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「いよいよクライマックス右胸全摘①」

9月12日 入院日
前回は台風でやっとのこと入院できたが、今日はお天気もよくバスで病院に向かった。
前回とは違う病棟で勝手が違い、病棟内で迷子。
歯科に行こうとして出口を探して右往左往していると、「大丈夫ですか?」と看護師さんに声をかけられ「ちょっと認知入りました。」と自分を患者モードに入れてみた。

外来で主治医がエコーを見ながらマーキング。
「リンパ節切除はできるだけ最小限にしますね。」と言って下さった。
術中に生検してもらえるみたいで安心した。

17時にシャワーをすませて、ケア帽子を被ったら、もみあげが伸びてきていたので耳を出してみた。
そんな少しのことが、治療が終わっていくお知らせみたいでうれしくなった。

いよいよ明日、5●年連れ添った右胸ともお別れだ。
9月末が誕生日なので、New Hejinに生まれ変わるなぁとひとり物思いにふける。
去年の誕生日、一年後まさか自分が両胸無くして生きるようになるとは、思いもよらなかった。
本当に人生何が起こるかわからない。
この治療もいよいよクライマックスを迎える。

9月13日 OP当日
11時に歩いてOP室へ。
2回目だけどもうすごく緊張して、これが最後、これで両胸なくなると思うと前回より悲しくて泣きそうになり、私を囲むスタッフの皆さんどうかよろしく頼むよとお願いしたところで意識消失。
次に起こされた時、OPは終わっていた。
またしてもうっかり寝てる間に、ぜーんぶなくなっちゃった...

センチメンタルなリンパ節生検は2つだけで済んだそうで、右腕は普通に使っていいですよと言ってもらえた。
よかった、本当によかった。

3時間の安静後、看護師さんとトイレに行きお茶を飲んだ。
美味しかったが、ものすごくお腹が空いてきた。
前回、夕食まではおやつは禁止だったので看護師さんには聞かずに我慢した。
看護師さんが、「お着替えの時背中を拭きましょうか?」と言ってくれたけど、若いのに両胸ない姿を見て衝撃を受けないのかなと思ったけど、大丈夫そうだった。
心の中であなたも気をつけてね、早いうちから定期検査を受けてねと言っておいた。

夕食完食。
いつもながら立ち上がりが早い。
これでついに大きな山を超えたと思うと感慨深く、我ながら本当によくがんばったと自分を褒めて消灯。



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