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「KANさんに想いを馳せる」

11月12日に、シンガーソングライターのKANさんがお亡くなりになった。

私がそれを知ったのは、11月17日午前中の仕事を終えて、インドカレーのランチを食べている時だった。

注文したカレーが来るまでに見ていたスマホの画面を見て絶句した。
言葉に詰まって涙が出た。
それを見たインド人が不思議そうな顔をしたけど、すぐに私から関心を無くしてくれたのがありがたかった。

私は20代の頃KANさんが好きで、ライブにも必ず行っていた。
きれいでポップなピアノの音と、一つの物語のようなKANさんの音楽が大好きだった。

私が歳をとるにつれてあまり聞かなくなって約20年後。
テレビを見なくなった代わりに、ラジオを聴くようになり、そこでKANさんの曲が流れてきて思い出した。
うわぁ、久しぶり。
やっぱりいいなぁ。
番組も持たれているようだった。

次にBillboardでライブがあったら絶対に行こう!
そう思っていた矢先に、私が乳がんになり、それどころではなくなってしまった。

3月にKANさんもがんを患って治療されるとニュースで知った時は、自分のことのようにショックを受けた。
私も治療をがんばるから、どうかKANさんも治療がうまくいきますようにと祈った。

そして、KANさんの治療が終わって、ライブに復帰された時、次こそは絶対にライブに行こう。

そう思って楽しみにしていたのに。

あまりにも早い訃報に、悲しみでいっぱいになってしまった。
もうKANさんの、あの楽しそうにピアノを弾く姿は見られない。

朝一番で主治医が朗報を届けてくださった。
『血液培養には菌は検出されなかった』と。
本当に怒涛の1週間だったけど、来週の月曜日まで抗生剤を投与して退院できることになった。

健康な人もそうだけど、病気を抱えている人は特に、明日何が起こるかわからない。
見たいものを見て、食べたいものを食べて、会いたい人に会っておかないと。

私はあと30年くらいは生きるつもりでいるけど、天に召されたら、あの世でKANさんの弾き語りを聴こう!

KANさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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