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「センチメンタルなリンパ節生検」

8月26日
午前中に洗濯機が来た。
早速二人で色々設定して使ってみた。
「ちゃんと洗濯できてる!乾燥できてる!」と大騒ぎ。
洗濯機やから当たり前や!(笑)
昼は美味しいお蕎麦屋さんで天ざるを食べた。
化学療法中に食べられない時、ざるそばばかり食べて見るのも嫌になっていたが、美味しく食べられた。
夜は、弟がカレーライスを作ってくれた。
人が作ってくれるご飯って何でこんなに美味しいんやろう!

8月27日
1週間の姉の介護を終えて、弟は本社のある東京に戻った。
1週間東京に滞在した後、アメリカに帰る。
空港まで送りに行って、ランチを食べて、時間ギリギリまでコーヒーを飲んだ。
ゲートで姿が見えなくなるまでお互い手を振っていた。
弟の姿が見えなくなり、涙がこぼれた。
次に生まれ変わっても、絶対両親の長女で生まれて来たい。
そしてまた私の弟として生まれて来てほしい。

8月28日
いつもの一人の日常が戻ってきた。
今日は診察日。
傷もきれいでそれほど水も溜まっていないので、抜くこともなかった。

先週あんなに喜んでくれた主治医は、もう次に行っている。
右の胸も全摘を勧めるが、センチネルリンパ節生検をどうするか考えておいてほしいと言われた。
メリットデメリット、リンパ浮腫が起こる可能性5%と説明を受けた。

今はステージ0だけど、切除した乳房を病理に出してステージ1ということもありえる。
ステージ1だった場合、また全身麻酔下でリンパ節生検をする必要がある。
悪いことは全て排除しておきたいけど、両腕がリンパ浮腫のリスクにさらされるのも辛い。
ステージ0だった場合に生検を行うと、オーバートリートメントになる可能性もあるそうだ。
いずれも術後の病理検査の結果によるから推測するのも難しい。

さぁて、どうしようかな・・・
考える→選択→決定→実行、もう何回このパターンを繰り返して来たか。
そう思いながら心は決まっている気がする。
せっかく左胸がいい結果になったのだから、たとえリンパ浮腫のリスクがあるとしてもやはり命をとりたい。

夜、弟に相談すると同じ意見だった。
よし!次の診察で生検をお願いしよう!
そして、左胸の全摘OPは9月13日に決まった。
私の乳がんの治療もいよいよクライマックスだ。


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