さーもんぴんく

気持ちが溢れた時だけ

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パパの幸せを願ってないわけじゃない。

父のメッセージの異変に気がついたのは、寒い時期だった。羽毛布団に包まれていたから。対面で喋ると高圧的で感情の上げ下げが分かりやすい喋り方とは対照的になぜが敬語で感情を抑えたメッセージを送ってくる父のメッセージに絵文字がつくようになった。黄色い笑顔や手が上がっている、当たり障りない絵文字だったが。 「まさかな…」と思いながら、恋人ができたのかもしれない可能性が頭をよぎった。そしてすぐ聞いた、「ねえパパ彼女できた?」。爆笑の絵文字と共に「どうして?」と即レスされたので、「メッセ

    パパの幸せを願ってないわけじゃない。