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愛媛大学ミュージアム 碧梧桐の書展を観覧しました

記:いけだ

愛媛大学ミュージアム「碧梧桐の書」展

期間:2024年4月30日(火)〜2024年8月3日(土)※日祝は休館


拝観して参りました!
またあらたな碧梧桐の書作品が沢山見られて、楽しかったです。
昨年碧梧桐は生誕150周年でしたが、本当はそのタイミングで展示をしたかったものの、コロナ禍で……ということで、今年ついに開催、とのこと。

「碧梧桐生誕150周年 ———2年目」が実現している ありがたい 

ほんの一部ですが、展示品の感想です。
以下確認事項です。

  • 大学で持ってる作品かと思いきや個人蔵だった

  • 写真NG

  • ベタ褒め解説文だった


俳句革新紀年子規庵句会写生図

チラシ裏撮影
(チラシは公式HPで掲載があるためここでも掲載しますが、問題がある場合は取り下げます)


昭和10年に「中央美術協会」が俳句革新紀で30部作成

箱も碧梧桐の字!
同名他作品(他書で見た他29部)の碧梧桐の字や画面の使い方?について、手前に寄ってたり傾いたり色々あった覚えがありますが、今回のはまっすぐで配置もほぼ均等できれい。
為山さんの絵も、しっかり描かれているタイプ(他のはもっと気の抜けた感じの書き方のもある)
今まで見たもののなかで一番しっかり(?)かかれている気がして、つまり30部の中じゃだいぶ初期にかかれたものでは……と推定してみたりする 番号書いてくれてないのかな
30部全部クリアファイルにして売ってくれ〜(オタク)

「暦」の左払いがすごい長い字

解説によると、払いが長いのはサービスとのこと ファンサありがとう〜

龍眠帳屏風誤字の弁

大正9年に麻野微笑子さんに送った手紙?もはや作品。
大正9年特有の、あの細いキンキンした書体。
この年の12月末に碧梧桐は欧州旅行に旅立つが、その直前12月11日の日付。
旅行に行く前に資金集めのために書を書きまくっていた碧梧桐だが、微笑子さんに送った屏風の漢詩の一部分を間違えて書いたっぽい。
間違えて書きました、という「来歴」のための手紙のようだった。

「子規を語る」

例の1000部直筆表装の本で、解説にも「布装の表紙・裏表紙碧梧桐の直筆」と書いてあるが、展示はそれが箱に収まった箱の展示(箱も碧梧桐筆で書かれているがこれは印刷)
……箱から出さなくていいのか?

雑誌「碧雲」

第44号 昭和12年4月 碧雲社発行
表紙の題字「碧雲」が碧梧桐の揮毫
この号は碧梧桐追悼号
地方俳雑誌に、隠れ碧梧桐題字のものが結構ある 碧梧桐題字雑誌展しなきゃ

温泉めぐりして戻り……

広々した紙幅に「温」だけ離れて右上に配置してある
スゴイ なんだこれ(語彙)
白い画面に黒の墨も引き立っている ……この温すごいな 温以外は紙の真ん中でいつも通り(碧比)の2行の配置で書かれているのですが いや俳句が2行で書かれていること自体が珍しいんだとおもいますが
スゴイスゴイと言っていますが、もしかしていつもみたいに右上から書き出して「アッ思ったより紙大きいな」ということに気づいて泉から真ん中に戻したのかな そういう凡ミスの可能性も………いやだってコレ、意図して温だけ離してたら どういうセンス!?(褒)だよ


感想は一部分の作品のみで、ほかにもあらゆる書作品の展示がありました。
軸がたくさんでした。俳句から漢字だらけのものまで……
楽しい空間になっていましたので、気になった方は是非ご覧くださいませ。

また、ミュージアムの受付で、碧梧桐探訪舎の句碑チラシを数部置いていただいてしまいました。この場を借りてお礼申し上げます。

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