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#31【ハロメン紹介 -河西結心編-】ハロプロについて語る

本記事ではつばきファクトリー河西結心(かさいゆうみ)の魅力について語っていきます。

本題に入る前にまずは前回の振り返りから。

前回記事ではハロメンOGである小片リサ(りさまる)について紹介しました。りさまるの高い表現力や趣味・特技にフォーカスして魅力を語っています。ぜひ読んでいってください。いいね・コメントお待ちしております。

本題に戻りましょう。

つばきファクトリー初の追加メンバー(※)として加入した河西結心(以下、ゆうみちゃん)。彼女はオーディション時の映像から高いパフォーマンス力で話題を呼んでいました。そしてのちに『ひとそれ』ソロ歌唱動画が公開されたことで驚異的な歌唱力の持ち主であることが明らかになりました。

※ つばきファクトリー史上初のオーディションよる加入メンバーとなった。同期メンバーは八木栞、福田真琳、そして豫風瑠乃の3人である。


私個人の見立てですが、ゆうみちゃんはいずれ歴代ハロメンの中でも最も高いパフォーマンススキルを身につけると信じています。なぜ私がそう思うのか、先にも述べた凄まじい歌唱力を取り上げてその理由を語っていきます。そしてそれこそが彼女の大きな魅力の1つと考えています。

本記事では、彼女の歌唱力の高さをより理解いただくために、技術的なポイントも深く突き詰めて説明を書いていきたいと思います。

さらにもう1つの魅力として、観客を引き込む力が高いということも紹介していきます。特に、楽曲やシーンごとにコロコロ変わる表情作りが彼女の強み・面白みであると考えており、本記事では、その内容について深堀していきます。

そしてパフォーマンススキルだけではなく「王道可愛い、だけど腕白」というアイドルとして特色あるキャラクターを持つゆうみちゃん。私は彼女の持つ可愛さ、そして腕白さとのギャップで脳をぶっ壊されました。今回は私の現場での体験も織り交ぜながら彼女の「かわいいいいいいい」ポイントを紹介していきます。

ゆうみちゃんは今後絶対に注目すべきメンバーなんだということがしっかり伝わるようにお届けします。そして何より、ゆうみちゃんは筆者PRDEの1推しメンであります。気合MAXで書き上げますので、ぜひ最後までお付き合いください。

■ゆうみちゃんの基本情報

ここではゆうみちゃんのプロフィール、経歴について整理していきます。


●プロフィール

ゆうみ氏

お口元がキャワ

・名前;河西結心(かさいゆうみ)
・ニックネーム;ゆうみちゃん、ゆってぃー、ゆうみ氏(※1)
・生年月日;2003年7月30日(2022年7月時点19歳)
・出身;山梨県(※2)
・グループ加入時期;2021年7月

※1 「ゆうみ氏」というニックネームを作ったのはアンジュルムの上國料萌衣(以下かみこ)。かみこは「氏」という表現でもってゆうみに対する畏敬の念を表現したかったのではないかと推測している。この推測に関わる背景を説明しよう。とあるハロコンリハーサル時のこと、かみこはゆうみちゃんの歌声を耳にした模様。そのときに聞いたゆうみちゃんの凄まじい歌唱力にかみこは驚きが隠せなかったようだ。この出来事をきっかけに「ゆうみ氏」という表現が生まれたものと考えている。ちなみにアンジュルムリーダーの竹内朱莉(タケさん)もゆうみちゃんの歌唱力をラジオ番組で絶賛していた。このように現役ハロメンの中で最も歌唱力の高い2人がゆうみちゃんに注目しているのである。どうやら彼女の歌唱力が凄まじいことはオタクたちだけでなくメンバーたちの中でも共通認識として存在すると考えてよさそうだ。
※2 山梨県出身のハロメンは史上初であった。


●経歴

・2018年4月『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』に出演(※)
・2021年7月「ハロー!プロジェクト「Juice=Juice」「つばきファクトリー」合同新メンバーオーディション」に合格

合格発表時の映像(2:12〜)


スクリーンショット 2022-02-11 11.44.22

そのとき歴史は始まった...


・2021年10月「CAMELLIA~日本武道館スッペシャル~」でパフォーマンス
・2021年11月シングル「涙のヒロイン降板劇/ガラクタDIAMOND/約束・連絡・記念日」でメジャーデビュー

『涙のヒロイン降板劇』MV


・2022年5月 2度目の武道館公演開催、現在に至る

※ 実はハロプロに来る前はアミューズという芸能事務所に所属していた。役者として活動していたものの、学業や部活を優先すべく高校生になるタイミングで事務所を退所し芸能活動とは距離を置くことになった。しばらく「普通の」高校生として、部活動(チアダンス)に精を出すなど学生時代を過ごした。転機が訪れたのは高校二年生の冬のこと。Juice=Juiceとつばきファクトリーの合同オーディションが開催されることをラジオ(井上玲音のソロ番組)を通じて知ることになる。そこに父親からの後押しも加わりオーディションに挑んだという経緯がある。なお、本記載内容は<ハロショ千夜一夜 第八十夜>~つばきファクトリー 河西結心~トークイベント「もっともっと知りたくて~河西結心~」より筆者のメモベースによるもの。不備・不足等あればコメントをいただければ幸いである。


まだハロプロに入ったばかりの彼女。しかしながら、このあと詳しく紹介するようにパフォーマンスのレベルについては新人のそれとは思えないほどの力を既に有しています。今後経験を重ねていきどれほどのレベルに到達してしてしまうのか、今から楽しみでなりません。

以上、ゆうみちゃんの基本情報でした。

■ここが好きだよゆうみちゃん

このセクションではゆうみちゃんの魅力として次の3ポイントを紹介していきます。

●桁違いの歌唱力
●歌×ダンス×表情作りの融合スキル
●王道可愛い×腕白なキャラクター

まず歌唱力については声域の広さ、ハイトーンの強さ、そして歌唱テクニックの豊富さにフォーカスして魅力を伝えます。各種歌唱映像を紹介しつつ彼女が持つ歌声そのもの、また歌唱技巧についての分析や考察をシェアしていきます。

次に歌×ダンス×表情作りの融合スキルについては、歌いながらでもバキバキに踊れるところ、加えて、楽曲の世界観を自ら作り上げることができるところについて取り上げます。各種映像の中で「ゆうみちゃんのココを見てほしい!」というポイントを具体的に紹介していきます。

最後に、王道可愛い×腕白なキャラクターについて。こちらは本人が持ち合わせる可愛いルックス+自己アピール力に注目していきます。また、美少女なルックスとお調子者なキャラクターがギャップとしてあり、それが彼女の魅力であるということも紹介します。

そして、上記3ポイントについて語るにあたって、私が現場へ行ったときに感じたことも適宜織り交ぜていきます。彼女の魅力をよりわかっていただけるように生き生きとした(オタクらしさ全開の)体験をお伝えしたいと思います。ぜひイメージの助けにしてください。

さあ、それではゆうみちゃんの魅力を深堀していきましょう。


●桁違いの歌唱力

もうここまでに何度も書いていますがゆうみちゃんの歌唱力は群を抜いています。個人的に彼女の歌唱力はもはや現役ハロメンの中でも最上位クラスであるとさえ考えています(※1)。

私は彼女の歌の魅力を大きく次の3ポイントで捉えています。

①声域の広さ:裏声を使わず2オクターブ(※2)を使用できます。
②ハイトーンの強さ:どんなに高い音でもリラックスしたまま発声します。

③歌唱テクニックの豊富さ:エッジボイスなど細かい技巧を使いこなします。

これら3つのポイントがしっかり伝わるようにボーカルRECやライブ映像などを紹介していきたいと思います。

※1 ちなみに私PRIDEが独断で決める歌唱力最上位メンバーは次の6名:
 ・小田さくら(モーニング娘。'22)
 ・竹内朱莉(アンジュルム)
 ・上國料萌衣(アンジュルム)
 ・段原瑠々(Juice=Juice)
 ・岸本ゆめの(つばきファクトリー)
 ・河西結心(つばきファクトリー)
ゆうみちゃんは既にここまでのレベルに辿り着いているというのが私の見解です。
※2 声域については、あくまで筆者の推定ベースであることに注意されたい。


①声域の広さ

ゆうみちゃんは実声(ファルセットを使わない)での声域が広く、筆者の推定では2オクターブの声域を持ち合わせているのではないかと思っています。ゆうみちゃんの具体的な声域(最低音〜最高音)を以下の図に示します。

ゆうみちゃん声域.001

なお、上図はhttp://www.music-key.com/explain/より取得・加工を行なったものです。

ご覧いただいているように最低音がmid1E(男性オクターブ低いミ)、最高音がhiE(女性オクターブ高いミ)であり、ちょうど2オクターブとなっています。一般的な女性の声域が1.5オクターブと言われているので、ゆうみちゃんはそれを大きく上回る声域を持っていることがわかるのではないでしょうか。

なお、最低音と最高音のエビデンスは次の通りです。

・最低音(mid1E)『ガラクタDIAMOND』REC映像
・最高音(hiE)『I Need You ~夜空の観覧車~』FCイベントのライブコーナー

前者についてはこちらの動画内17:35〜「大嫌いよ」の「よ」が該当部分となります。後者については出せる映像がなく残念なのですが、私が現場で聴いてきたときの様子をメモやツイートにしたためていたので、その内容を以下にてシェアさせてください。

ここからは体験談コーナーになります。

私PRIDEは2021年12月10日横浜ランドマークホールで開催された「つばきファクトリー新メンバー 河西結心・八木栞・福田真琳・豫風瑠乃FCイベント2021」に行ってまいりました。その際、ゆうみちゃんが『I Need You ~夜空の観覧車~』をパフォーマンスする姿を見てきました。以下、当時の感想を話し言葉で書き殴ります。

落ちサビの「ぶきようすぎて」の「よう」地声で行くんかい!
しかもめっちゃ美声!すご!
え?今ラスサビ「はなが咲く」の「な」地声で行ったよね?
待って、待ってやばくない?
ここhiEなんだけどどゆことどゆこと〜?
余裕も感じられるくらいだったよね?おかしくね?

乱暴な日本語ですみませんね笑

そうなんです。まさかの地声hiE(正確にはミックスボイスで)、しかも余裕を感じさせるクオリティで発声ができていました。hiEという高さは女性の平均最高音など優に突破しています。

このhiEという音の高さについて、ハロヲタの皆様にわかりやすい例を伝えると『CHOICE&CHANCE』ラスト紗友希パートのアレです(←雑な説明)。

「後悔がしたい」の「い」がhiE


それから公演直後に呟いた私のツイートもオマケで貼り付けておきます。

公演が終わった後、中華街で友人と待ち合わせをしながら彼女のことをずっと考えていました。

そして、そのとき脳裏によぎっていたのは「ゆうみちゃんを新人とかいう括りで語るのはもうやめよう」という決意でした笑

以上、ゆうみちゃんの声域半端ないぞということがわかった体験コーナーでした。この後もちょくちょく体験コーナーを挟ませてくださいね。

もちろん声域が歌唱力の全てを決めるわけではありません。しかしながら、声域は技術的側面だけではなく、表現の幅にも関わってくるところ(できることが増えるという単純な事実である)なので、これはゆうみちゃんにとって大きな武器であると言えるでしょう。

ここまでゆうみちゃんの声域が広いというポイントご紹介させていただきました。その凄さをわかっていただけたでしょうか。


②ハイトーンの強さ

上記の「①声域の広さ」では、局所的に来るハイトーンへの対応ができるという話をしました。こちらのセクションでは、その局所性の話に加えて、フレーズや曲全体を通じて高音が連続で来ても対応ができるという話をしていきます。

オーディションやRECの映像、そして私の体験談を交えて、ゆうみちゃんのハイトーンの凄さを説明させてください。3つのセクションに分けて紹介します。


1. ひとそれ(※) & ふわり、恋時計 歌唱審査

※ 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? を省略した表現。この曲はタイトルが長く、このように省略されるのが通例。

こちらはオーディションの歌唱審査を収めた映像となっています(7:20〜)。このとき審査で歌った曲は『ひとそれ』と『ふわり、恋時計』の2曲でした。

この映像からはゆうみちゃんが持つハイトーンの強さを伺い知ることができます。両曲ともサビのキーは高く、歌うのは簡単ではありません(特に『ふわり、恋時計』)。しかしながら驚くべきことに、彼女はどちらの曲も余裕で歌いこなしてしまうのです。

ここから彼女の歌について本格的な分析を行なっていきますが、より理解を深めていただくため、上記2つの楽曲(ひとそれ / ふわり、恋時計)についての情報 / 分析も併せて記しておきます。

楽曲情報 / 分析の内容としてはまずサビの音階をまとめたものを載せます。歌詞の粒度で音階を把握するため、歌詞と音階を対応させる表を作成しました(表は以下に示す)。歌詞については1文字ずつひらがな表記で、そしてそのすぐ下に音階を記すようにします(※1, 2)。音の高さに応じて色分けするなど見やすさに工夫を加えました(※3)。そのあとで、どこが最高音なのか、どれくらい高音が連発するのかといった特徴を箇条書きで記載していきます。

※1 音階の見方や読み方がわからないという方は以下サイトを参照ください。

※2 音階ですが私PRIDEの耳で取っております。もしかしたら間違いがあるかもしれませんが、その際はご容赦ください。
※3 色分けのルールは上記で紹介したサイト内のものに準拠しています。基本的には以下表の中で赤っぽい色ほど高い音になると捉えていただければOKです。

サビ音階まとめ→楽曲の特徴→歌唱分析という立て付けでご説明させていただきます。かなりマニアックな話かもしれませんがちょっとお付き合いください。


・ひとそれ

【サビ音階まとめ】

スクリーンショット 2022-04-22 23.13.31

【楽曲の特徴】
・地声最高音はhiC#(女性平均最高音)
・hiA#以上が頻発
・サビ前半終わりで音階落差大(mid2D#→hiA#)のパート

【歌唱分析】
ゆうみちゃんは上で紹介している映像内で最高音hiC#を余裕で出していますね。特に、サビ後半「よろこんでいいの」の「よろ(高さはhiC#)」パートは完成度がめちゃくちゃ高いです。無駄な力が全く入っておらず「しなやかで力強い」発声ができています。

そして歌い方について。彼女の場合、声が喉に突っかかる感じがしないですよね。これが「透明感」の1つの要素なのかもしれません。

表情も良いです。高いところになっても笑顔をキープできているというのは楽に気持ちよく歌っているということです。

ひとそれ歌唱についてはこのあと別の映像で、もう少し深堀をするのでひとまずここまでにさせてください。


・ふわり、恋時計

【サビ音階まとめ】

スクリーンショット 2022-04-23 20.39.04

【楽曲の特徴】
・地声最高音はhiC(女性平均最高音近く)
・hiC、hiA#が連発
・裏声最高音はhiD#、地声との素早い切り替え必要

【歌唱分析】
hiC、hiA#をこれだけ連発して崩れないというのは驚異的です。これができるメンバーはほとんどいないんじゃないかなと思います。

しかもただ高音が出せるだけでなくフレーズ終わりにビブラートを乗せるというスキルまで持ち合わせています。

そして1番難しいであろう「めまいのオルゴール」のパート。恐ろしいことに簡単なことをやっているかのように見えてしまうのです。これまでもいろいろなハロメンがこのパートに挑戦していますがほとんどのメンバーが苦戦を強いられています。決してサラッと歌いこなせるパートではないのですが...ゆうみちゃん凄いですね。

最後ちょっとリズムを間違えちゃうのはご愛敬。ゆうみちゃんの可愛さに免じて許してね!


2. ひとそれライブ

次は体験談コーナーで、ゆうみちゃんのハイトーンの強さを紹介させてください。

私PRIDEは2021年11月23日「花鳥風月チーム月」パシフィコ横浜の公演に行ってまいりました。その際、ゆうみちゃんが『ひとそれ』をソロでパフォーマンスする姿を見てきました。以下、当時の感想を話し言葉で書き殴ります。

いや、うますぎなんだよなぁ。
サビはキー高いから1人で歌ったらしんどいと思うけど余裕で歌ってて草。
高音を高音と思って発声している感じがしない。
どんな高さでも息の量が一定で無理やり押し出したり張り上げたりすることがない。
多分キーをもう1つ2つ上げても対応できそうだ。

乱暴な日本語ですみませんね笑

それから公演直後に呟いた私のツイートも貼り付けておきます(私このときはまだ「ゆうみ氏」と呼んでいたようだ)。

ちなみに某新曲は『ガラクタDIAMOND』、某ソロ曲は『ひとそれ』のことです。

公演が終わった後、中華街で食べ歩きをしながら彼女のことをずっと考えていました。そのことを今でもよく覚えています。

そして、そのとき脳裏によぎっていたのは「新人とは一体なんだったのか?」という疑問でした笑


3. 涙のヒロイン降板劇REC

最後に紹介するのは次のREC映像です。

これは『涙のヒロイン降板劇』ボーカルRECの様子を収録したものです。彼女にとってのデビューシングル曲であり、同時に初めて公開されたレコーディング映像となっています。

スクリーンショット 2022-02-13 20.52.39

初RECに臨むゆうみちゃん


この映像もまた彼女のハイトーンの強さを見せつけてくれるものとなっています。そしてそれだけでなく、声質の良さ、そして巧みな歌唱テクニックがたくさん詰まった質の高いREC映像だと思っています。それらについては次の項「③歌唱テクニックの豊富さ」で詳しく語っていきますので、ここでは割愛させてください。

以下、ハイトーンの強さがよくわかるポイントを箇条書きで記載しています。

・17:12〜:ここは中高音を超軽やかに処理するという芸当が見られます。「とりかえせプライド」のパートで「か」と「ラ」がhiA#という高さになっています。このhiA#という高さになると声を大きく張り上げてしまう女性が多くなってきます。しかしながら、彼女の場合は発声方法が変わらず、張り上げることなく滑らかに出すことができています。映像を見るとゆうみちゃんがあまりにも簡単そうに歌っているので大したことないのではと思ってしまいそうですが決して簡単ではありません。

・18:18〜:ここは高音お化けシーンです。サビを全て地声のまま発声するというまさかの方向に打って出ます。最高音はhiD(女性平均最高音hiC#より半音上)であるため、いざ歌うとなると苦しそうな表情をしたくなってしまいそうですが、彼女は余裕で歌ってしまいます。正直このパートはめちゃくちゃビックリしました。まあ、そのあとで山尾さんから「ここは裏声で出すように」と指摘されてしまうのですが...(音源では裏声発声になっている、周知の通り)


ここまで、ひたすらゆうみちゃんのハイトーンが凄いという話をしてきました。では、なぜ彼女はそこまでハイトーンが出せてしまうのか、その秘密について自分なりに分析・考察をおこなっていますので、その中身を以下でシェアさせてください。

本格的な中身に入る前に、まず「ミックスボイス」という概念について説明させてください。なぜならば、ミックスボイスが喉に負担をかけずハイトーンを出すためのカギであることは間違いないからです。

実は「①声域の広さ」の項でミックスボイスというキーワードを出していました。もちろん一般的な言葉ではありませんが、ハロオタの皆様なら知っている or 聞いたことはあるという方も少なくないかもしれません。

さて、ここからは「ミックスボイスって何ですか」というところから、以下の3ステップで説明を進めていきます。

i.   ミックスボイスとは?
ii.  ミックスボイスが上手なハロメンは誰?
iii. ゆうみちゃんの位置づけは?

少しマニアックな話になってしまうかもしれませんが、お付き合いください。


i. ミックスボイスとは?

実を言うとミックスボイスの明確な定義はありません。人によって言うことが違うと思いますが、私の中では次のような定義で捉えています。

音の高低に依らず
・声帯閉鎖を保ちながら発声できること
・鼻腔(or口腔)共鳴を使って声量を地声同等に確保できること

はい。わけわからないですね。声帯閉鎖鼻腔共鳴という言葉が出てきました。こいつらが何なのか、図表も交えながら説明していきましょう。

まずは声帯閉鎖について。そもそも声帯とは何か、次の図で説明しています。

ゆうみすごいぞキャンペーン用1.001

声帯は人体の一部であり、私たちが声を出すために最も重要な機能を果たしている器官となっています。図にも記載した通り2枚のヒダが振動することで、空気を媒介し、それが人間の耳に音として感知されます。

この声帯周りの筋肉をどう動かすによって、声帯の形状や様子が変化し、歌声の高さ、声量、音色をコントロールできるというわけです。それらの関係を以下の表に整理しています。

ゆうみすごいぞキャンペーン用.001

表内の右から2列めがミックスボイスの説明をしているところです。声帯閉鎖を「程よく」保ちながら歌い、かつ以下で説明する鼻腔共鳴を利用して発声するというものです。

この声帯閉鎖は強すぎると喉に負担がかかってしまう、弱すぎると声がか細く弱々しくなってしまいます。ということで、ミックスボイスを使うためには、声帯閉鎖については丁度良いバランスを見つけ出すという作業が必要になります。そしてそれが大変労力を要するものなのです。


次は鼻腔共鳴について。こちらも図を見ながら説明していきます。

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鼻腔と口腔がわかる図


上図の中で「鼻腔」と「口腔」という場所を見つけることができるでしょう。この空間の中で、自らの声帯から生み出した音を響かせる(共鳴させる)ことで、声量を増やすことができます。

ミックスボイス発声時の声帯から生み出される音そのものは、いわゆる地声(張り上げ発声)の音よりは音量が小さいです。なので、上で説明した共鳴を用いることで声量を失わないようにすることが必要になってきます。その共鳴させる場所は一般的に鼻腔であることが多く、ミックスボイスのもう一つの要件として鼻腔共鳴があげられるというわけです。

以上をまとめると、ミックスボイスは丁度良い声帯閉鎖と鼻腔共鳴の合わせ技であると言うことができます。


ii.  ミックスボイスが上手なハロメンは誰?

ハロメンの中でミックスボイスが上手なメンバーは誰なのでしょうか。あくまで筆者の感覚ではありますが、以下のメンバーはミックスボイスを使いこなしていると思っています。

・竹内朱莉(アンジュルム)
・植村あかり(Juice=Juice)
・岸本ゆめの(つばきファクトリー)
・河西結心(つばきファクトリー)
・島倉りか(BEYOOOOONDS)
・江口紗耶(BEYOOOOONDS)

その中でも筆頭メンバーは竹内朱莉さん(以下、タケさん)ではないでしょうか。彼女は高い音を無理なく、柔らかく、そして声量を失わずに出すという能力がピカイチで優れていると思っています。

歴代のメンバーを振り返っても、タケさんは最も優れたミックスボイスの使い手であると認識しています。そんな彼女はハロメンにとってハイトーン発声のノーススター的な存在と言えるのではないでしょうか。


iii. ゆうみちゃんの位置づけは?

ゆうみちゃんは現時点で「丁度良い」声帯閉鎖の感覚を掴んでいると思われます。でなければ、余裕でhiEを出すことは考えられません(夜空の観覧車のラスサビ、体験談コーナーで語ったもの)。私が見るに、彼女はオーディションの段階で既にミックスボイスを出すための声帯閉鎖を身につけていました。声量も確保されているため、共鳴もしっかりできているでしょう。もうミックスボイスは使いこなしているはずです。

さて、ゆうみちゃんの課題をあえて一つあげるとするならば(素人のくせに恐縮ですが)、声帯閉鎖をかなり強くして声を厚くする(※)ということについては改善の余地があるかもしれません(そしてこれは上で紹介したタケさんとのギャップであると思っています)。

※ 断っておくと、これはいわゆる張り上げ発声で喉に負担がかかる歌い方である。しかしながら声質がハードで力強さが出せるためロック歌手が好んで使う歌唱法となっている(例. B'z稲葉浩志、中島卓偉など)。


そう思ったのは『弱さじゃないよ、恋は』のRECを見たときのことでした。ゆうみちゃんにしては、珍しくかなり張り上げ気味でサビの高音に挑むというシーンがありました。このとき張り上げ発声に耐えられる声帯閉鎖ができずに、ピッチや音程が少し不安定になるというところが見られたものでした。

しかしながら、私はこのことをポジティブに捉えています。既に驚異的に歌が上手なゆうみちゃんですが、まだ進化できる要素があるというところが一層私たちをワクワクさせてくれる、私はそのように考えているからです。いずれ究極完全体のゆうみちゃんに成長していく、その過程を私は楽しみにしています。


以上、ハイトーンに強いゆうみちゃんの巻でした。まだまだ経歴は短いメンバーですが、これだけハイトーンが出せてしまうって相当凄いと思います。ゆうみちゃん半端ないって!


③歌唱テクニックの豊富さ

ゆうみちゃんは自らの歌割において至るところに細かい歌唱テクニックを織り込んできます。彼女が持ち合わせる元々の声の良さ(クセのなさ)も相まって、とにかく聴き心地が良いです。彼女は歌い方がオシャレなのです(※)。

※ ゆうみちゃんはヨルシカの歌い方に影響を強く受けているらしい。彼女にとって理想の歌い方であるということのようだ。ちなみにこの話はハロショ千夜一夜で語られたものです(そしてこの話を引き出したのは何を隠そう筆者の私なのだ、というマウントを取らせてもらう)。


ここでは、その聴き心地の良さを作り上げる技術の数々について、ビブラートやエッジボイスなど具体例をあげながら紹介します。以下では、3つの映像資料を取り上げて、それらの凄さに迫っていきたいと思います。


1. ひとそれ

こちらはゆうみちゃんのソロ歌唱を収録したものになっています。

この映像が出てからというもの、彼女の凄まじい歌唱力が一気に知れ渡るようになりました。私はこの映像をはじめて見たときに「ああ、この子は近い将来No.1の歌唱メンバーになる」と確信したものです。

以下に推しポイントを箇条書きでまとめていきます。動画内の時間も記しておくので気になるところがあったらシークバーで辿ってみてください。

頭サビ〜:フレーズ終わりのビブラートがエグいです。「褒めているの」の声が色っぽくて良きです。

0:45〜:「まぶしすぎて」の「ま」にエッジがかかっていて気持ちいいです。

1:59〜:「誇れ」の最後で音をフォールさせるのですが、これがめちゃくちゃオシャレ。オリジナル音源とは明らかに歌い方が異なるところでゆうみちゃんver.となっています。ちなみに私はこっちのほうが好き。


ちなみに本家との違いについて1番目立つのはサビでの声の強さかなと思っています。本家のバージョンはサビでかなり力強く聞こえると感じます。それに対して、ゆうみちゃんのバージョンはサビでもやや抑えたような聞こえ方がします。

これは前者はサビでの迫力を重視していること、一方で後者が全体的に自然な落ち着いた歌い方を優先していることによる違いかなと考えています。

ただしやっていることは後者の方が難しいと思っています。というのも低音(メロ)→高音(サビ)と上がっていくとき声量の上げ方を連続的にするということは高い声帯コントロール技術が求められるからです(※)。ゆうみちゃん半端ないって!

※ 先に説明したミックスボイスと関連する内容。高音が来るとついつい張り上げたくなってしまう。これを回避できるかどうかが喉に負担をかけずに歌うためのキモとなる。


2. ガラクタDIAMOND

この映像(6:37〜)でも彼女の歌唱テクニックの豊富さを堪能することができるかなと思います。

今回は歌い出しと落ちサビが注目ポイントなのでそこにフォーカスして紹介していきます。

6:54〜:歌い出し。変態的なエッジボイスが魅力です。2箇所「あめふる」の「あ」、「なぜあなた」の「あ」で耳を澄まして聴いてください。色っぽい声だなぁと感じられたら、こんな技術が入っているんだよということをわかっていただければと思います。

9:51〜:落ちサビ。透明感とビブラートが印象的なパート。緊張で少し声が震えてはいますが声質の柔らかさ、優しさはしっかりと維持できています。そして私のお気に入りは「テールランプ」の「プ」でかかるビブラートです。最後の「炎に見えた」の「た」で息漏れさせるのもオシャレで好き。

SNSやらYouTubeのコメント欄を漁っていると「ゆうみちゃんエッジボイスマニア」と思われる方々がたくさんいらっしゃるような印象を受けます(私もその1人ですが)。

個人的に彼女にはこれからもガンガンエッジボイスを使ってもらって、ある意味ハロプロらしさのない歌い方を貫いていってほしいですね。


3. 涙のヒロイン降板劇

このREC映像の16:10〜(1番Aメロ)は、テクニック詰め込みハッピーセットみたいなパートになっています。エッジ、息漏れ、ビブラート、各種テクニックがふんだんに使用されています。エッジについてはフレーズ頭に、そして息漏れとビブラートについてはフレーズ終わりに注目して聴いてみてください。特にオススメのパートは「だらだらって甘えた(16:25〜)」の「だ」です。ここのエッジのかかり方が変態的に気持ちいいので耳を澄ませて聴いてくださいね。

以上、ゆうみちゃんが持つ細かい歌唱テクニックについて、理解いただけたでしょうか。ここに紹介した映像は、ぜひ何度でも見ていってくださいね。


ここまでゆうみちゃんの歌唱力について:声域の広さ/ハイトーンの強さ/歌唱テクニックの豊富さというポイントで魅力を長々と語らせてもらいました。まさかこんなに語れるとは思っていませんでしたが、それほど彼女の歌が素晴らしいということなのでしょう!ライブに行かれた際には、ぜひ彼女の歌声に注目して聴いてみてくださいね。


歌 × ダンス × 表情作りの融合スキル

歌声が素晴らしいだけでなく、ダンスも表情作りも高い能力を持つゆうみちゃん。総合的なパフォーマンスにおいて、まさに死角なしとも言える彼女。ここでは次の2ポイントに注目して魅力をまとめていきます。

①バキバキダンス
②「生きている」歌い方

それぞれの凄さについて順番に深堀していきましょう。


①バキバキダンス

ゆうみちゃんはチアダンスの経験もあり、ライブでもそのダンス力が注目されています。ここでは彼女のバキバキでカッコいいダンス映像を紹介しつつ、技術的にどういったポイントが優れているのか2つのセクションに分けて説明していきます。


1. 全力全開のダンス

ダンスにおいて「全力全開で踊れる」ことは基本的なことではありますが、それによって見映えが大きく左右されるため、これは重要なエレメンツであると一般的に認識されています。

ここで紹介する『アイドル天職音頭』のライブ映像(2:52〜)では、そんな彼女の全力全開っぷりを見ることができます。

個人的に注目してほしいシーンをいくつか箇条書きで紹介させてください。

・間奏シンメダンス(5:50〜):つばきのダンス番長であるまおぴんとのシンメ。2人でガッツリ踊った後にステージの端っこまで移動するタフなパートとなっています。

・ラスサビ入り(6:14〜):ユニゾンで歌いながらも全身を動かすパート。後ほど詳しく書きますが、体幹を起点に体を動かせているため、上半身の動きが特にダイナミックに見えます。

・アウトロ(6:41〜):最後きしもんとのユニゾンを終えた直後、右脚が水平になるまで開きながらジャンプするシーンです。そのスタミナとアジリティの高さに驚かされます。

ステージであまりにも全力全開に動くので、これで体力が保つのか心配になるほどですが、最後までやり切ってしまうのが彼女の凄いところなのです。


2. 安定したダンスの軸

ここでは、上で述べた全力全開のダンスがなぜ実現できるのか、その秘密に迫っていきます。

ゆうみちゃんは体幹(これがダンスの軸となる部分)を起点に体を動かすことができている踊り手です。そのことがわかる映像がこちらになります。

注目してほしいのは、イントロ(0:20〜)とアウトロ(2:52〜)の振り付けの部分です。上半身を右斜め前に倒すという動きのところですが、ここに安定したダンスの軸、つまり体幹の強さを見ることができます(多分アウトロの方がわかりやすいです)。

前に倒れるときに、頭から動くのではなく、体幹を中心に力が上半身全体を伝わっていく様子が感じ取れます。これによって波打つようなダイナミックな動きが作り出されるため、ダンスに迫力が出るのです。

ゆうみちゃんのバキバキのダンスは強い体幹によって支えられているものではないかというのが私の考えです。


さて、このように(歌だけでなく)ダンスも強みとして持ち合わせるゆうみちゃん。そんな彼女のダンス力の源はどこにあるか、それは次の2点であると思っています。

・チアダンスの経験
・運動神経の良さ

彼女は幼い頃からチアダンスをやっていたこともあり、そのときにダンススキルの礎を築いたものと思われます。チアダンスでは一般的に力強さが求められます。ダンススクールのサイトなどを読むとそのように記載があります。

チアダンスと聞いて多くの人がイメージするのが、ポンダンスではないでしょうか。チアダンス特有のポンを使用したダンスです。手の動きによって、さまざまな表情に変わるのが見ごたえあるダンスです。
チームとしての正確さ、均一性、一体感が重視されます。同調性溢れるダンスが求められるほか、力強さも審査されます。

リンク先より一部抜粋しました。チア時代に磨いた力強さが今のバキバキダンスを作り上げているのかもしれません。

ちなみに、ゆうみちゃんがチアをやっていたという話は以下のブログに記されています。


また、彼女はいわゆる運動神経が良いタイプです。このことがわかるエピソードとしては

・大縄跳びの跳び方がスマート過ぎる(行くぜつばきファクトリー企画にて)
・走り方が陸上経験者のそれである(テレビ朝日系「全力坂」出演時にて)

ということがあげられます(残念ながら映像資料はなし)。

前者については、片足ずつ縄を跨ぐように跳ぶ技術(実は疲れない跳び方である)を披露し、後者については凄まじい脚の回転速度や美しい前傾姿勢を見せつけてくれました。

生まれながらに恵まれたセンスを持っていたこと、そしてその能力を練習によって磨いてきたということが現在のバキバキダンスに繋がっているのではないでしょうか。


以上、ゆうみちゃんのバキバキダンスについて紹介させてもらいました。このように圧倒的な歌唱力とダンスを両立させることができるのが、ゆうみちゃんの凄いところなのです。

なお、今回ダンスの分析については藤さん(https://note.com/8823dicek)より助言・アドバイスをいただきました。この度はサポートいただき感謝申し上げます。ありがとうございました。


②心と対話する歌い方

ここでも歌について書きますが、技術的な要素は薄く、先に話した内容とは大きく毛色が異なります。こちらは表現力にフォーカスした話になります。

さて、いきなり訳のわからないことを書きます。それは

ゆうみちゃんの歌声は私たちと心を通わせます

ということです。

はい。さっぱり意味がわからないと思うので、補足させてもらいます。

ゆうみちゃんの歌声は聞き手に、想いや表情(喜怒哀楽)をイメージさせ、同じ気持ちを抱かせます。ゆうみちゃんの歌声はそれ自身に意志があって、それが私たちの心と直接対話している、そんな魅力に溢れていると私は思っています。

彼女は特に、喜怒哀楽のうち「怒」と「哀」の負の感情を表現することに長けています。以下ではそれらの魅力や説得力について、具体的な資料映像をベースに2つのセクションに分けて紹介していきます。


1. 切なくギュッと... 〜アーバンブルー結心〜

『弱さじゃないよ、恋は』落ちサビにおける歌割「ギュッとしたアーバンブルーのTシャツ」のパート(3:35〜)は、そのあまりのエモーショナルっぷりに、多くのハロオタが沸きました。

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このパートが再生回数のピークになっている


ここのゆうみちゃんの「ギュッと」には2つの視点があると思っていて

・切なさにギュッとなる心
・シャツの裾をギュッとする手

という情景が浮かんできます。このように気持ちと動きのイメージを歌声で聴き手の脳内に浮かび上がらせることができるのが、ゆうみちゃんの表現力の凄さなのです。

彼女の歌声のエモーショナルさは音源だけでなく、RECの生の声でも確かめることができます。その映像を紹介しましょう(16:58〜)。

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やはりこのパートの再生回数が多い


驚くべきなのは、このエモーショナルな歌い方をTake 1でやってみせたということです。つまりディレクションされることなく「こう表現すれば切なく聴こえるだろう」ということをわかっていたのでしょう(できてしまう技術力の高さもさる事ながら)。これは役者時代の経験が生きているのかもしれませんね。

動画サムネイルに写っている福田真琳ちゃん(以下、真琳ちゃん)と平井美葉さん(以下、みよりん)は、ゆうみちゃんの歌について、次のようなコメントをくれています。

・世界観をよく研究しているのが伝わってきた by 真琳ちゃん
・根から溢れ出た気持ちがそのまま歌に乗っている by みよりん

コメントをしている2人についても、ハロプロの中において屈指の表現者たちではありますが、そんな彼女たちからも賛辞が送られるほど、ゆうみちゃんの表現力は高いと言えるのではないでしょうか。

ちなみに、このパートはつばきの先輩メンバーからも評価が高く、まるで女優のようと形容されるというエピソードもあるくらいです(※)。

※ 筆者は「行くぜつばきファクトリー」の番組での出来事だったと記憶しているが、実は正確に覚えていない。ここを詳細に覚えている方がいらっしゃれば教えていただけると幸いである。


2. 苛立ちと無気力 〜お主悪よのう結心〜

次の映像もゆうみちゃんの表現力の高さを伺い知ることができるものになっています。苛立ちや無気力など、チョイ悪な歌い方を表現する彼女の歌い方に迫っていきましょう。

見てほしいのは16:10〜のパート。ここはディレクターの山尾さんから「悪っぽく歌ってくれ」という注文が入っていてそれにゆうみちゃんが応えるというシーンになっています。気怠い、アンニュイな感じを歌声で見事に表現してみせます。

そして、ゆうみちゃんが歌い終わった後に、山尾さんが「お主悪よのう...」と彼女を褒め称えるところがちょっと笑えます(※)。

※ 山尾さんはゆうみちゃんRECのとき、やたらとテンションが高い笑(期待のあらわれだと私は勝手に思っている)


最初に紹介した歌唱力はもちろんのこと、ダンス・表現力含めた全てにおいて最強になりうる可能性を持つゆうみちゃん。これから「河西結心最強伝説」が刻まれていくことを楽しみにしています。

なお、ゆうみちゃんの歌の表現力について私以外にも、あさりさん(https://note.com/asari_tkwt)が以下のnoteで語ってくださっています。

表現力という感覚的になりがちな要素を見事に言語化してくださっている素晴らしい記事です。ぜひチェックしてみてください。


●王道可愛い×腕白なキャラクター

加入当初はビジュアルメンか?と思われたほど可愛いゆうみちゃん(実はスキルメンでもあるという話は先述したが)。一方、その可愛さとは裏腹に腕白なキャラクターを持ち合わせているという一面もあります。私はそのギャップがたまらなく好きであり、その魅力をここで語っていきたいと思います。

①王道可愛い
②腕白なキャラクター
 〜少年ゆうみちゃん〜

という順番で深堀していきましょう。


①王道可愛い

もうね、ゆうみちゃんは可愛い。ひたすら可愛い。おじさんは毎日彼女に脳をやられています。

まず彼女のルックスについて言うと私は彼女のキュートなお口元が大好きなんです。それからお肌がめっちゃ綺麗でじっと見つめてしまいたくなります。

さらにルックスが良いということに加えて、彼女はオタクが喜ぶツボを的確に突くスキルが高いです。髪型、目線、表情など私は彼女の全てに虜にされてしまいました。

そして何より最高なのは彼女の笑顔。クシャっと笑うその姿は日々生きる中で荒んだ心を癒してくれます。

以下ではブログ写真やYouTube映像から最強可愛いゆうみちゃんをこれでもか、というくらい紹介していきたいと思います。


まずはキュートなお口元と綺麗なお肌がわかる写真を載せていきます。


画像2

チアゆうみちゃん、キャワ過ぎる

小学生の頃からチアダンスを習っていたという彼女。こんな美少女に応援してもらったら優勝しちゃいますね。

そして私が何回も言っている彼女のお口元。キャワ過ぎるんだよなぁ...



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可愛すぎ、おじさん○んじゃう

赤ちゃんみたいなお口元のゆうみちゃん。キャワキャワのキャワ。そしてほっぺたがプニプニしてそう。正直ツンツンしたい。

それにしても、この子わかっている!どうやって自分を見せたらオタクが喜ぶのかよくわかっている!もっと釣ってくれていいんだよ...



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バブみ、ゆうみ(韻踏み)

三つ編みをキメたゆうみちゃん。こんなん赤ちゃんじゃん?相変わらずお口元が可愛過ぎる...



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「美」ゆうみ

こちらはハロプロまるわかりBOOK 2022の特典写真です。これまで見てきたゆうみちゃんとは違って「大人」の魅力溢れるそんな姿になっています。

もちろん今回私は彼女の写真を購入しました!



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浴衣ゆうみちゃん、好きだ... You & Me

トドメはこちら。浴衣を着たゆうみちゃんです。浴衣を着たゆうみちゃんです(大事なことなので2度言う)。はぁ...ゆうみちゃん...

いつも最強に可愛い写真あげてくれてありがとうございます!


さて、次は動いている可愛いゆうみちゃんが見られる映像を2つご紹介します。

1. 先輩とのトーク企画

つばき名物、希空の観覧車

ゆうみちゃんの可愛い姿を紹介する前に、こちらの動画の中身について概要を簡単に説明します。

この企画は新沼希空(サブリーダー)がメンバーとサシでざっくばらんにトークをするというユルユルな内容になっています。今回は新メンバーが初めて参加するということで記念すべき映像であると言えるでしょう。

そして希空との自然な会話の中でゆうみちゃんの可愛いシーンがたくさん生まれます。ここではその中でも特に可愛いシーンをいくつかご紹介させてください。


スクリーンショット 2022-02-13 20.25.05

京都弁使っちゃったゆうみちゃん

2:20〜のシーンから。

山梨出身のゆうみちゃん。自分の故郷の魅力を語っていたら熱くなりすぎてなぜか京都弁を話してしまいました(笑)。照れ笑いするゆうみちゃんがキャワ!



スクリーンショット 2022-02-13 20.48.21

クシャっと笑顔のゆうみちゃん

5:00〜のシーンから。

中学時代はフィールドホッケー部だったゆうみちゃん。そのときに全国大会でベスト16という成績を収めたことがあるようです。

ちなみにポジションはキーパーを務めていました。動画の中では「ボールがいっぱい自分のところに飛んできて怖い」という苦い思い出を語ってくれています。


2. つばき5周年イベント衣装撮影

こちらは「つばきファクトリーの夏祭り 2022~灼熱~」に向けて、浴衣での衣装撮影をおこなったときの映像を収めたものです。ゆうみちゃんの「美」を堪能できる素晴らしい映像となっておりまして、以下では私の推しシーンを紹介したいと思います。


ゆうみちゃん

ウルトラ美少女

7:20〜のシーンから。

こんな可愛いゆうみちゃん、好きんなっちゃう。はぁ...ゆうみちゃん...


そして1番注目してほしいのが8:15〜のシーンなのですが、自撮りでドアップという大変刺激の強いコンテンツとなっております。動きで見てほしいため、キャプチャーは貼り付けませんが、特にお肌の綺麗さがマジでえげつないので、そこをじっくり見ていただければと思います。


ここまでたくさん可愛いゆうみちゃんをシェアしました。これでも可愛さは伝わるとは思いますが、やっぱり目の前で動いている彼女が1番魅力的であることは事実です。

以下では私が現場で動くゆうみちゃんを見て沼に落ちたときの日のことを書いていきます。てなわけで、お決まりの体験談コーナーです。

こちらは先ほども紹介したFCイベントに行ったときの体験談です。このイベントは私をゆうみちゃん沼に沈める決定打となりました。

あの日から、突然、何もかもが変わってしまった...
〜2021年12月10日 PRIDE手記から〜

私はこのとき初めて近い距離(ランドマークホール前方列)でゆうみちゃんを見ました。「近距離でゆうみちゃんを見る」という行為は私にとってあまりにも刺激的な体験でした。イベントが始まり彼女が出てきた瞬間から「ああああ可愛いいいいいい」と脳内で思わず叫んでしまいました。

画像5

イベント衣装ゆうみちゃん、キャワ


特に最高だったのが『My Darling ~Do you love me ?~』のソロ歌唱パフォーマンス。「My Darling... Do you love me ?」のところで手招きする振付があるのですが、このパートのゆうみちゃんスマイルが攻撃力高すぎました。ゆうみちゃん可愛過ぎる。

おじさん、みなとみらい(※1)で昇天してしまいました。素敵な思い出をくれてありがとうね、ゆうみちゃん。

イベント終了後の呟きを貼り付けておきます。

おじさん、気が狂ってしまう


こちらのツイートにある通り私はこのイベントが終わったあと数分に1度「ゆうみ」と声に出して呟いてしまう症状に襲われました。これがかの有名な「ゆうみシンドローム」というやつです(※2)。

※1 横浜ランドマークはみなとみらい駅が最寄りである。
※2 そんなものは存在しない。私の勝手な想像の産物である。


以上、王道可愛いアイドルであるゆうみちゃんについて魅力を語らせてもらいました。皆様にも現場で彼女の可愛さを見てもらいたいです。笑顔のゆうみちゃん、マジで最高...笑顔の君は太陽さ(←モーニングファンに怒られろ)

※ 今回紹介した画像のブログ、SNSのリンク先を以下に貼り付けておきます。


②腕白なキャラクター 〜少年ゆうみちゃん〜

ゆうみちゃんはよく「少年」のようと形容されるメンバーです。ことあるごとにネタに走ったり、とにかく元気でテンションが高かったりと少年的な要素を持ち合わせています。

ここでは、いわゆるお調子者キャラクターなところについて、3つのエピソードを取り上げながら紹介していきたいと思います。


1. 人見知りしない

ゆうみちゃんは、人見知りせず相手が先輩だろうと誰だろうと、明るく元気にコミュニケーションが取れます。安っぽい表現ですが、彼女はいわゆる陽キャな方なんですね(根本的にメンタルが強いのだと思います)。

そして、このことはメンバーからの口も語られています。

ゆうみは本当にコミュ力が凄すぎて、!!
私もコミュ力ほしい!!!
見るたび色んな人と話してて
一緒に話す時は会話の内容が途切れなくて!
ずっと話せちゃうし!!

こちらは先輩の谷本安美さんのブログです。本文より一部抜粋しました。コミュ力の高さ、物怖じのしなさについて言及されていますね。

そして、先輩だけでなく同期からも同様の旨が語られています。

ゆってぃーは本当にコミニュケーション?
がすごくて
お話していてとても楽しい╰(*´︶`*)╯

こちらは同期の豫風瑠乃さんのブログです。谷本さんのブログと同様にゆうみちゃんのコミュニケーションの高さについて書かれていますね。


さて、上にも書いたように、先輩相手でも物怖じせずコミュニケーションをとることができるゆうみちゃんですが、先輩のことを、特にまおぴんのことをちょっと舐めているという小話があります笑

まおぴんがOKを出している(※)ので大丈夫ですが、先輩相手にもグイグイいけるゆうみちゃんは本当にメンタル強いなぁと思います。


※ まおぴん本人から「ゆうみのちょっと生意気ところが好き」ということがリミスタで語られていた。ちなみに、この2人がリミスタに出演する回はめちゃくちゃ盛り上がる、面白い。そして何より彼女たちは特別に仲が良い様子も伺える(以下ブログ参照)。


2. ノリが良い

基本的にノリが良く、自分から場を盛り上げていこうとするタイプです。ちょっと下品な表現かもしれませんが「ウェーイ」的なノリを自ら展開していきます。その様子がわかる映像がこちら(0:52〜)。

名称未設定3

気合いを入れるリトルキャメリアン


このように同期メンバーの中でも率先して場を盛り上げていこうとしています。

これ以外にもハイタッチが好きだったり、急に踊り出したりするなどノリの良さを感じるところが多々見受けられます。


3. ネタに走る

ことあるごとにネタに走るのが好きなゆうみちゃん、私が思うにこの要素が少年っぽさを1番色濃く表しているのではないでしょうか。

特に、グループの冠番組「行くぜつばきファクトリー」では、楽しそうにおふざけをするシーンがたくさん見られます。

その代表的な例が「カウボーイ結心」です。なんだよそれ?と思われるかもしれませんので、簡単にご説明します。

・行くぜつばきファクトリーの企画で北海道ロケあり
・そのときの衣装でハットをかぶっていた
・ハットをかぶったゆうみちゃんが「カウボーイ」感あり、そのまま命名に至る

こちらがそのカウボーイ結心の写真です。

番組の中では自らカウボーイ感をネタにし、視聴者に笑いを届けてくれました。そして、本人も気に入ったのかブログでもネタに取り上げるほどです笑

昨日の行くぜ!つばきファクトリー
見てくれましたか〜??
カウボーイ天才ゆうみ🤠
面白かったかな??笑

本人のブログより一部抜粋しました。天才キャラを自称するゆうみちゃんが、とにかく可愛かった!カウボーイ結心、また見たいなぁ...


以上、腕白なキャラクターの魅力を紹介しました。「①王道可愛い」のパートで紹介した可愛さとのギャップがたまらんのですわ。


■最後に / 次回予告

本記事ではつばきファクトリー河西結心について桁違いの歌唱力/歌×ダンス×表情作りの融合スキル/王道可愛い×腕白キャラクターという3つのポイントで紹介させてもらいました。

歌唱力についてはちょっとマニアックな内容だったかもしれませんが、それだけ彼女の歌は語るポイントが多いということなのです。これからNo.1まで登りつめるであろう彼女に期待をしたいと思います。

そして可愛さについて本編では語れなかった補足情報を記しておきます。ゆうみちゃんの可愛い姿を見たいそんなあなたにはリミスタ(オンラインサイン会)がオススメです。彼女がカメラに向かってアップでポーズをしてくれたりキュンとするセリフを言ってくれたりするという神イベントです。あまりにも彼女が可愛すぎてニヤニヤが止まらなくなってしまう、そんな危険なコンテンツとなっています(※)。

リミスタはシングルやアルバムのリリースに合わせて開催されます。なのでリリースタイミングが近づいてきた場合は日程など忘れずにチェックしてほしいと思います。

パフォーマンスも可愛いも最強なゆうみちゃんをみんなで推していきましょう!

※ 2ndシングルのリミスタですが、嬉しいことに筆者は見事当選し、ゆうみちゃんに生放送で名前を読み上げていただけました。ありがとうございました!


さて、次回はJuice=Juice井上玲音の魅力についてご紹介します。こぶし時代からの経歴を振り返るとともに今現在Juice=Juiceをパフォーマンスで支える彼女の魅力についてまとめていきます。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。次回記事でお会いしましょう。それでは。


※ 本記事は2022年7月に大幅な加筆・修正を加えたもの。

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