見出し画像

「B'zのLIVE GYMにようこそ!」

9月21日
いよいよB’zのライブ当日。

化学療法が始まった時、9月21日って一体自分がどうなっているのか全く想像も付かず、ライブなんか行けるんだろうかと思っていた。
もうそれどころじゃなくて、季節も外の景色も何もなく、全てがグレーだった。
でも、少しづつ治療が終わり、OPまで辿り着いた時9月21日が見えてきた。

これは行ける!

2回目の右胸のOPも13日にお願いして、術後1週間で野外のライブに参加できるとは。
このライブに合わせて、治療して来たと言っても過言ではない。

去年12月の私に言ってあげたい。
「大丈夫。9月に全部OPが終わって、元気にライブに行けるから!」と。


当日はお天気が悪く、何とライブ開始とともに雨が降り始め、1時間くらい経ったところで身動きが取れないくらいの大雨になり(線状降水帯が通ったらしい)1時間中断して再開になった。
曲もMCも大幅カットな感じだったけど、このライブに行けたことは私にとっては大きな意味を持つと思う。
隣のお姉さんより両腕も上がってたし、時々飛んでた。
7ヶ月間化学療法を受けて両胸を無くしても、暴風雨でヅラが吹っ飛びそうになっても、今生きている、そして来年も5年後も生きてライブに行こう!

帰りは串カツとビールで乾杯、これが何より最高!

9月22日
弟が風邪をひいてしまった。
葛根湯とカロナール、ロキソニンを持たせて伊丹空港でお別れ。
弟がゲートに入る時、「ありがとう。また!」と言う。
なんで?
私の方が全面的にありがとうやのに...
たくさん心配をかけて、アメリカと日本を行ったり来たりさせてしまって疲れてるはずやのに...
「2回も来てくれてありがとう、気つけて帰りや。」
両手を振ってお別れ。
本当にありがとう。
どうか、病気をせずいつも元気で幸せでいてほしいと思う。
また、B’zのライブに一緒に行こう!

一人の生活に戻った。
今まで、通院も抗がん剤投与でしんどい日も一人で頑張ってこれたけど、誰かが助けてくれることを知ってしまうとすごく寂しくなってしまう。
でも、また明日からは一人で通院しなければ。

ずっと猛暑で暑かったけど、季節が急に秋に変わってしまった。
秋の始まりとともに次のステージ、放射線治療が始まる。
毎日通院で25回。
やるしかない!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?