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筑波大学蹴球部(サッカー部)の入部条件とフレッシュマンコース

このブログ記事で分かること

・筑波大学蹴球部の入部条件
・筑波大学蹴球部のレベル
・筑波大学蹴球部への入部をおススメする人
・筑波大学蹴球部への入部に当たっての注意点

こんにちは! 筑波大学蹴球部3年の吉村航と申します。

今、僕は大学の授業で検索エンジンの仕組みについて勉強をしています。

その過程で、「筑波大学蹴球部への入部を検討してる人」向けのコンテンツがネット上にはかなり少ない!ということに気が付きました。

そこで、この記事では筑波大学蹴球部への入部検討に当たって知っておくべきことをできるだけ網羅的に紹介しています。

筑波大学蹴球部への入部を検討している高校生筑波大学蹴球部に入りたい!という選手の指導者の方や親御さんに読んでもらえると幸いです!


筑波大学蹴球部の入部条件

結論、筑波大学蹴球部の入部条件はありません。

「来るもの拒まず」というのが筑波大学蹴球部のスタンスです。なので、筑波大学の学生であれば、競技力や経歴を問わず誰もがプレイヤーとして入部することができます。セレクション等も一切存在しません数年に一度、サッカー未経験の初心者の人もプレイヤーとして入部しています。もちろん、マネージャーアナリストトレーナーとしての入部も可能です。

筑波大学第一サッカー場(通称、1グラ)

筑波大学蹴球部のレベル

1~6軍まである

筑波大学蹴球部には合計6つのカテゴリーが存在します。

カテゴリー数は部員数やスタッフ数によって決定されます。そのため、年によって異なりますが、ここ数年は6つであることが多いです。部員数は200人近くおり、大体、1チーム30名くらいで活動をしています。

1軍

言わずと知れた、大学サッカーでトップクラスの実力です。2023年は6年ぶりに関東大学サッカーリーグを制覇しています。プロにも見劣りしない競技力を持っています。

8~9割がスポーツ推薦合格者で構成されています。スポーツ推薦での合格者は1学年につき5,6人で、J下部or名門校のエースとかキャプテンみたいな人ばっかりです。

2022年までは小井土正亮監督が指揮を執っていましたが、2023年は平山相太さんが指揮を執っています。

公式YouTubeチャンネル

2~6軍

まずは、簡単に各カテゴリーのレベル感です。()内はチームの名前です。

2軍(B)
普通に強いです。おそらく選手権出たら優勝できるくらいだと思います。たまに、プロと練習試合とかやっています。
3軍(TSC)
社会人県1部なので強いです。選手権に出てもベスト4,8くらいはいくと思います。ごくごくたまにプロと練習試合してます。
4軍(C1)
選手権出たらベスト16くらいな気がします。ごくごくごく稀にプロと練習試合してます。
5軍(C2)
選手権出れるくらいの強さな気がします。
6軍(C3)
かなり弱いです。僕はここにいます。

個人的な印象としては、2~5が実力的に近く、1と6が離れているという感じです。

2~6軍は、基本的に指導者を目指している大学院生がコーチとして指導、指揮をしています。だいたい、1チーム2,3名のコーチ体制で運営がされています。2、4,5,6軍は例年Iリーグに参加して公式戦を戦います。Iリーグとは、Independence(独立)リーグを意味していて、各大学の2軍以下が所属する公式戦の場となっています。3軍は社会人リーグに参加しており、現在は茨城県1部所属となっています。 

各チームのIリーグの結果は以下から確認できます。
インディペンデンスリーグ|JUFA関東

また、部員の出身高校を知りたいという方は蹴球部公式HPのメンバーから確認できます。
筑波大学蹴球部メンバー

一年生の配属チーム

一年生の配属チームはフレッシュマンコースの期間中に決まります。後でも書きますが、フレッシュマンコース中の練習を大学院生スタッフが見て判断をします。

例年、新入生は

1軍、2軍、3軍、4軍、5軍、6軍 
10%、10%、10%、20%、20%、30%

くらいな感じで振り分けられている感じがします。

ちなみにチーム振り分けは2か月に一度ほど発表され、毎回数人移動します。

筑波大学蹴球部のフレッシュマンコース

筑波大学蹴球部にはフレッシュマンコースと呼ばれるものがあります。だいたい期間は入部した4月~6,7月の2,3か月ほどで、この期間は新入生全員で活動をします。フレッシュマンコースが終われないと、新入生は正式な部員として認められません

フレッシュマンコースの活動目的は主に以下の3つです。

・新人研修
・新入生全員で練習をする
・横の繋がりを作る

新人研修

フレッシュマンコースでは、新入生は蹴球部のルールや歴史、マナーなどについて徹底的に叩き込まれます。また、蹴球部員としてあるべき姿やビジョンについて新入生全員で話し合ったりします。

といっても、昔ながらの古い体質を押し付けられるというようなことは全くありません。「どうすれば部をもっとよくできるのか」などを考えることで日本一歴史あるサッカークラブの一員としての自覚を醸成するのが目的です。


新入生全員での練習

フレッシュマンコースでは、新入生全員で練習を行います。
新入生の中には受験期間中や浪人期間中にサッカーをしていない人がいるため、サッカーをする体力に戻すという意味合いでのトレーニングがメインです。そのため、異常に厳しいトレーニングをするとか走り込みしかしないというようなことはありません。もしかしたら、昔はそうだったのかもしれませんが今はそういうことはないです。

また、この期間のパフォーマンスを見て配属チームが決定されます。

例年、フレッシュマンコースの最後には、フレッシュマンvs現部員の試合が行われます。

横の繋がりを作る

フレッシュマンコース最大の目的は新入生同士の横の繋がりを作ることです。フレッシュマンコースが終わってしまうと、卒業するまで、学年全員で活動をするということはありません。

「蹴球部員としてどうあるべきか」をディスカッションすることも新入生全員で練習をすることも、最終的な目的は「横の繋がりを作る」ことにあると個人的には思っています。フレッシュマンコースの終わりには新入生全員で筑波山まで走って登る「フレッシュマン登山」とよばれるイベントもあります。

那須大亮さんのYouTube動画

筑波大学蹴球部への入部をおススメする人

学生主体の活動に興味がある人

筑波大学蹴球部は日本一学生が主体性を持って活動している部活動だと思います。2023年では、YouTube班による発信や企画局によるホームゲーム開催などの活動が顕著でした。僕は全くなにもやっていませんが、動いている人たちはすごいです。

試合のハイライト動画

YouTube班や企画局以外にも、アナライズ班、データ班、少年サッカー指導などかなり多くの活動が学生主体で行われています。

蹴球部主催の夏祭り 1000人以上の集客をしています
僕はなにもやっていませんが、開催した人達はすごいです。

サッカー界で働きたい人

筑波大学蹴球部は将来的にサッカー界で働きたいという人にとっても理想的な環境です。前述したとおり、サッカーに関わるあらゆる活動の実践の場になっているのみならず、サッカー界に対してさまざまなつながりを持っているからです。蹴球部にいないと絶対にできないような経験がかなりたくさんあります。

サッカーでプロを目指している人

サッカーでプロを目指しているという人にとっても筑波大学蹴球部はおすすめです。毎年、トップチームからは4,5人がプロに内定します。また、2,3軍からも海外等でプロになる選手がいます。蹴球部は海外にも人脈があり、そのつながりをたどってプロになるという部員もいます。

筑波大学蹴球部への入部に当たっての注意点

以下では、筑波大学蹴球部への入部にあたって注意すべきことをまとめています。

新入生オリエンテーションを見逃すな

筑波大学蹴球部に入部するには、新入生オリエンテーションに参加をする必要があります。新入生オリエンテーションは毎年入学式の次の日の夕方ぐらいに行われています。

開催日時や場所、持ち物は公式HP及びXで事前に告知をされているので見逃さないようにしましょう。僕はよく確認しておらず、前日に母親に教えてもらって事なきを得ました。気を付けましょう。

また、第一サッカー場(1グラ)は初見だと場所がわかりづらいです。オリエンテーションが1グラで行われる場合は時間に余裕を持って行った方がいいです。僕は場所がわからず、20分くらいうろついて遅刻しかけました。気を付けましょう。

【重要】2023年度の入部に関しまして

一人暮らしはほぼマスト

蹴球部員は95%くらいの部員が一人暮らしをしています。朝練などがあるため、かなり実家が近くない限りは大学近くで一人暮らしをする必要があります。

ある程度勉強する必要がある

筑波大学蹴球部への入部方法はスポーツ推薦で合格するor一般入試で合格をするの2つです。前述したとおり、スポーツ推薦での合格はかなりハードルが高いです。一般入試で合格するとなると、最も入学難易度が低い体育専門学群であっても共通テストで7割後半ぐらいの得点が必要です。

そのため、ある程度の勉強をする必要があります。

よくある質問

Q.寮はありますか?

A.蹴球部としての寮はないです。

基本的にみんなグラウンドから自転車で5分くらいのところに住んでいます。筑波大学としての寮はあるので、一年生の2割くらいは学生寮に住んでいる人がいます。

Q.専用のジムはありますか?

A.無いです。

グラウンドのすみに小さなコンテナにトレーニング器具がおいてありますが、せまいし台数も少ないです。また、学校のジム施設も個人での利用はできません。ウエイトトレーニングをしっかりしたいという部員はフィットネスジムに加入しています。

Q.部費はいくらくらいかかりますか?

A.だいたい年間7万円かかります。

それに加えて、試合やトップチーム応援に行く交通費が年間で3、4万円くらいかかるイメージです。

Q.練習時間はいつですか?

A.学期中は朝の6時~8時、夕方の17時~21時のどこかでだいたい90分です。

トップチームが一番良い時間(17時から18時ごろ)を使って、2軍から6軍までがそのほかで空いてる時間を調整しながら使います。夏休みなどの長期休みは昼間に練習することも多いです。基本的には授業に被らないようになってます。

Q.バイトはどのくらいできますか?

A.週1~2くらいでやってる人が多いです。

業種は飲食店が多いイメージです。
また、地域の少年サッカーの指導や試合の分析業務、審判業務など、部として外部から委託される仕事でお金を稼いでいる人もいます。

おそらく、平均月収は2,3万円くらいです。一般的な大学生よりは貧乏という印象です。

Q.マネージャーとしての入部はできますか?

A.できます。

プレイヤー以外でも入部可能です。他にもアナリストやトレーナーとして活動している人がおり、原則「来るもの拒まず」のスタンスです。

Q.オフはどのくらいありますか?

A.基本は週1であります。

長期オフは「12月末~1月中旬の20日間くらい」と「夏休みの一週間弱」の2回あります。それ以外にも2、3か月に一度2、3日連続したオフがあります。高校生時代に厳しいところでやっていた人からすれば、オフは多いと感じるようです。ただ、普通の大学生のような感じで旅行に行きまくるとかは厳しいです。また、日程が出るのも早くても1か月前になるので、遊ぶ予定を立てることもなかなか難しかったりします。


筑波大学蹴球部は日本サッカー最強の教育機関

いかがでしたでしょうか?

所属している身からいうのもなんですが、筑波大学蹴球部は日本サッカー、大学スポーツにおいて最強の教育機関だと思います。それは様々な活動の実践の場という意味でも、その後のサッカー界へのキャリアアップの場という意味においてもです。

しかし、僕も含めて所属部員の全員がその環境を完全に生かし切ることができているのかというとわかりません。

将来、プロ選手になりたいという人や日本サッカー界を盛り上げたいという方はぜひ、筑波大学蹴球部への入部を検討してみてください。

また、この記事には書かれていないことや他にも分からないことがあるという人は筑波大学蹴球部の公式HPや僕のXアカウント宛にdm等で質問してください。

筑波大学蹴球部公式HP
吉村のアカウント

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