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馬noteに寄せて 本来のトリアージってこういうことちゃうん?な話【追記:2021.01.27-1】

馬が新作noteを書いた。
全ての救急車に抗原検査キットを配備しよう #コロナ政策千本ノック
https://note.com/ishtarist/n/n740ec2bd0207


その中に、

"陰性の可能性が高いとわかれば、患者を受け入れる病院も増えるでしょう。そして、救急搬送までの時間が大幅に短縮されます。"とあるのだが。

昨晩ワタシ自身が馬のツイキャス配信の中で述べた、自分なりに考える「全ての救急車に抗原検査キットを配備するメリット」をここに追記しておこうと思う。

確かに陰性の可能性が高まれば患者受け入れ範囲は広まるだろう。だがメリットがあるのは抗原検査陰性の患者ばかりではない。

馬も当該noteで書いているが、PCR検査に比べて精度的に見劣りするとしても、陽性であるとわかれば、【受け入れ先の病院も】そのための準備をして待つことができるメリットは大きい。

ひとまず陽性なのか、陰性なのか切り分けができるだけで、救急搬送先の選択がスムーズになる。明らかに受け入れ不可能な病院に打診する必要性がなくなるからだ。

だが、それだけでは不十分だろう。
たとえ陰性であっても肺炎症状が疑われる場合など、その症状によっては陰性であっても受け入れできないという場合もあるだろう。

また陽性患者を受け入れ可能な病院であっても、その日、その時間には受け入れられないかもしれない。

デジタル化はまさにこうした場面で必要になるのである。

それぞれの病院の規模、設備、状況による受け入れ可否がリアルタイムに共有されていること。

そして搬送される患者側の検査結果だけでなく、その状態によって打診できる搬送先をある程度はグループ化しておいた方がスムーズかもしれない。

たとえば、陽性×症状ありならAグループの病院へ打診をかけ、それでも受け入れ先がなければ次のグループに打診する。

たとえば、陰性×症状ありならBグループの病院へ打診をかけ…というような感じで。

そのグループ化を行うのには現状把握、すなわちデータとデータを扱うためのシステムの設計が必須だ。また感染者数の増減によってグループ分けも都度変えなければならないだろう。それは確かに手間のかかることだ。

しかし、これこそが、本来のトリアージではないのだろうか?

最近トリアージという言葉が「命の取捨選択」という言葉に直結して置き換えられていることに悲しみを覚える。

重症患者を診ることのできる設備やスタッフの整った病院(この場合はECMOや減圧室の有無など)に、まずは重症患者をスムーズにつなげ、中程度の症状であれば、中程度の症状に十分対応しうる病院に搬送する。

本来のトリアージとは、そういう意味ではなかったのだろうか?

もし間違っていたらごめんなさい。
ただ、ワタシの身内にも医療関係者がいて思うことだが。

医療に携わる人間はたとえゴッドハンドを持つといわれる外科医であっても、たとえ天使だといわれる看護師であっても、医療者である前に一人の人間だ。

また医療は医師や看護師だけで成り立つものではない。たとえば救急隊員の皆様もその一員として多大な負担を担ってくださる。もちろんここに書かれない関係者は数多い。

彼らに感謝するだけではいつか疲弊し、壊れてしまうだろう。だって人間だもの。

今は退職者のニュースが席巻しているが、いつか「極端な選択」につながる人が増えるのではないかと懸念する。

政治家の皆様には政治とは誰のために何のために行うものであるか、今一度お考えいただき、早急に動いていただきたいと切に望む。

馬の作ったハッシュタグ #千本ノック は参加型企画だ。

正直、今、政争をやってる場合ではない。ともかく少しでもまともな、使える設計をしなければ加速度的に増えるcovid-19に対応できない。変異株の感染性、致死性は増している可能性があるという。
https://twitter.com/bbcbreaking/status/1352663458211360768?s=21

急がねばならない。

馬によるコロナ対策の提言は、多くの場合ツイキャス配信の中でも語られるだろう。配信に来られるリスナーさんたちの様々な意見によってブラッシュアップされていく過程を見る度に「これこそ民主主義的ではないか」と思う。

ご興味があれば是非ご視聴いただきたい。
https://twitcasting.tv/ishtarist

*本記事は素人が書いたものなので救急隊員の方や、救急の受け入れを行う病院の皆様など、専門職の方々の現実に即さぬ部分もあるかもしれない。

どうぞその辺りについて思うところのある方は是非馬に批判やご意見など寄せていただければ幸いである。

★★★追記:2021.01.27-1 21:18★★★
早速、医療関係のフォロワーさんから、フォローしていただきました。医療用語としてのトリアージのお話です。

トリアージというのは
1 助かる見込みのない人は諦める。
2 待てる人は後回しにする。
3 急げは助かりそうな人を優先する。

を指すそうです。具体的には、

"トリアージというのは医療側から患者をマスで見たときに「なるべく多くの人がたすかるように効率よく優先順位をつける」判断のことですの。心肺停止の人に形だけの蘇生をやるヒマがあるならそのリソースを別の人に回して有効活用しよう、というものですの。"とのこと。

*どうしてもお身内の方がご家族の死を受け入れられなくて、その間、先生は心臓マッサージを続けているけれど、バイタル跳ねるのは心マを続けてるからで本当はもう医学的には亡くなっている。でもお身内の方が「もういいです」って言ってくれないと辞められないんだよ。これは看護師の妹が某大学病院のICUにいたときにボソッとワタシに話した言葉ですが、実際そうしたことはあるようです。


"noteの提言はマッチングですね。うまく機能すれば受け入れ先も安心して仕事ができるので捗りますの。"

とのメッセージもいただきました。

【マッチング】という言葉は間違いではないけれど、医療に特化した言葉でもないみたいです。

救急情報共有システムとか、なんとかネットワークとかいう名前で医療圏ごとに運用はなされているようだとも聞きました。

つまり既存のシステムそれ自体はあるので、そこにうまく抗原検査の情報が共有されていけばもっとスムーズな運用ができるようになるのかもしれないです。

メッセージにもあるように、ワタシ自身も受け入れ先としても安心できて、最も集中すべきお仕事に集中できることが望ましいと思って考えました。

至らぬところは多々あると思いますが少しでも混乱した状況を打開できたらいいのにな。

まだまだもっとこうしたらいいんじゃないの?などありましたら、お寄せください。
個別に返信できない場合もあるかと思いますがいただいたメッセージは全部拝読させていただきます♪♪

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