃんさんスタート最高すぎる。超ミーハー曲をオープニングに持ってくるのは正攻法だよね。この曲はサビのキーが高いので歌うのが大変なはずだが、オリメン+段ちゃんはそれを思わせない余裕っぷり。さすがである。しかしながら加入間もないやふぞうやタコちゃんも物怖じせずパフォーマンスしていることは驚嘆に値する。この大きなステージで。こっちはかなともオアシスバージョンとなっている。ラスト「誰か愛したい」かなともパートの語尾が好きな人は私だけでないはず。

●プラトニック・プラネット
21年9月現在ですら音源化されていない幻の曲。音源化に際していろいろと問題が発生しているという噂もあるがよくわからん。1番サビ「すっごい世界が知りたいの」での松永のカメラ目線に注目せよ。とてもいい笑顔だから。2番サビ「プラトニックプラネット」紗友希パートは本当に声の抜けが素晴らしい。マイクを持つ手が軽そうなのが私は好きだ。オチサビ、きーとも尊い。ラスサビフェイクパート、ちゃんさんが担当しているが、なんと裏声でhiG#まで持っていく非常にレベルの高いパートだが見事に歌い切ってみせる。

●ロマンスの途中
ちゃんさん、紗友希、朋子の3人がフィーチャー気味なこの曲。昔の曲なので歌割りに偏りがあるのは否めないが、時代を経るごとにバランスが変わり平等になりつつある。2番「ああ、このまま無重力」という段ちゃんパートの絡みつくような歌い方が非常に癖になる。ラスサビ「愛してるわと言え」ジャンプはメンバー全員一生懸命飛んでいるので見てあげてほしい。

●MC1
8人のメンバー紹介。かなとものアナウンサーを思わせるような話し方が好きだ。この時点で既に汗ばんでいるメンバーが多くみんな全力でやってくれているのがよくわかる。ファンとしては嬉しい瞬間である。

●シンクロ。
個人的にめちゃくちゃ好きな曲のうちの1つ。Bメロの段ちゃんパートだけで飯が3杯は食えるほどの素晴らしさ。語りかけるような、それでいて力強い歌声が聴衆の心を掴んで離さない、そんな素敵なパートとなっている。そして同じように絶対聞き逃してはならないのはラスト紗友希パート「目指す思いシンクロするよ」である。最後hiCのロングトーンは超圧巻。紗友希の体を中心として放射状に歌声が拡がっていく感覚を与えてくれる。

●風に吹かれて
割愛。

●銀色のテレパシー
冒頭のちゃんさんパート、非常に耳に優しく心地よいものである。基本的にちゃんさん無双の曲であり、歌声だけでなく表情作りにも注目すると良いだろう。いわゆるアイドル的な魅せ方に全振りしたちゃんさんが見られるのはこの曲である。流石はアイドルサイボーグといったところ。
ちなみに本題とは逸れるが、この曲はキーが低く歌いやすいと思うので歌うのに慣れていない女性の方がカラオケで選曲することをオススメしたい。

●如雨露
心が洗われる1曲である。メンバーもこの曲が好きだと話すことが多く、パフォーマンスを見ていると確かにそのような気持ちが受け取れる。2番「私は全てお見通しよ」のあーりーが可愛いからそこは見ておいて。そして注目すべきは2番後。みんなでジョウロを持って水をあげるという振り付けがある。これはライブ名物になっているのでしっかり目に焼き付けたい。ラスサビ「そっとそっと」ちゃんさんのセリフパートが可愛すぎる。尊死に値する。

●TOKYOグライダー
超オシャレ曲。この曲もめちゃくちゃ好きである。紗友希パートが特に素晴らしい。あまりにも軽やかに歌うので手を抜いているのかとか失礼なことを考えるのだが、放たれる歌声はしなやかさ美しさ力強さ全てを兼ね備えた完全無欠なものとなっている。決して手抜きなどしていることはない。そして2番サビ「戸惑いを蹴飛ばして」という紗友希パート。脚を蹴り上げる振り付けがあるのだが私も蹴り飛ば(以下略)。

●Borderline
2曲続けて超オシャレ曲。この曲もめちゃくちゃ好きである。初披露から音源化まで時間がかかった曲である。1番サビラスト「探しにゆこう」ちゃんさんの表情がイケメン過ぎるので惚れないように気をつけてほしい。2番サビラスト「迎えにゆこう」かなともパートの語尾が好きなのは私だけじゃないはず。なんかさっきも同じようなこと書いた気がするけどまあいいや。

●MC2
観客に写真撮影を促すシーン。この公演では写真撮影が許されるという新しい試みがなされたのである(※)。花道をメンバーが歩いてくれるため観客は近い距離でメンバーを撮影することができたであろう。羨ましい。
そして、このMCコーナーではちゃんさんの「やらかし」が見られるのでしっかり目に焼き付けておこう。あーりー...ドンマイ!

※ 2020年コロナ禍以降は風化してしまったルール。今や写真撮影はおろか立って応援することも声を出すことも叶わない世界となってしまった。早く元の世界に戻って欲しいものである。

●DANCE TRACK
アンジュルムの十人十色+であったようなダンスパフォーマンスのコーナー。前半・後半とで分かれている。初めのブロックでパフォーマンスするのはやふぞう、タコちゃん、段ちゃん、まなかんの4人であり全員がダンスを得意とするメンバーである。この日のまなかんはダンスがキレキレなだけでなく色気を兼ね備えており個人的にとても魅力的に映った。そのような彼女の新しい側面にも注目して欲しいと思う。後半のブロックではオリメンの4人が出てきてから全員でのパフォーマンスに切り替わる。

●微炭酸
ひとそれに並ぶ「セツナ系ソング」の代表格。私はこっちの方が好きだったりする。演出で面白いところがあり、サビ「微炭酸シュワシュワ」というところで後ろのスクリーンに泡がシュワっとなる映像が映し出される。気になってしまうとメンバーの歌声が耳に入らなくなるので気を付けてくれ。歌声で聞くべきはまず2番サビラストのあーりーパート「想像だけじゃもうダメ」。音源をはるかに上回るシャープさで歌い上げてくれる。そして極め付けはラスサビ締め段ちゃんパート「いまさら届いたってダメ」。入りの音はhiC#でありキーが高く難しいパートだが繊細に儚げに表現しきってみせる。

●あばれてっか?! ハヴアグッタイ
音源だけではこの曲の良さはわからないかもしれない。ライブでとにかく楽しい曲である。2番でメンバーが4人に分かれて対決するシーンがあるのだが、振りや芸が細かいのでじっくり見てほしい。私はあーりーが打ち抜かれて倒れそうになるシーンが好きだ。

●地団駄ダンス
この曲の良さがわからないうちはまだまだである(←謎の上から目線)。1番サビ後、新人2人による地団駄ダンスコーナーが最大の見どころだろう。そして頑張る新人を見守る先輩6人の笑顔も素敵なのである。

●愛のダイビング
あーりー無双の曲。1番サビ「言葉は愛の中でまだ躊躇」の力強さは誰にも真似できん。ここだけで金が取れるレベル。

●生まれたてのBaby Love
紗友希無双の曲。始まり「生まれたてのBaby Loveいくよー、エーイエーイ」という掛け声が名物であった。この掛け声が二度と聞けなくなってしまったのは悲しすぎる。歌で注目すべきはオチサビ紗友希パート「生まれたままのFeeling」である。ここのアレンジは後にも先にも最高であったと言えよう。なんと音の高さはhiEまで到達するというのに気持ちよさそうに歌っている姿は思わず惚れ惚れしてしまう。観客がその素晴らしさにドッと沸くのも風情があって良い。そしてラストフェイク「Wow...」ここも紗友希が担当しているが、もはや圧倒的という言葉以外浮かんでこない。とにかく聴いてくれ。ハロプロ史上こんな歌い方ができるのはやはり紗友希以外には存在しないだろう。

●MC3
新曲披露を伝えるMC。

●Va-Va-Voom
強すぎる曲。この曲は見所が多い。サビで手招きをする振り付けがあるのだが、ここがクールで好きだ。ところどころラップ調で歌うのも私好みである。そしてオチサビから怒涛の勢いで盛り上がっていく。ちゃんさんパート「行きたいとずっと願った場所まで」の気持ちよさは彼女のパフォーマンス史上最高レベル。やり切った後の清々しい表情も良い。ラスサビ朋子の裏声フェイクも素晴らしい。「もう絶対絶対負けない」あーりーパートが強すぎて、逆にこちらからすると彼女に勝てる気がしない。

●Never Never Surrender
見所は紗友希とあーりーパートになるだろう。オチサビ「お気に召すまま」あーりーパートはカッコ良すぎて魂が震える。ていうかこの日のあーりー全体的にカッコ良すぎるな。ラスサビの紗友希のフェイクは何とhiEのロングトーンとなる。やっぱりすごいよあなたは。

●私が言う前に抱きしめなきゃね
ちゃんさんの煽りで大変盛り上がるこの曲。「おいもっと!」と言われるとこちらとしても「オイオイ」言いたくなってしまうのである。そしてこの曲は地味にキーが高く歌いづらいのだが、全員いとも容易く歌っていて流石Juice=Juiceといったところ。ラスサビ前、メンバー全員によるカノンダンスがしっかり収められているので全体を見てほしいと思う。

●CHOICE & CHANCE
個人的にめちゃくちゃ好きな曲。アニソン的カッコ良さがある曲だろう。1番Aメロでちゃんさんがモニターに映るシーンがあるのだが、そこの表情が非常にイカしているので見逃さないでほしい。ちょっと気に入らない点としてはサビ前のパートが歌割からユニゾンに変わってしまったところ。ここは歌割式の方が聞こえが良かったのに。そして、この曲最大の見せ場はなんと言ってもラストの紗友希パート「やっちまった後悔がしたい」だろう。驚異のhiEロングトーン、さらにビブラートまで載せてしまうという凄まじいスキルを見せてくれる。ただし我々としては難しすぎてカラオケで歌えないのが悲しい。

●Fiesta! Fiesta!
段ちゃん無双の曲。黙って情熱を解き放て...冒頭の段ちゃんパートとあーりーの「早く連れ出して」パートが強すぎてここだけで金払える。そしてこの曲は段ちゃんのダンスが凄い。段ちゃんは長身で手足が長いため素早く身体を動かすことにハンデがあるように思われるのだがそんなことは杞憂に過ぎない。特に腰の回し方が非常にダイナミックなのでぜひ注目されたい。

●GIRLS BE AMBITIONS
割愛。

●Magic of Love
この曲が披露されないことはあり得ない、それくらい定番の曲。みんなテンションがおかしくなっているのか、やたらワチャワチャしている。全曲通じてちゃんさんのhiBロングトーンが何度か出てくるのだが、いずれも聞き応えがある。そして2番後から始まる紗友希のフェイク凄すぎワロタ。地声でhiD〜Eを行き来し裏声でhiGも織り交ぜる究極の難易度を誇るパート。これからは一体誰が担当するのか注目である。

●「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?
オープニングで披露したものは歌割が違っている。いわゆるNew Vocal Versionとなっている。オチサビをやふぞうに任せたのは思い切った采配と思ったが、その期待に応える見事な歌声を披露してくれる。この時点でちゃんさんの卒業は決まっていた。その準備としてちゃんさんの歌割をあえて目立たせない別の歌割バージョンも作っておいたと推察される。

●MC4
最後の挨拶。メンバー1人ひとりの感想。あーりーブチギレ案件のところが見所だろうか。先代リーダーGJ。段ちゃんのコメントがほんわかするので癒されてください。そして朋子がこれまでの活動を振り返る話をしてくれるのだがそれが泣ける。本当にデビュー時に比べてJuice=Juice Familyは大きくなったんだなと思わされました。

●未来へ、さあ走り出せ!
もはや言葉で語ることはナンセンス。多幸感というものを味わってほしい。

いつの日かまたメンバーと聴衆が一体となって盛り上がる、そんなライブができるときが来ることを待ち望んでいる。

★オマケ(忘備録として)
・今回のステージセットでは花道が設けられていた。花道があるってのはいいな。メンバーが近く見られるのでね。

・今回の公演の衣装(黒装束)が最高にクール。個人的に私が1番好きな衣装なのである。

■終わりに / 次回予告

ライブBlu-rayを見ながら感想を書いていました。ほとんど書き殴りのレベルなのですが、私が書いた感想を読んで「ああ、こういう見方もあるんだな」と思っていただければ幸いです。

宣伝のためAmazonのリンクを以下に貼り付けておきます。

本文中にも何度も書いていますが、とにかく今回のライブはパフォーマンスのレベルが極めて高い。近年のハロプロ公演の中でも特に高いと思います。正直なところ、2021年9月現在のJuice=Juiceで同じクオリティのライブができるかと言えば、それは難しいのではと思ってしまうほどです。

もちろん歌やダンスのスキルだけがライブの良し悪しを決めるものではありませんが、個人的にはそこは重視したいポイントなので現在のJuice=Juiceに対しては今後の成長を期待したいところです。

以下次回予告です。

次回は再びハロメン紹介記事とさせてください。紹介するメンバーはアンジュルムのリーダー竹内朱莉にしたいと思います。

小田さくらと並び、現役ハロメン最強パフォーマンスを誇るタケさん(←私が個人的に思っているだけ。でも実際そうだと思う。)。彼女が持つ圧倒的なパフォーマンススキルやユニークなキャラクターに注目して記事を書いていきたいと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。イイね・コメントお待ちしております。次回の記事でお会いしましょう。それでは。


※断り:本記事のサムネイルはhttps://www.amazon.co.jp/-/en/Juice/dp/B0851LKDHX/ref=sr_1_6?dchild=1&keywords=juice+juice&qid=1630230610&sr=8-6より画像を取得し加工を行ったもの。

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