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【TIMES】2023年7月3日20時39分 皐月の満月 5th Full Moon / 仲夏 Midsummer

【TIMES】2023/07/03 20:39
皐月の満月 / 旧五月 5th Full Moon 仲夏 Midsummer

地球暦が朔弦望の「皐月(さつき)の満月」をお知らせします。

The fifth Full Moon of the lunar year occurs on July 3rd.
After Summer Solstice, the world becomes bright with the radiant sun.

旧暦では5番目の満月。ただいま夏本番!

夏を知らせる皐月の月が満ちてきました。皐月の「サ」は捧げものの稲であり、「サッ」と伸びやかに成長する様子。苗は日ごとに大地に根付き、小暑を過ぎるころには昼間の時間がわずかに短くなっていることを察知して、稲穂が出穂し、一粒から千倍ほどの実をつけます。この上半期の数ヶ月間を、一生として生きている多くの植物や昆虫たちにとって、この期間は最も生命力溢れるとき。自然界の変化もスピード感を感じる皐月の月、ものごとも勢いづいてくるので、この波に乗ってみましょう。きっと月が背中を押してくれるはず。

PHOTO:Yukinaさん

地球暦をお持ちの方はぜひ惑星を見てみて下さい。実際の空との関係性が見えると世界が広がりますよ。

次の水無月の新月は7月18日です。

皐月から水無月までの時空間情報

105 | 2023.07.03 皐月 満月 20:39
106 | 2023.07.04 水星と冥王星の開き
107 | 2023.07.05
108 | 2023.07.06
109 | 2023.07.07 小暑 17:31 遠日点
110 | 2023.07.08
111 | 2023.07.09
112 | 2023.07.10 皐月 下弦 10:48
113 | 2023.07.11 水星と土星の開き
114 | 2023.07.12
115 | 2023.07.13
116 | 2023.07.14 火星と海王星の開き
117 | 2023.07.15
118 | 2023.07.16 水星と海王星の開き 水星と火星の結び
119 | 2023.07.17
120 | 2023.07.18 水無月   新月 03:32

高月美樹さんに聞く 季節のことば 

地球がみせてくれる「いま」を、美しい日本語で届けてくださる、旧暦の手帳「和暦 日々是好日」の制作者高月美樹さん。皐月の情景を味わう言葉を教えていただきました。

暮れ泥む

くれなずむ。日が暮れそうでなかなか暮れない様子。日没後も空の大気や雲に太陽の光が反射して完全な夜にはならない。この薄明(はくめい)の時間は実際に夏至の頃に長くなっている。

梅雨明け

しとしとと静かに降り始めた梅雨は、終盤を迎えると激しさを増して、荒梅雨(あれつゆ)となる。大きな被害をもたらすこともある後期の雨。無事に送り出したいという願いをこめて「送り梅雨」と呼ぶ。梅雨が明け、明るくなった空に吹く風は白南風(しらはえ)。

雨の降り方で梅雨の移ろいを知って、
空を見上げながら、春とは違う仲夏の空を味わう。
皐月を身体いっぱい感じよう。

金星が最大光度

国立天文台 ほしぞら情報

圧倒的に明るい宵の明星

年明けから、日の入り後の西の空で「宵の明星」として輝いてきた金星が、7月7日に最大光度を迎えます。このころの金星は、マイナス4.7等という明るさで輝きます。澄んだ空では、昼間の青空の中に肉眼でも見つけることができるほどです(白昼の金星を観察する際は、誤って太陽を見ないように十分注意してください)。
このころの金星を望遠鏡で観察すると、三日月を思わせる細く欠けた姿をしています。

満ち欠けし、明るさを変える金星

金星は、地球よりも内側を公転している惑星です。地球から見ると、太陽に照らされている面の見え方が異なるため、満ち欠けをして見えます。さらに、地球からの距離が大きく変化することで、金星の見かけの大きさも変化します。

「最大光度」のころは、地球から見える金星面のうち太陽の光が当たっているのは4分の1ほどで、細く欠けた形に見えますが、視直径は外合の頃に比べて4倍近くも大きく見えるため、最も明るく見えることになるのです。

新月のようにほぼ影の部分を地球に向けているため、金星は一時的に暗くなっているはず。こうした金星の満ち欠けは、約1年7カ月(583.9日)の周期で繰り返されます。

PHOTO:水田香さん


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