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#32【ハロメン紹介 -井上玲音編-】ハロプロについて語る

本記事ではJuice=Juice井上玲音(いのうえれい)の魅力について紹介します。

本題に入る前に前回の振り返りから。

前回記事ではつばきファクトリー河西結心の魅力について語りました。彼女の圧倒的な歌唱力と王道な可愛さをフィーチャーして紹介を書いています。1万字以上とボリュームのある記事ではありますが、ぜひ読んでいってください。いいね・コメントお待ちしております。

さあ、本編に入っていきましょう。

元々所属していたグループ(こぶしファクトリー)の解散を経て、Juice=Juiceに移籍する形で加入を果たした井上玲音(以下れいれい)。彼女には、2つのグループを経験することで、自分の中で進化させた魅力、そして逆に変わらず大切にしている魅力があります。

今回記事ではそれら両方の魅力について、これまでの経歴を整理しながら、解き明かしていきたいと思います。

それでは最後までお付き合いください!

■れいれいの基本情報

ここではれいれいのプロフィール、経歴をまとめていきます。


●プロフィール

れいれい2

キリッとした顔立ちのクール美女です。

・名前;井上玲音(いのうえれい)
・ニックネーム;れいれい
・生年月日;2001年7月17日(2022年2月現在20歳)
・出身;東京都
・特技;ボイスパーカッション
・グループ加入時期;2020年4月(※)

※ ただし元所属グループ「こぶしファクトリー」結成時期は2015年1月である。詳細は経歴の項にて触れる。


●経歴

彼女の経歴については①:こぶしファクトリー結成〜解散/②:Juice=Juice加入〜現在の2フェーズに分けて整理していきます。

①こぶしファクトリー結成〜解散

・2014年11月ハロプロ研修生22期メンバーとして加入
・2015年1月こぶしファクトリー結成、メンバーとして選出
・2015年9月シングル『ドスコイ!ケンキョにダイタン』でメジャーデビュー
・2017年7月映画版 JKニンジャガールズ 大野ノゾミ 役にて出演

ジェけにん

JKニンジャガールズ ビジュアル


・2020年1月こぶしファクトリー活動終了/解散を発表
・2020年3月『こぶしファクトリー ライブ2020 〜The Final Ring!〜』をもって活動終了/解散


②Juice=Juice加入〜現在

・2020年4月Juice=Juice加入が発表、同月ソロラジオ番組が開始

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加入決定の瞬間

・2020年6月『FC町田ゼルビアをつくろう〜ゼルつく〜』の企画で「ゼルつく宣伝大使2号」に任命(※)
・2021年4月シングル『DOWN TOWN/がんばれないよ』でJuice=Juiceとしてメジャーデビュー
・2021年12月シングル『プラスティック・ラブ/Familia/Future Smile』リリース、現在に至る

※ ゼルつく公式Twitterアカウントは「@ReireiZelvia」である。フットボールファン兼れいれいファンの方はフォローされたい。


れいれいは、こぶし時代から培ってきたパフォーマンスを昇華し、Juice=Juiceにおいても即戦力として活躍を見せてくれました。

今では段原瑠々と並びグループパフォーマンスにおいて中心的な存在となっているれいれい。彼女は歌・ダンス・ビジュアル・特殊スキル、あらゆる武器を持った万能メンバーであると言えるでしょう。そんな彼女から今後も目を離すことができません。

以上、れいれいの基本情報でした。

■ここが好きだよれいれい

今のJuice=Juiceをパフォーマンスで引っ張るれいれい。特に歌においてその力を大きく発揮しているメンバーと考えています。彼女は2つのグループを経験する中で歌い方の変化を見せており、ここではそのような歌の進化について紹介していきます。

さらに歌以外のもう1つ大きな武器としてボイスパーカッションを操るということが挙げられます。これはこぶし時代から培ってきたスキルであり、Juice=Juiceに加入してからもその力を発揮しています。

そしてひょうきんな性格でメンバーやファンに元気を与えてくれるという一面も持ち合わせています。この着飾らず、親しみやすいところも彼女の大きな魅力の1つと言えるでしょう。

ということで以下では彼女の魅力について次の3ポイントに絞って語っていきたいと思います。

・進化する歌声
・特殊スキル 〜ボイスパーカッション〜
・ひょうきんなキャラクター

それでは順番に見ていきましょう。


●進化する歌声

こぶしファクトリー → Juice=Juiceと2つの異なるグループを経験しているれいれい。

こぶし時代は太い声質で力強い歌い方を得意としていましたが、Juice=Juice加入後は声に透明感を持たせ繊細な歌い方を身に付けました。つまり「剛」→「柔」にシフトしたということです。

このセクションでは、こぶし時代と現在の歌唱映像を比較しながらどのように声質や歌唱テクニックが変化していったのか見ていきたいと思います(※)。

※ 今回の分析は「おそらくこうだろう」という私の推測ベースで書いたものになります。なので間違ったことを書いている可能性もあります。おかしな点、間違っている点がございましたらご指摘いただけると幸いです。


まずはこぶし時代における彼女の歌い方に迫っていきましょう。当時の彼女は太くてドッシリとした声質を武器に歌唱メンバーとして地位を確立していました。

当時の声質がよくわかる代表的な楽曲を紹介しましょう。

注目してほしいのは2:40〜「なぜに なぜ?」というパートになります。太い声で味のある低音ボイスですよね(このパートはMVだと演出が凝っている笑)。

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謎の演出


彼女のドッシリとした声がよくわかる楽曲をもう1つ紹介します。

歌い出し00:15〜「真っ青な冬の空に〜木々はまだ寝てるのに」のパート、特に後半のフレーズは前半に比べて音階が落ちるので、より低く厚みのある歌声を聴くことができます。

ここまで2曲に触れながら、彼女の低い厚みのある声質について紹介してきました。とはいうものの、いずれも音の高さはmid2A#〜mid2G#あたりなので、音階として絶対的に低いというわけではありません。

なぜ低く厚みがある声に聞こえるのか、それは当時の彼女は声の響くポジションを今よりも下に意識して取っていたから、というのが私の考えです。これによって、聞き手側にドッシリとした印象を与える歌声になっていたのではないでしょうか。

ここで上で述べた「声を響かせるポジション」について図を交えながら簡単にご説明します。

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響きのポジション(当時のれいれい)

上図は体のどこに声の響きを持ってくるかということを漫画で描いたものです。今回は胸のあたりを水色に塗りつぶしています。当時のれいれいは、この胸のあたりに声が響くポジションを持ってきていたのではないかということを表しています。

このように声の響く位置を胸のあたりに持ってきたときの歌声を「チェストボイス」と呼びます。この声の特徴としては

・声質が太い
・低音域で活躍する(高音域に持っていくとキンキンする)

ということが挙げられます。そしてこのチェストボイスがいわゆる「地声」と呼ばれているものと理解していただいてOKです。

イメージとしては、男性のオペラ歌手で太い声で歌う人を頭に浮かべてもらうのがわかりやすいのではないでしょうか。

当時のれいれいはこのチェストボイスの成分強めで歌っており、それゆえに太くてかつ低さを感じる歌声だったのではないかと推測しています。

そして上の箇条書きのところにも記しましたが、このチェストボイスで高音域まで持っていくと少々無理な発声になりがちで、キンキンした声質になってしまいます(いずれ限界を迎えて声がひっくり返る、カラオケで経験があるはず!)。

そのキンキン感がわかる例をここで紹介しましょう。

『好きかもしれない(ライブ映像)』

ライブ映像は06:46〜、注目してほしいパートは9:45〜になります。

注目してほしいと書いたのは落ちサビ、言わずと知れたれいれいの名物パートです。最高音はhiD#(女性オクターブ高いレの半音上)に到達するため、大変キーが高いパートであると言えるでしょう。

上でも述べたように当時の彼女はチェストボイスのまま、この高さまで持って行っていました。ということもあり、さすがにちょっと辛そうなのが伺えると思います(しかしそれゆえにエモーショナル)。

ここまででいったん、こぶし時代におけるれいれいの歌い方を簡単にまとめましょう。

・声を響かせるポジションが下にあった
・それゆえに厚みのある声質だった
・低音域で特に「味のある」歌い方だった
・エモーショナルだが一方で不安定さもあった(※)

※ 「不安定」などと書くとネガティブな印象ばかり与えてしまいそうだが、必ずしもそうではないと思っている。逆を考えてみよう。つまり、歌い方が安定している=歌が魅力的である、とは限らないということだ。結局のところ歌の魅力というのは主観によるものであり、歌い手側がどうしたいのか、そして聞き手側が何を求めるのか、ということに左右されるはずだ。


それではJuice=Juice加入後、すなわち現在のれいれいの歌い方はどうなのでしょうか。

再び声を響かせるポジションという観点で彼女の歌い方について考えてみたいと思います。その説明のために、さっきと同じような漫画を載せます。

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響きのポジション(今のれいれい)

今回は目と鼻の中心(眉間)あたりに印をつけています。先の図と比べれば、響きのポジションが上にあることがわかるかと思います。

このように声の響く位置を体の上の方に持ってきたときの歌声を「ヘッドボイス」と呼びます(※)。この声の特徴としては

・声質が細い
・高音域で活躍する(低音域に持っていくと息漏れだけで声にならない)

ということが挙げられます。

※ 厳密に言うと今回の例は「ヘッドボイスの手前」と呼んだほうがよろしい。もしヘッドボイスであるなら、上図内の水色の丸が頭のテッペンに来るはずだ。


イメージとしては、女性のオペラ歌手で高い声で歌う人を頭に思い浮かべてもらうのがわかりやすいのではないでしょうか。

今のれいれいの歌い方は高音を滑らかに出せるように声質を細く柔らかくしていったのだろうと私は分析しています。

ここでもう1度『好きかもしれない』という楽曲を取り上げて、れいれいの高音パートを紹介したいと思います。こぶし時代の楽曲ではありますが、最近(22年2月)になって収録し直した音源になっています。

れいれいの落ちサビパートは02:10〜になります。こぶし時代とは異なり力技で高音を出すのではなく、声は細めに息の成分を増やすことで、スムーズに高い音をヒットできるようになりました(※)。

※ 本来であれば、当時と現在の比較をするにあたり、ライブ映像同士もしくは音源同士を比較すべきことは承知している。しかしながら、当時については公式の音源が存在せず、現在については公式のライブ映像が存在せず、という状況であり、今回はこのような形式で比較をさせてもらった。説明に説得感、納得感を欠いていることは重々承知しているが、今回はそのような事情を汲んでいただけると助かる。


高い音を滑らかに出せるというのは、喉への負担を考えると非常に重要なことです。これからも長く歌い続けるわけですから、そういう意味では安定した歌い方を身につけることは彼女にとって必要なことであったと言えるでしょう。


そして実は歌い方を変えた、という話は本人の口からも語られています。このことについてはtinytinyの場で話があるので、そちらの映像を貼り付けておきます。

該当箇所は29:00〜になります。Juice=Juice楽曲の高音に対応するために、歌い方と心構えを変えたというエピソードを語っています。


以上、れいれいの歌声の進化について語ってきました。もしライブに行かれた際は、ぜひ彼女の歌声に注目してみてください。


●特殊スキル 〜ボイスパーカッション〜

歌+ダンスの基本パフォーマンス力が高いれいれい。しかしながら、彼女はそれらに加えてボイスパーカッションを扱えるということで、彼女自身にも、そしてグループ全体のパフォーマンスにもスパイスを加えることができるのです。

れいれいがボイパを始めたのは2017年。そこから現在に至るまでに育んできたスキルの数々を映像と共に紹介していきましょう。


『GO TO THE TOP!!』

こちらはこぶし時代に披露したもの。れいれいがボイパ担当ということで「ドラム」としての役割を果たしています。

というかアイドルがこのレベルでアカペラパフォーマンスができるということが驚きですよね。れいれいが素晴らしいのはもちろんのこと、こぶしファクトリーって凄かったんだなと後追いながら感じさせられました。リアルタイムで追いかけたかったなぁ...


『CHOICE&CHANCE』

これはJuice=Juice加入後に収録したもの。元メンバーの高木紗友希と共にパフォーマンスをした映像を収めています。

曲の至るところで聞こえる「ブクツカ...」「シーッ」という音は全てれいれいのボイパによるものです。

ちなみにCHOICE&CHANCEについては、ライブでも実際に彼女のボイパを聞くことができます。2番サビ後の間奏で彼女の「プレイ」があるので、聞き逃さないようにしてくださいね。


『DOWN TOWN(MV)』

本楽曲はれいれいがJuice=Juiceに加入してから初めてリリースした曲になります。彼女にとってのデビュー曲ということもあり、やはり彼女の特技であるボイパをフィーチャーしたアレンジがなされています。

この楽曲でも2番サビ後の間奏(2:22〜)で彼女のボイパを堪能することができます。

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れいれいのボイパタイム

聞けばわかるのですが、ひたすらビートを刻み続けるため呼吸ができず、ここをやり切るのは大変そうです。実際、ここのフレーズは彼女にとって難しかったらしく、RECではかなり苦戦した様子が収められていました。そのときの様子も併せて紹介しましょう。


『DOWN TOWN(REC)』

れいれいボイパの練習シーンは04:31〜になります。

ちなみに今回練習やRECにおいて、彼女に指導してくれた方は「すらぷるため」というプロのビートボクサーです。氏は国内大会で優勝した実績を持っているというガチな方です。こういう人を連れてくるのは、さすがアップフロントといったところですね。

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特訓するれいれい

いささか脱線でした。本題に戻りましょう。

彼女が苦戦したのは「息を吸いながら唇で音を鳴らす」という技で、映像で言うと05:01〜のパートになります。

今回、練習時間はたったの1時間くらいしか与えられなかったようです。しかしながら、その時間で何とか形にしてRECまでたどり着いてみせます。彼女の頑張りや成長を見ることができる素晴らしい映像だと思います。

こぶし時代から経験を重ねてきたとはいえ、そこからまた新しい技術を身につけていくというのは大変なことですよね。一生懸命頑張ってくれる彼女には頭が上がりません。

あとオマケですが、彼女の動きがすごく可愛くて、それも見どころです。


以上、れいれいのボイパ技術について紹介させてもらいました。Juice=Juiceの新しいパフォーマンススタイルを形作ってくれるのは彼女で間違いないでしょう。


●ひょうきんなキャラクター

あまりここまで言及してきませんでしたが、れいれいはとても美人です(言うまでもないか)。しかもいわゆるクールでハンサムな顔立ちをしています。

しかしながら彼女のキャラクターは見た目とは真逆で、ちょっと挙動不審な行動をとったり、すぐに変顔をしたりするひょうきんな一面を持ち合わせています。

私は個人的に、このひょうきんさはビジュアルとのギャップを感じられる魅力だと感じていて、以下ではその魅力に迫っていきたいと思います。


○挙動不審なれいれい

れいれいは落ち着きがないことで有名です。どんな瞬間も何かしら変な行動をしていて、そして、それがたまらなく愛おしい魅力だと思っています。

ここではそんな彼女のちょっと変わった仕草を映像を交えながら紹介していきたいと思います。

こちらはツアー中のオフショットです。楽屋でラーメンを食べているというシーンになります。

以下にれいれいの面白いポイントを箇条書きでまとめていきますので、気になるところがあればシークバーを動かして見ていってくださいね。

・00:15:なぜかタコみたいな口の形になっているれいれい

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タコれいれい

・00:49:力強い「いただきます!」こぶしが効いている。こぶしファクトリーなだけに。
・01:30:ラップを披露するれいれい。「Yo! Yo!」
・02:30:突然キメ顔を放つれいれい。

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キメ顔でカメラ目線

ちなみに、はまちゃん(浜浦彩乃)とさこ(和田桜子)のキュートな姿を見ることもできる。特にはまちゃんは食べっぷりが良くて素晴らしい!良い映像だぜ...

上で紹介したポイント以外にも、とにかくいろんな方向を向いたり、どこか一点をじっと見つめたり、忙しくなく動いているれいれいがとても魅力的です。ぜひお気に入りのシーンを探してみてください。


○変顔しちゃうれいれい

れいれいはパフォーマンス中、集合写真など、他のメンバーが多くいる中でもしょっちゅう変顔をキメています。

例えば次の写真のような感じです。

れいれい変顔

れいれい(前列最左)

これはみんなで花ポーズをしよう、というコンセプトで撮影されたものだそうです。左下にいる彼女に目を向けると、花の位置がおかしいし、何より黒目が上に向いていて変顔をしているのが分かります。

こんな変顔をしょっちゅうしている彼女ですが、止まって落ち着いた状態のときは持ち前のビジュアルが輝くというギャップを持ち合わせています。

振袖れいれい、美しい...

これは昨年二十歳を迎えた彼女が振袖姿を撮影したものです。「ちゃんと」していれば超絶クール美女だということがわかっていただけるでしょうか。


以上、れいれいのひょうきんなキャラクターを紹介しました。美人とのギャップがたまらなく良いですよね。

■最後に / 次回予告

今回記事ではJuice=Juice井上玲音について、歌声の進化/ボイスパーカッションのスキル/ひょうきんなキャラクターという3点で魅力を整理しました。

これからの彼女がスキルの面でもメンタルの面でもグループを支えていくことを信じてやみません。

本記事を読んでれいれいの魅力に気づいていただけならば幸いです。そして彼女のことはもちろん、Juice=Juiceというグループを応援いただけるとこれ以上嬉しいことはありません。

ちなみにJuice=Juiceというグループの魅力については以前書いているので、その記事のリンクを貼り付けておきます。情報が古いのですが魅力を知るうえでの参考にはなると思います。


さて、次回はハロメンOG紹介記事を書いていきたいと思います。紹介するメンバーは宮本佳林(ex. Juice=Juice)を予定しています。鬼のパフォーマンス力と変人キャラクターが融合したレジェンドの魅力に迫っていきましょう。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。次回記事でお会いしましょう。それでは。

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