僕らは青と透明に融けていく

おけさんさん(以下おけさん)と会ったのは2年前の秋の終わりだった気がする。まだライブ活動を初めて間もなく、私の髪色にほのかに青色が残っている頃。
その日は、人見知りのせいでリハの合間も演者さんとお話ができず、遠めのコンビニまで1人で散歩して暇を潰した記憶がある。

おけさんのライブが始まり、102(おけさんの曲です)を聞いた瞬間に
「私、この人のこと、好きだ!」
と思った。私はたまにこういう勘が働く。

ライブが終わったあと、すぐにラブコールを伝え意気投合し、おけさんとおけさんのお客様(ELLEGARDENが好きな方で、これもまた意気投合した)と餃子の王将に行った。
音楽つながりでこんなにも仲のいい人が出来たのは、おけさんが初めてだった。

そこから何回か遊んだりお泊まりをした気がする。
どういう文脈だったか覚えていないが、2022年の冬、共同企画を誘っていただいて私にとって初めての企画ライブを行った。
それが「星の欠片たち、生活のシェルター」

2022年は、私が体調を崩しながらもおけさんに引っ張ってもらって、自分の手でたくさんの人と時間を共有する場を作ることの、楽しさや嬉しさを教えてもらった。

そこから1年経ち、これも細かな所までは覚えていないがまた企画をやろう!とおけさんが言ってくれた。
MCでも話したが、私は本当に仕事ができないタイプの人間で、特に事務作業なんかはめっぽう苦手。自分がとてつもなくクズでポンコツなことを分かっているから、その上でまた一緒にやろうと言って貰えたことがとても嬉しかった。

今回の企画のテーマは「青」
電話でいろいろ打ち合わせをしている時も思ったが、共通認識がしやすいと言うか、おけさんの言葉はいつも真っ直ぐで正しさがあり、この人と一緒にできるなら絶対にいいものが作れるという自信があった。

また、今年の私は音楽に対する心構えが違った。
6月に行われたおけさんの京都レコ発で私はまた休憩期間からライブ活動を再開したのだが、その時の手応えに今までとは違うものを感じた。
「私、もっとがんばってみたい!」
という確信の気持ちが初めて芽生え、CD制作を決意する。
このきっかけをくれたのもおけさんだった。


今回の企画の情報を解禁した時から、私たちも信じられないくらいの反応を頂きました。
KDハポンがソールドアウト。。私は信じられず何回も何回も取り置き表を見直しました。。

今まで独りよがりでうたってきた私の気持ちが、この日までに少しずつ、「みんなの為にうたいたい」「1人でも多くの人に私のうたを聞いてほしい」という気持ちに変わっていった。

おけさんと半年ずっとこの日のことを考えて過ごしてきたこと。
当日、素敵な演者さんと私たちのうたを、たくさんのお客様に見て頂けたこと。
この素晴らしい日を私たちの手で作ったこと。
人生で初めてのCDを出せたこと。
ハポンのステージに後方から指す、柔かい光。

全てが形には残らない、かけがえのない宝物で、これから生きていく上でも何回も何回も思い出すのだろうと思いました。

当日、演奏終盤で喉の不調が出たのが本当に本当に心残りですが、たくさんのあたたかい言葉や差し入れを頂きました。今も涙が出そう。


上手く纏まりませんが、おけさんを始め、今まで私に「みづきちゃんのペースで歌い続けて欲しい」と何度も言ってくれた方たちにようやく恩返しができた気持ちです。

私にできることは今まで出会った人、これから出会う人、もの、場所、時間。
それらを大切にすることだけですが、このモットーをひとつ、形に出来た日だと思います。

ご来場頂いた皆様。
出演して下さったカズミナナさん、529411さん、OSANPO CLUBの皆様。
だいすきな場所、KDハポンさん。
企画のこと、応援してくれていた方々。
今まで私に出会ってくれた人。
そして、だいすきなおけさん!
本当に、本当に!ありがとうございました!

これからも、私たちはこの地球の上で生きていくのです!

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